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シンプルこそ自由
クリエイティブを生む
レザーバインダー

幼い頃、大きな画用紙いっぱいに絵や文字を描くことが好きでした。

真っ白な紙は、何を書いても自由。自分の発想次第で可能性が無限に広がっていく。

創造性とは、1枚の紙のようにシンプルなものからこそ生まれるのかもしれません。

「PLOTTER(プロッター)」は、シンプルさを追求したブランド。

装飾を削ぎ落とした一枚革のバインダー。自由に書けるスペースを担保するため、余白なるべく大きくしているリフィルなど。

シンプルなベースを基に、自由にカスタマイズしていくことができる。そんな、創造性を引き出すツールを展開しています。

今回は、今年オープンする旗艦店の販売スタッフとして、一緒にブランドのストーリーを伝えていく人を募集します。

店舗には、オリジナルのレザーバインダーづくりや、メンテナンスができる工房も併設される予定。根強いファンも多いので、ユーザー同士が使い方や革のエイジングをシェアし合うなど、交流が生まれる場所にもなりそう。

経験は問いません。手帳や革製品が好きな人にはたまらない環境だと思います。

 

JR恵比寿駅から徒歩5分。PLOTTERをつくっている株式会社デザインフィルのオフィスに到着する。

デザインフィルは、「MIDORI」や「TRAVELER’S COMPANY」など、さまざまな文房具ブランドを手掛ける会社。

迎えてくれたのは、PLOTTERの生みの親である斎藤さん。

「人見知りなんですけど、話し出すとアドレナリンが出て。喋りすぎちゃうんです」

初対面でも相手を緊張させないような、やわらかい雰囲気を持つ方。

「もともとは、日本にシステム手帳を広めた『KNOX(ノックス)』というブランドの企画を担当していました。でも、製品をつくっていながら、僕自身がうまく手帳を使いこなせていなかったんです」

「自分が使いきれないものをつくっていていいのかなというモヤモヤがあって。そんなとき、ユーザーがすごく自由に手帳を使っていることを知ったんです」

まっさらな紙に自分で線を引いてオリジナルのリフィルをつくったり、スケジュール管理ではなく、ジャーナリングの道具として活用したり。ビジネスシーンに限らず、クリエイティブに手帳を楽しんでいる人が増えはじめていた。

「これまでのシステム手帳って、ポケットとかいろんな機能がついている。それらの機能があることで、ユーザーの使い方を制限することになる。製作する僕たちが使い方の幅を狭めないように、もっとシンプルなものをつくりたいと思ったんです」

そうして2017年に誕生したのが、PLOTTER。

「僕がつかってるのも、見てみますか?」と斎藤さんが見せてくれる。

使い込まれた革の艶や傷がかっこいい。手に取ってみると、軽やかでやわらかく手に馴染む。

「これは、一枚革とリング、それらを支えるバックプレートの3つのパーツだけ。革もいっさい縫製していない、すごくシンプルなつくりなんです」

表紙のイニシャルは斎藤さんがオリジナルでカスタマイズしたもの。中を開くと、日々の出来事や考えたことなどが書き込まれていたり、本の印象的な部分を書き抜きしたりするページがあったり。

斎藤さんらしさが詰まった一冊。

PLOTTERの使い方は、ユーザーによってさまざま。スケジュール管理といったビジネス目的で使う人もいれば、イラストを描く人、日記帳にする人など。

シンプルだからこそ、ユーザーの発想次第で、使い方が無限に広がる。

「リフィルも、なるべく余白を大きくするようにこだわっていて。たとえば、カレンダーの『月』。通常は左上に印刷してあると思うんですけど、僕たちはリングの上に来るようにしているんです」

デッドスペースを活用することで、文字を書き込める余白を増やすことができ、小さいものでも、広く感じる。

リフィルのデザインだけでなく、紙自体もPLOTTERのオリジナル。リングに挟んだときにかさばらないよう極力薄くしながらも、書きやすさや丈夫さにもこだわっている。

「クリエイティブの原点はやっぱりシンプルであるべきだと思うんです」と斎藤さん。

「アーティストや起業家でさえ、最初のアイデアは付箋から始まる。付箋でホワイトボードにメモを貼ってブレストするんですよね。この手帳もそういうイメージでいてほしい」

仕事も、趣味も、暮らしも。人間の営みのすべては何かを生み出すクリエイションにつながる。その道具としてPLOTTERがあってほしい。

プロダクトに込めたそんなストーリーを直接お客さんに届けられる場所をつくりたい、という想いで今年から旗艦店をオープンすることに。

旗艦店では製品の販売だけでなく、好きな革を選んでオリジナルのレザーバインダーがつくれたり、表紙にペイントしたりできるカスタマイズ工房も併設する。

「僕たちも小売は初めて。新しく来てくれる方たちと協力しながら、一緒にお店をつくっていきたいと思っています」

新しく入る人は、まずはPLOTTERを知るところから。オープン前には、2〜3週間ほど研修期間を設ける。

「実際に革を触ってもらうとか、卸先の店舗を見てもらって、旗艦店だったらどんなことができるか一緒に考えるのもいい。まずは、いろんな体験をしてもらえたらなと思っています」

オープン後もしばらくは、斎藤さん自身が店頭に立って、カスタマイズやメンテナンスなどを担当する予定。店舗で顔を合わせる機会も多いから、直接プロダクトや革についての話を聞けると思う。

販売スタッフは、一番近くでお客さんの声を聞ける立場。直接届いた声を参考に企画のアイデアがあれば、斎藤さんに伝えてほしい。

「いいプロダクトって、お客さんの困りごとを助けてあげるものだと思うんです。だから、会話の中でお客さんが不便さを感じていることとか、こんなものがあったら面白いと思うというアイデアを伝えてくれたら、全部は難しいけれど、プロトタイプをつくってみたり、製品開発につながったりするかもしれない」

販売を軸に、一緒にブランドやお店をつくるところまで仕事を広げていきたい。そんな想いのある人だったら楽しめる環境だと思う。

 

「今は旗艦店で発売する限定アイテム企画をしていて。いそがしいけど、楽しみです」

そう話してくれたのは、入社11年目の千葉さん。2年前からPLOTTERの企画に携わっている。

「やっぱり、直接製品を手に取って見てもらえる場所をつくりたくて。たとえば、レザーバインダーに使われている革には、少しシワがあったり、動物が引っ掻いた跡があったりと、それぞれ個性があるんですよ」

「ほかにも、リングは職人さんが手作業で付けていたり。手仕事の工程がすごく多い。だからこそ、1個1個がいい意味で微妙に違う。そういう温かみを伝えられるといいなと思います」

自然由来のものや、手作業だからこそ個体差がある。唯一無二の出会いがあるのもPLOTTERの魅力。

「きれいな革がいいと思う方もいるけれど、直接お話をして良さを説明できれば、伝わることもあると思っていて。じっくり選べる場所があるのは、店舗ならではの魅力です」

新しく入る人も、まずは製品の魅力を知るところから。ブランドを好きになることで、楽しんで売ることができると思う。

「革や手帳がすごく好きなお客さんも多くて。革のなめし方とか、加工方法とかかなり専門的な質問をされることもあるんです。知識を求められるのが難しさだなと思います」

「でも、実際に1つ持って使い始めると、沼れるというか。知れば知るほど好きになれると思うので、だんだん知識を身につけていってくれるとうれしいです」

 

PLOTTERのお客さんは、どんな人たちなんだろう。

教えてくれたのは、営業の椿さん。毎年開催するポップアップイベントで接客を担当している。

「ありがたいことに、常連のお客さんも多くて。毎回ポップアップにもきてくださるので、お互いに名前や顔がわかる方が増えてきています」

イベントでは、お客さん同士がお互いのレザーバインダーを見せ合って使い方をシェアしたり、革の経年変化を見せ合ったりと交流が生まれたりすることも多い。

新しくできる店舗も、定期的にイベントを開いてお客さんたちが交流できる場にしていく予定。PLOTTERの製品や革が好な人が集まって、つながりが生まれる。そんなワクワクする場所になっていくんだろうな。

「PLOTTERの使い方をお客さんから教わることも多いんですよ」と椿さん。

「たとえば、お子さんの写真を貼って成長記録として使っている方もいれば、お店のメニューブックとして使ってくださっている方もいて。小さいサイズのものだと、ノートとしてではなくてお財布や名刺入れとして活用している方もいるんです」

「ユーザーのみなさんの発想がすごいなと思います。イベントに自分の愛用しているレザーバインダーを持ってきてくださる人も多いので、いろんな使い方を見られたり、話を聞けたりするのは面白いし、勉強になりますね」

接客を通じていろいろな使い方を吸収することで、ほかのお客さんへの提案の幅も広がっていく。

接客では、どんなことを心がけているんでしょう。

「初めて買われる方に対しては、どんなふうにPLOTTERを使いたいと思っているかをしっかり聞くようにしています。たとえば、持ち運ぶのか、家に置いておくのかによっても、おすすめしたいサイズが変わる」

リフィルに関しても、方眼がいいのか、罫線がいいのかなど。それぞれのお客さんのこだわりや、使い方を丁寧に聞きながら一緒に1冊のリングノートをつくっていく。

「『この間一緒に選んでいただいたものがこうなりました!』って経年変化で艶っぽくなった表紙を見せにきてくださる方もいて。使ってみたらすごく良かった、と言ってもらえるとうれしいです」

 

「イベントで接客をしていると、ブランドに対してすごく熱量を持ってファンでいてくださっている方が多いなと思います」

そう教えてくれたのは、半年前に入社したばかりの岡本さん。

普段は、営業サポートとして、受発注業務などを担当しているという岡本さん。入社してすぐに手伝ったポップアップイベントの様子が印象に残っている。

「スイスの筆記具・画材ブランド『カランダッシュ』とのコラボイベントで、300組くらいのお客さんがいらしてくださったんです。なかには沖縄からわざわざ足を運んでくださった方もいて」

「みなさん、愛用しているPLOTTERの製品をたくさん持ってきてくださるんです。自分が携わるブランドのファンがこんなにいらっしゃるってすごいことだなって」

自分の販売する製品が、多くの人から愛されている。心からおすすめしたいと思えるものを扱えるのは、販売を仕事にする人にとってとても健やかなことだと思う。

「入社する前から、やわらかい会社だなっていうイメージがあって。働いてみても、みなさんとてもほんわかした雰囲気で。ギャップが全然なかったです」

「お客さんのなかには、この雰囲気が好きだと思ってくださっている方もいると思うので、新しい店舗でもやわらかい接客を引き継いでもらえたらうれしいなと思います」

 

シンプルこそ自由。

知れば知るほど、使えば使うほどに奥深い。

そんなPLOTTERの魅力を、一緒に深めて発信していってほしいです。

(2025/02/10 取材 高井瞳 )

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