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バイイングから接客、PRまで
リアリティを持って
じんわり広がる自分の仕事

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

マニュアル通りの決まった言葉よりも、接客してくれる人が自分の言葉で話してくれるとすっと心に入ってくる。

その人ならではのプロダクトへの解釈や、提案が聞けるお店は、気づきがあって何度でも通いたくなる。

恵比寿に本店を構える、メガネのセレクトショップ「Continuer(コンティニュエ)」は、そんなお店の一つ。

販売スタッフ自身がバイヤーの意識で展示会に参加、直接デザイナーと話をして、自分の肌でリアルに感じたものを、そのまま接客の場でお客さんに届けています。

今回は、Continuer Inc.が展開する都内の店舗での販売スタッフと、PR・企画スタッフ、両方を兼務するスタッフをそれぞれ募集します。

入り口の職種は決まってはいるものの、その先の仕事の描き方は自分次第。それぞれが、職種や役割に縛られずに仕事の幅を広げています。

自分の仕事も、扱う商品も。リアリティを持ちながら、じんわりと輪を広げていく。まずは、そんなContinuer の人たちの考えを知るところから、はじめてみてほしいです。

 

恵比寿駅から徒歩5分。

駅前の喧騒から外れ、緩やかな坂道を登った先に店舗を見つけた。

重厚な鉄のドアを開くと、シンプルで落ち着いた空間が広がる。

温もりのある木材の棚に、配管をあえて見せたインダストリアルな天井。相反する素材が混ざり合って、独特の雰囲気をつくり出している。

迎えてくれたのは、代表の嶋崎さん。

大学時代は数学を専攻しながら、ボクシング評論家の事務所でアルバイト。料理研究家のマネジメントを経て、Continuerを立ち上げた異色の経歴の持ち主だ。

数学、ボクシング、料理にメガネ。まったく異なる分野を渡り歩いてきた嶋崎さんの頭のなかは、どんな世界が広がっているんだろう。

「学習の転移というほどではないですが、異なるジャンルで学習した知見を別の分野で試すことが好きなんです。もともとボクシング観戦が趣味で、評論家の方のもとでアルバイトをしていたので、そこでの学びを活かせるのでないか、と思って」

料理は未知の世界だったものの、友人の紹介で料理研究家のもとで働くことに。そのころ出会った本がきっかけで、ビジネスの世界に興味を持った。

「ビジネスにも一定の理論が存在していて、それを社会で実践して試されるというのがサイエンスに近いなと感じて。学んでいるうちに、自分で会社を運営したくなったんです」

どうして、メガネだったんでしょう。

「昔からいろんな人と知り合って刺激を受けることが好きだったので、自分で事業をするなら、『カルチャーコンシャスな人々があつまるサロン』のような空間をつくりたかった。創業メンバーといろんな可能性を考えるうちに、メガネとそういう人たちってすごく相性がいいなって。そこは直感です」

論理的に考えるのは好きだけど、かなり直感的な人間なんですよね、とお茶目に笑う嶋崎さん。

アカデミックな部分と、好奇心旺盛な少年のような部分が混ざり合っていて面白い。

そんな嶋崎さんが、2002年に恵比寿にオープンしたのがContinuer。

「10 eyevan」や「YUICHI TOYAMA.」などの国内ブランドから、「OLIVER GOLDSMITH」「MAX PITTION」「PETER AND MAY」といったインポートブランドまで、こだわりを持って選んだ商品を扱う。

また近年は、自社のオリジナルブランドの展開もスタート。

今では、一般のお客さんからアーティストや著名人などの業界関係者まで、幅広い層が訪れる。

「カルチャーコンシャスと一言でいっても、いろんなバックグラウンドやジャンル、スタイルを持つ方々に来ていただきたいと思っていて」

「多様な人が同じ空間にいて、お互いに影響しあえるというか。『あそこにいる人おしゃれだな』『あの人はああいうものを選ぶんだ』とか。そういうことを肌で感じられる場でありたいと思っています」

一定の価値観を押し付けるのではなく、Continuerという場に対して、お客さんが自分なりの楽しみを見つけて心地よく過ごしてもらいたい。

そんな姿勢は、接客のスタイルにも通じている。

「うちは、スタッフが感じたことを自分の言葉で伝えられるショップでありたいんです」

自分の言葉で伝える、ですか。

「もちろん、ブランド自体のメッセージや、ファクトはあるけれど、それに対して何を感じたかやどう解釈したかは、個性があっていい。だから今は、可能な限りスタッフみんなで展示会に行くようにしていて」

「展示会で直接デザイナーさんと話して、自分の肌でリアルに感じてもらう。そうすることでスタッフ自身もお客さまも、ブランドの魅力をよりリアリティをもって受け止められると思うんです」

「店に立つスタッフが自分の感性でものを捉えて、翻訳して、お客さまに届ける。そういう接客ができるのは、ここで働く魅力の一つだと思う。」

現在のメンバーは、男女含めて全部で18人。各スタッフが職種による役割をしっかりとこなしながら、柔軟に自分の仕事の枠組みを広げている。

「完璧な人なんていないと思っていて。お互いツッコミどころのある関係性くらいがいい」

「だから、苦手なところがあるなら、別の誰かがそれを補って全体として成立すればいいと思う。仕事も同じで、決まりきった職域に縛られるより、全体の中でそれぞれがどうありたいかによって形を変えていけばいい。そんな考えに共感して、一緒に取り組んでくれる人が仲間になってくれたら、とてもうれしいです」

 

続いて話を聞いたのは、吉祥寺の店舗で働く五十嵐さん。

アパレルショップから大手眼鏡小売での経験を経て、7年前に転職。販売の仕事をメインにしながら、バイヤーや、PR・企画業務なども担っている。

「お店に立ちながら、バイヤーの仕事もできるので、展示会にいくとお客さまの顔が浮かぶんです」

「あの人にかけてもらいたいなとか、そういうイメージで選べるし、そのまま接客でも伝えられる。このブランドはこうやって見せたいと思ったら、それをPRの業務にも活かせるのがいいなって」

直接デザイナーに会うことで、接客にどんな変化が生まれるんだろう。

そう問いかけると、とあるドイツのデザイナーの話をしてくれた。

「展示会ではないですけど、新婚旅行の時に尊敬しているデザイナーのゲルノット・リンドナーさんに会いに行ったんです。もう、80歳をすぎたおじいちゃんで。自然豊かな山間に住んで、週に数回まちに下り、スーパーで買い物をしたり、知り合いに会ったり」

「そういうリアルな暮らしぶりを見るうちに、彼はただ高級なものをつくりたいんじゃなくて、日常のなかに寄り添ったモノとして使ってほしいんだと感じて。帰国後は、近所のお客さまとか、特別メガネやファッションに詳しくない人たちにも提案したいと思うようになりました」

ブランドのことを深く理解した人が、接客の場に立つ。

たくさんのセレクトショップがあるなかで、この店に通いたいと思うのは、スタッフとの会話を通じて、ここにしかない気づきが得られるからかもしれない。

「接客で大事にしているのは、その人に似合うかどうか。いろんなジャッジの仕方があるけど、共通しているのはその人らしさをベースに、求めるものにちゃんとマッチすることだと思うんです」

「たとえば、顔に馴染ませたいのか、少しずらして特徴づけたいのか。何を表現したいかを汲み取って、提案するようにしています」

その人らしさを知るために、外見だけでなく趣味や、ライフスタイル、どうしてメガネを買おうと思ったかなど、会話をしながらお客さんに対する理解を深めていく。

1対1で話をすることもあれば、販売スタッフが数人で、お客さんと話し込むことも。

「どんなメガネをかけるかで、気分も印象も変わる。提案したメガネをかけた人が、今までにないくらいテンションが上がったりすると、めちゃくちゃうれしいし、やりがいを感じますね」

 

「うちのスタッフは、好きなものもバックグラウンドもバラバラ。アパレル出身の人もいれば、医療系の仕事をしていた人とか。面白いですよ」

そう教えてくれたのは、入社5年目の矢島さん。未経験からこの業界に飛び込み、いまはPR・企画を中心に、繁忙時には接客も担当している。

「多様でいられる理由の一つに、メガネっていうプロダクトの特徴があると思うんです。アパレルだと、どうしてもターゲットが絞られて、それにあった店づくりになるけど、メガネは幅広い世代のお客さまがいるし、テイストも、ジェンダーもさまざま」

「だからこそ、スタッフもお互いの価値観をいいよねって肯定しあえるのかなって」

矢島さん自身も、音響・照明の仕事や、航空業界などさまざまな仕事を経験。自分の考えを表現できる仕事がしたいとContinuer Inc.に入社した。

PR・企画の仕事は、イベント立案から、商品ビジュアルの撮影、Webサイトの更新・管理、雑誌編集者などとのやりとりと多岐にわたる。

大切にしているのは、ブランドの想いや、自分たちの考えをしっかりとエンドユーザーに伝えること。

そのためWebサイトには商品の説明だけでなく、デザイナーのインタビューや対談記事、ショップに関わりのあるクリエイターが登場するコンテンツなども展開。

毎年数回、自社でタブロイドや冊子も発刊している。

最近、印象に残っているのが「lazare studio(ラザール・ステュディオ)」というブランドの創設者へのインタビュー記事。

「来日に合わせて、在店イベントをすることになって。2020年に生まれたばかりのブランドだったので、ブランドの背景を丁寧に伝えたいと考えました」

lazare studioを取り上げたこれまでの記事は、プロダクトの特性にフォーカスしたものが多かった。新しい切り口として考えたのが、創設者の人柄や生き方を深掘りすること。

「外見は強面なんですけど、内面はすごく丁寧で繊細な方で。インタビューの解答では、言葉選びからも言葉を取りこぼしたくないという彼の人柄が伝わってくる」

「プロダクトだけでデザイナーの想いを伝えるのは難しいけれど、彼自身の言葉や背景を通じて、ブランドのことをより深く知ってもらえるのではと思いました」

PRチームのメンバーは代表の嶋崎さんを含めて4人。みんなで話し合いながら、どんなコンテンツをつくるか考えていく。

「PR・企画といっても、アプローチ方法はさまざま。新しく入る人は、まずは店舗の接客を手伝いながらうちの考え方を知ってもらいたいです」

「その上で、文章が得意なら、インタビュー企画もいいと思うし、雑誌とか他の媒体や人とのつながりを積極的につくれる方ならその強みを活かしてほしい。新しい人の得意分野に応じて仕事をつくっていければなと思います」

矢島さん自身も、自分の興味や得意に合わせて仕事の幅を広げている。最近では、PR以外にも作業を効率化するシステム開発を担っているそう。

「学ぼうと思えば、機会をもらえる。今はまだ大きな組織ではないぶん、自分次第でできることの幅が広がっていくと思います」

 

取材を通じて、みなさんが、のびのびと自分の思考や仕事の幅を広げている様子が印象的でした。

いろんな価値観や考え方を面白がりながら、お客さんやブランドと向き合い、丁寧に理解を深めていく。

そんな姿勢に共感したら、一度お店に足を運んでみてください。

(2025/08/13 取材 高井瞳 )

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