大切な人からもらった指輪。自分へのご褒美で奮発したピアス。代々受け継いできたネックレス。
ジュエリーは、身につけられるお守りのようだと思います。
自信をもたらす、小さなきらめき。

「選んだ人が身につけて初めて、ジュエリーは完成する」と株式会社ヤヌカの代表・中村さんは考えてきました。
その想いをお客さんへ届ける、店舗運営スタッフを募集します。
常識にとらわれない、ヤヌカのジュエリー。
飾らない構造で素材を引き立たせるデザインも人気のひとつ。
ファッションや雑貨の販売経験、店長やマネージャーの職歴があれば望ましいですが、アルバイトを経て店長にステップアップしていく道もあります。
正社員でも週休3日。ゆっくり自分を労ることも、好きなことに時間を費やすこともできます。
少人数の会社だからこそ、悩みを相談しやすく、慣れてきたら店舗づくりにも積極的に関われる環境。
ジュエリーそのものが好きな人、人と被らないデザインを選んでしまう人、時間をかけて人やプロダクトと関わっていきたい人。
そんな人は、誰かにとって特別なヤヌカのジュエリーを、丁寧に手渡していく存在になれると思います。
表参道駅から歩いて10分。みゆき通りを進んで、根津美術館の前に辿りつく。細い路地に入ると、白い建物が目に入る。
光がきれいに入る店内に、ジュエリーが整然と並ぶ。

まっさらな場所が、美しいものを選ぶ気持ちにさせてくれるのかも。
その光景に気が張りすぎないのは、代表の中村さんがおおらかな雰囲気を纏っているから。

高校生から海外で過ごし、ニューヨークの美術大学、オランダの大学院へ進学。大学からプロダクトデザインを専攻していた。
帰国後にプロダクトデザインで仕事をしようと考えたとき、ジュエリーが浮かぶ。
「大学院に、ジュエリー作家をしている教授がいました。ジュエリーが身近な存在だったので『プロダクト』としてのジュエリーをつくってみようと考えたんです」
2012年にブランドをスタート。展示会や催事に出ていくなかで、上質な貴金属や天然石を用いるように。洗練されたクオリティを追求していき、生まれたのが『BAND』シリーズ。

天然石に溝を掘った独自の留め方。0.1ミリ単位の手仕事で、職人の技あってのデザイン。
「金属や天然石で製作するには、技術も知識もなかった。自分のやりたいデザインを、加工職人さんと試行錯誤をくり返しました。地道にアップデートしながら、新しいデザインを形にしていったんです」
「SLICE」も山梨の職人が1点ずつ天然石をスライス状に手作業で切り出している。自然から生まれたものを、均一で美しいプロダクトに仕上げた。

ほかにもスポットライトのように石を埋め込んだ「SPOT」や、密度の異なるチェーンをつなぎ合わせた「DENSITY」など、見たことのないデザインを次々に生み出す。
「ヤヌカのジュエリーは『お手本からすこしずれた』をコンセプトにしています。せっかく自分のブランドをやるなら、これまでにないものをつくりたかった。むかしから人と被るのがいやだったんですよ」
お手本からすこしずれる。
「すこし」だから、主張しすぎず、上品な美しさになるのかもしれない。

ヤヌカのスタッフは、中村さんを入れて3名。日々の業務を分担していくなかで、手が届いていないと感じることがある。
「入社したら、日々の接客や事務作業、オンライン業務、それからお店の仕掛けづくりをお願いしたいと思っています。お客さまに最高の時間を過ごしてもらうために、顧客管理や丁寧なアフターフォローの仕組みなど、どんどん提案してもらえたら。まっさらな目で、見えるものがきっとあるはず」
「僕たちの課題は、ホスタピリティの底上げ。自分ごととして、考えて動いてくれたら頼もしいです。僕が山梨に住んでいるので、多くても週2日しかお店に来られなくて。週4日働いてもらいながら『お客さまがヤヌカへの理解を深めていく過程』を一緒に体験してほしい。お店も自分も、育っていく楽しさがあると思います」
山本さんは、ヤヌカ唯一の社員。
7年前に入社してから、デザインと生産以外のことをすべて担っている。現場責任者として、新しく入る人を見守る存在。

「大学でジュエリーを勉強して、そのあとデザイナーとして就職しました。だんだん会社の古い体制や、世の中に溢れているものをつくりつづけることに、嫌気がさして。すこしほかの会社で勤めたのですが、SNSでヤヌカの募集を見つけました」
展示会や百貨店の催事でブランドを知っていた山本さん。オリジナルなプロダクトに惹かれるものがあった。
「ふんわりしているデザイナーだなと思って入社したら、仕事もふわっとしていて(笑)。生意気なんですけど、入社してすぐくらいに『それだと利益出ないんじゃないですか』 と改善策をいろいろ出しました」
5年前に西荻窪から青山へ店舗を移転。しばらくして、週休3日で働きたいと提案した。
「ここに引っ越してきて、今の仕事量なら週5日から1日減らしてもカバーできると思ったんです。すぐできることに、時間をだらだら費やす意味はないですよね」
中村さんに意見を伝えたところ、週3日の休みを承諾してくれた。ブランドのため、職場や業務のためなら、提案は受け入れてもらえると思う。
オンラインショップはSNSを通じて海外の方から注文もある。一方で、ブライダルラインの予約や実物を見て確かめたいお客さんも多く、店舗の売り上げはオンラインと比べて2倍近い。

今は店舗専属のスタッフがいないため、山本さんがバックヤードで作業をしつつ、お客さんの来店があれば接客する状況。
接客の基本は、売ろうとしすぎないこと。
「今すぐ買ってもらえなくてもいいんです。その場でお客さまがじっくり見て考えて、うちのブランドを知る機会になれば。そのあと、やっぱりオンラインで買おうかなとか、百貨店のポップアップに寄ってみようかなとか、何かつながっていくはずだから」
「ファッションを売るからこそ、私たちとセンスが合う人に来てほしいですね。人とちがうものが好きだといいのかも。あとは『この店員さんから買いたい』と思わせる説得力を身につけてもらえたら」
ヤヌカのジュエリーを理解して伝えること、ブランドの信用を上げることは、大きな説得力につながる。
「お店での体験価値を上げたいです。そのためには、お客さまが納得できる選択を導く存在が必要。『私がこれを選んだんだ!』って思えると、ジュエリーに愛着が湧くだろうから」
入社して困ったとき、頼りになるのが山本さん。最初の2ヶ月はヤヌカのブランドやプロダクトの背景を教えてくれる。

山本さんの思ったことをストレートに伝える姿勢、遠慮なく意見を交わせる環境。まわりくどくなく、わかりやすい。スムーズに仕事を進められると思う。
「私は言いたいことをずばっと言うタイプで、オブラートに包んで話すのが苦手。代表でもスタッフでも、みんな平等に接したい。間違っていることを指摘されてプライドが傷つく人や耐えられない人は向いてないかもしれません」
「ある程度は必要ですが、気を遣いすぎる人もヤヌカの職場には馴染みにくいかも。私たちとフラットに、ざっくばらんに話ができるのが理想です」
話を聞いていて、中村さんのやわらかさと山本さんの芯のつよさは、いいバランスだと感じる。
2人のやりとりを静かに聞いていたのが、店舗スタッフの半田さん。5年ほど前からヤヌカに携わっている。

もともとは週に3日勤務。ほかの会社でも働いているため、今は週1日。
半田さんはアパレルブランドで5年ほど店長を務めていた。
「結婚を機にアパレルを退職して、今の本業はマーケティングです。それでも、ちょっとでもいいから、本当に好きなファッションで仕事をしたいと思うようになって。ヤヌカのジュエリーが好きで持っていたので、応募しました。週に一度でも、ここでしか得られない楽しさとやりがいを感じています」
あこがれのジュエリーブランドに入ってみて、ギャップはありましたか。
「入る前は、プロダクトの雰囲気から、洗練されていて、かっちりしているイメージでした。無機質で、人の気配がしないというか。でもスタッフになってみると、みんなでよく話すし、明るい雰囲気で。わからないことを聞けばいつも丁寧に教えてくれました」
「基本的には接客がメインですけど、店頭に立つこと以外に事務作業なども任せてもらえます。接客だけでも事務だけでもなく幅広く動けるので、お店でひまを持て余すようなこともありません。いろんな仕事ができるのはいい経験だなと感じています」
事務作業は、ウェブショップの商品登録や梱包作業、チャットでの問い合わせ対応など。
店頭にいると、さまざまなお客さんに出会う。
たとえば、ブライダルリングを接客することも少なくない。

半田さんが対応すると、いろんなブランドで結婚指輪を見た結果、ヤヌカに戻ってくることが多い。
やっぱりヤヌカにしよう。あの店員さんから買おう。
お客さんにそう思わせるのは、半田さんの「聞く」接客。
「単純にデザインがかっこいいと買ってくださる方も、誕生日や結婚など、人生の転機が背景にある方もいます。想いを持って来店していると思うので、そのストーリーをちゃんと聞く。私がたくさん話すのではなくて、とにかく聞く」
「ブランドやデザインのことを伝えたら、なるべくお客さんに委ねて、余白を与えるようにしていて。ヤヌカはいいデザインじゃないですか。ブランドコンセプトもすてきだし。私がずっと思っていることだから、心の底からおすすめできます」
ヤヌカのジュエリーは、身につけて完成するもの。中村さんの言葉を、お客さんに届けつづける。

「最初に聞いたとき、すごく感動しました。その人だから輝くジュエリーがある、とか。一点ものなので、今日のラインナップでしっくりくるものがなかったら、また来てもらえばいい。無理に押し売りしないことですね」
店舗予算は決まっていない。それでも、売上は毎年更新している。
「自分で目標を立てて、達成するためにすべきことを考えてくれたらうれしいです。当たり前ですけど、責任感がある人だと安心してお店を任せられますね。意見を合わせながら、みんなで成長していきたいです」

朗らかでマイペースな中村さん、ゆるんだ背筋を伸ばしてくれる山本さん、口数は少なくても心にしっかりとした想いがある半田さん。
3人がそれぞれの性格で、足りない部分を補い合う。その根底には、ヤヌカのジュエリーがかっこよくて美しいと信じる気持ちが流れている。
ヤヌカのチームはそうやってつくられているのだと感じました。
光あるほうへ、ジュエリーが連れて行ってくれるかもしれません。
(2026/05/07 取材 久保泉)


