求人 NEW

社会を「より良く」する
デザインを
納得しながら誠実に届ける

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

ひらがなの美しさが感じられる『あいうえおえほん』をはじめ、地図や国旗の楽しさに触れることができる『にっぽん地図絵本』、『国旗のえほん』。

楕円形が手に馴染むリングカードシリーズに、熟練の職人たちと独自のデザインを形にした木工玩具まで。

戸田デザイン研究室がつくる作品は、どれも色鮮やかで、子どもはもちろん大人もワクワクするもの。

普遍的なデザインで40年を超えるロングセラー商品も多く、世代を超えて愛されています。

今回募集するのは、営業と事務。

戸田デザイン研究室がものづくりで大事にしているのは、時間をかけてとことん丁寧に、自分たちが本当に欲しいと思うものをつくること。そして、社会をより良くするためのデザインを考えることです。

そのため、自分たちの考えに共感する人たちを探し、つながり、仕事をつくっていける営業が必要。そして、それを支える事務のプロも求めています。

会社の方針になんだかモヤモヤしながら働いている人。自分の頭で考えながら、納得して働きたい人に、おすすめしたい仕事です。

 

東京・文京区。

東京ドームがある春日駅から歩いて10分ほどのところに、戸田デザイン研究室のオフィスはある。

まずは制作メンバーのいるお部屋へ。ほかにも営業メンバーのいる部屋、在庫を置いている部屋などで数室借りているそう。

迎えてくれたのは、代表の戸田靖さん。

「去年、イネさんというベルギーのイラストレーターと一緒に、新しい作品をつくったんですよ。日本の季節の食べ物を紹介する、4冊セットの絵本です」

春夏秋冬で1冊ずつになっていて、パキッとした色使いと、丸い窓から覗く野菜やフグのフォルムが可愛らしい。

もともと戸田さんのお父さんである、戸田幸四郎さんが個人でつくり上げた1冊の絵本からはじまった戸田デザイン研究室。

これまで海外のアーティストと組んで作品づくりをすることはなかったけれど、代官山の蔦屋書店で戸田デザイン研究室の絵本を見つけたイネさんからメールをもらって意気投合。一緒に絵本をつくることになった。

「ものづくりの姿勢が似ていたんですよね。『うちとやると、2年とか3年とか、すごく時間がかかるよ』と伝えたら『それがいい。そういうものづくりがしたい』と言ってくれました」

戸田デザイン研究室が発表するのは、1年間に1作ほどのペース。非常にゆっくりだけど、妥協せずとことん丁寧につくり込むのが特徴。

この作品も、2年ほどの時間をかけてやっと完成した。

「イネさんは日本文化に詳しい方なので、アイデアはどんどん出てきました。途中『おでんが可愛い』といって、冬はおでんばかりになりそうで(笑)、モチーフを絞り込む作業は一緒に進めていきましたね」

モチ巾着の口を留めるリボン型のかんぴょうや、ちくわぶが気になったというイネさん。たしかに、海外の人たちが見たら不思議に思う形かもしれない。

「『生のしいたけに十字の切り込みはいらないんだよ』とか、ホタルイカの足の本数や長さなど、細かな部分は調整を重ねて。とても可愛い絵本が完成しました」

子どもはもちろん、大人も一緒に楽しむことができ、贈り物としての人気も高いそう。

「違う文化を持った人の視点が入ることで、あらためて自分たちの文化の良さに気付けるし、広がりが出ますよね」

「今と10年前とを比べると、残念ながら世の中はわるい状態になっていると思います。『自分の国ファースト』と多くの国が主張し始め、その結果、多くの争いを生んで、世界中に不安が広がっている。それは嫌だし、自分たちの仕事でも考えていかなくてはいけません」

国や業種を越えて、異なる文化を持った人たちが、「社会をより良くしたい」という想いに共鳴する。戸田デザイン研究室が目指すのは、そんなものづくり。

「次に出す本は、アジアの女性ジャーナリストと一緒につくっています。これまでの戸田デザインの活動から、さらにパワーアップしていくためにも、営業と事務を強化していきたい」

「理念や哲学を語り尽くせる営業と事務のプロフェッショナルに参加してもらいたいんですよね」

 

作品づくりの原動力となっている、読者の方からの感想カードを見せてくれた。

「ディレクターの大澤は、お客さまからのハガキにも全て目を通していて、入社以来もう10年以上返事を出してるの。仕事は倍以上にも広がっているのに、入社当時と変わらないことを続けるって、すごいこと」

いやいや、と隣で笑っているのがディレクターの大澤さん。

「毎日4〜5通届くので、さすがにすべてにはお返しできないのですが。全部読み、できる範囲で手書きでお返事を書いています」

すごい。手書きとなると、時間も相当かかりそうです。

「まあでも、お客さまは一人ひとり違う方なので、私が忙しいかどうかは関係ないんですよ。やっぱり励みになりますし。熱いメッセージは、営業を通して販売店舗の方にも共有しています」

お子さんからの直筆メッセージや、家族みんなで楽しんでいるというコメントも。みんな自由に作品への想いをしたためている。

聞けば、戸田さんも15年ほど年賀状のやりとりをしている読者さんがいるそう。

「『国旗のえほん』を読んで手紙をくれた男の子で、もう高校生になりました。会ったことはないんだけど、今度留学に行くんだって」

なんだか親戚みたいな、すてきな関係性ですね。

すると大澤さん。

「ときには、直接電話注文をもらって、30分くらい話すこともありますね。『どこどこで見かけて買いたくなった』とか、『ここが好きだ』とか。親子3世代で愛読してくださっている方もいるんですよ」

効率を重視する会社なら、手書きでお返事を書いたり、長電話したりするのは避けたいかもしれない。でも、戸田デザイン研究室はその時間と労力を大切にしている。

「次の注文につながることもありますし、反応をもらえるのはうれしいですよね」

「弊社が大切にしているのは、常に本質の部分だと思います。少人数ですから、効率を考えるのは必須。でもお客さまへの対応で、効率を追い求めるのは違うはずです。こういう考えを実践できるのが、弊社独自の強みにもつながっていると感じますね」

どんな方に来てもらいたいですか?

「うちはなかなか新作が出ないし、どの職種もマニュアル化できない難しさがあると思います。だけど、それは土台となる理念があるからこそ」

「そこに共感し、自分の仕事に反映できる方に来てもらいたいですね」

営業だと、理念と数字の部分でバランスを取るのが難しそうに感じる。

「まさにそこが、難しくもあり面白くもあるポイントでしょうね。理想だけではご飯は食べられないし、新しい取り組みもできません。日々1冊でも多く売っていく必要があります」

「売れたぶんを補充するだけなら、アウトソーシングでもできてしまいます。自分のことばで戸田デザインを語り尽くせることが大前提。社会に関心を持ち、フェアなどのあらゆるチャンスを掴むことに貪欲な姿勢がないと難しいかな」

売り上げの大半はロングセラー商品。作品への愛情を持ちながら、根気強く、切り口を変えながら売り続ける必要があるのだろうな。

 

次に話を聞いたのは、営業を担当している子吉(ねよし)さん。半年ほど前、腕時計メーカーの営業職から転職してきた。

「弊社の絵本はどれも、デザインがお気に入りなんです。自分の息子にも、『国旗のえほん』を買って一緒に読んでいました」

小学校6年生になる息子さんとは、一緒にカードゲームの大会に出ているほど仲良し。

「営業は出張があるので、そのときだけはお預けですね。お母さんはカードゲームに興味がないみたいですが(笑)。息子も私も、大会で優勝経験があるんですよ」

前職でも営業を担当していた子吉さん。入ってみてどうでしたか?

「一番違和感があったのは、返品の慣習ですね。腕時計は、そこまで返品という慣習はなかったけれど、書籍は返品前提というのがまず驚きでした」

「その中でも戸田デザインは自由に返品を受けるシステムをとっていません。営業的にはとても難しい部分でもあるのですが、それこそが『丁寧に売る』という哲学を表す部分でもあるんです」

週に2日程度は、朝オフィスに出勤して朝礼に参加。そして担当エリアの書店、百貨店、雑貨店などを1日に6〜10件ほど回っていく。1〜2泊で遠方の取引先に行くことも。週に1回は全社打ち合わせがある。

「1軒につき、長いときは30分ほど滞在して、担当の方とお話させていただきます。補充分の注文を取ったり、その時期にあわせたフェアや弊社ならではの企画の提案をしていますね」

子吉さんは、東京や千葉、埼玉をはじめ、東海や東北、北海道エリアも担当している。

「前職も営業だったので、アポなしで飛び込むのも全然問題なくて。どんな担当の方でも、苦手意識はないタイプです」

「担当の方に、戸田デザインの子吉に相談したいと思われるようになりたいですね」

働くうえで意識していることはありますか?

「嘘なく、誠実に対応していきたいと思っています。たとえば弊社にも、売れ筋とそれ以外の商品はあります。売りにくいものは売りにくいと伝え、それでも売っていただく価値があるというところまで話せる。そういう心構えは必要だと感じています」

「以前は会社と自分の考えのすり合わせが難しかったり、モヤモヤしながら働いていた部分もありましたが、今は扱う商材も含めて、きちんと納得して働けているのがうれしいですね」

営業でも事務でも、会社の方向性になんだかモヤモヤしている人は多いと思う。

だけど戸田デザイン研究室では、とことん丁寧に、自分の思いとも向き合いながら、じっくり働けるはず。

「今営業メンバーは3人いますが、店舗を回る頻度や営業スタイルは、それぞれの担当者に任されています。裁量が大きいぶん、自分で考えて行動することが大事ですし、結果も求められます」

柔軟でありながら、押さえるところはしっかり押さえる。そのバランス感が大切なのだろうな。

 

最後に話を聞いたのは、前回の日本仕事百貨の記事で入ったデザイナーの斎藤さん。印刷会社のデザイン部やデザイン事務所を経て、フリーランスを10年程続けていたところで、ここに転職した。戸田さんいわく、さっそくデザイナーとして大活躍しているそう。

「フリーランスとしても、わりと忙しく働いていたんですが、ふとこのままでいいのかなと。デザイン自体を辞めて、ほかの仕事を探そうかと考えたときもありました」

そんなとき、なんとなく見ていた日本仕事百貨で戸田デザイン研究室の記事を読み、「ここでなら、もう少しデザインを続けてみたいな」と感じた。

「決め手は『社会をより良くするためのデザイン』という考え方でした。やっぱり仕事って、人生のなかで大半を占めるもの。仕事を通して自分もより良くありたいし、社会をより良くしていきたいなって思ったんです」

フリーランスを続けて、自由に働く良さもあったはず。会社員に戻るのってどうでしたか?

「少し前の私だったら、自分に負けたみたいな思いがあったかもしれません。でも、40歳を超えて、自分のやりたいことができるなら、形はなんでもいいんだなって」

「子育てが落ち着いたタイミングだったのと、いろいろな点で、シンパシーを感じたというのもありましたね」

一般的な出版社と比べると、くせは強い。だからこそ、揺るぎない強さとしなやかさがある。

社会とのつながりを大切に考え、何十年先まで愛されるモノづくりを志す会社で働くことは、大変だけど面白いと思います。

社会をより良くするためのデザインを届ける、戸田デザイン研究室の一員になってみませんか?

(2026/01/28 取材 今井夕華)

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