ガラスが⽣まれたのは、5000年ほど前と⾔われています。
今も昔も、人はガラスの輝きに魅せられ、その文化は絶えることなく残り続けてきました。

明日何が起こるかもわからない、変化の時代。そのなかで、まずは自分たちの足元を固めて、ガラスの器を届け続けよう。
そんな未来の青写真を描き、日々努力を重ねているのが、TABLEAU(株式会社タブロー)です。
伝統工芸品である江戸切子をはじめ、TABLEAUブランドの象徴でもある彫刻硝子の製造と販売を行っています。
今回募集するのは、日々の受注に対応して出荷作業などをおこなう商品管理と、EC・SNSの運営担当。経験は問いません。
ガラスに興味があってもなくても。こだわってつくられたものを丁寧に届けたい、という人にとっては、心地よく働ける場所だと思います。
TABLEAUがあるのは、東京・江戸川区の平井。駅から商店街を抜け、路地を5分ほど歩くと、事務所兼ショールームがあらわれる。
中に入ると、ちょうど外国のお客さんが器を選んでいる最中。

「お待たせしました。外国の人はプレゼントに買う人が多くて、さっきの方は『ワイフに』って言っていましたよ」
迎えてくれたのが、代表の竹田さん。竹田さんとはもう4年ほどの付き合いになる。
冗談も言いながら、ハッキリと考えを伝えてくれる方だ。

以前は卸とEC販売事業のみだったTABLEAU。
近年のガラス職人不足という業界の危機に対応するため、自社で切子工房をつくり、職人を一から育てる取り組みを4、5年前から始めた。
日本仕事百貨では、職人の卵を2024年から募集。今は一期生から三期生まで、6人の職人たちが日々研鑽を積んでいる。

「おかげさまで、みんながんばってくれています。一期生なんかは、だいぶ力もついてきて」
「ただ今回は職人ではなく、WEB・EC管理と商品管理を募集したいんです」
TABLEAUでは、従来のAmazonと楽天に加え、4年前に直営のECサイトを開設。
昨年は直営サイトからの注文数が一番多かったそう。全体の注文数も過去最高だった。
いま力を入れているのが、TABLEAUブランドを認知してもらうこと。
コンセプトは「絵になる器」。
⼈の⼼を捉える絵画のようなガラス作品を届けたい。そんな想いが込められている。

「想いを届けるには、ECサイトやSNS、そして出荷担当の力がすごく大切で。今回はそこを強化したいんです」
「うちはピッキングも梱包も手作業。ガラスだって手作業でつくってるんだから、オールハンドメイドだよね。質のいいものを真心込めて届けている。それは働く人にも、お客さんにも伝えたいことです」
昨年でECの売り上げは限界値が見えた、と竹田さん。これから先はどんな方向を目指していくのだろう。
「ずっとブレずに考えているのが、いわゆる売上拡大路線には進まないっていうことで。時代を遡ると、イケイケドンドンで進んでダメになった同業他社がたくさんあるわけですよ」
「ガラスって嗜好品なので、仮に世の中の景気がわるくなったら、最初に売り上げが落ちるところ。必需品じゃないから」
拡大よりは足元の地盤を固め、TABLEAUブランドを確固たるものにしていくことで、会社を安定化させたい。そんな将来設計を描いている。
「このTシャツも『青写真』だからね。今年のキャッチコピーです。ブランドを固めていくことに関しては、ずっと一貫してるから」

いいでしょこれ、と言いながらスタッフでお揃いのTシャツを見せてくれる。
一緒に働く人は、どんな人がいいでしょう。
「一番はコミュニケーション力ですよね。私も喋るほうなので。ECのことも話し合って進めていくし、梱包も連携作業だし。ちゃんとコミュニケーションをとれるのが大事だと思う」
「あとは指示された通りにやるだけじゃなく、自分なりに解釈して、このほうが効率的だよねとか。仕事の組み方を自分で考えられるようになってもらえるといいよね」
注文数が多いときは時間との勝負。集中して手を動かすのはもちろん、仲間と話し合って、効率的に仕事を回すのも重要だ。
「WEB・EC管理も商品管理も、特別なスキルは求めてないです。自分の発想を持ちながら、成長する意欲があればいいですよね」
竹田さんは、いい意味でぶれない。
「頑固なの(笑)。昭和の頑固な親父、頑固親方だから」
続けて話を聞いたのは、WEB・EC管理を担当している宮﨑さん。4年前の日本仕事百貨の記事を読んで入社した方。長崎出身だそう。

「大学は理系だったんですけど、在学中にアパレル関係に興味が湧いて。古着屋さんとかで働いていたんです。それで卒業してからも繊維業界に入って、プレスを担当したり、企画や生産管理、マーチャンダイザーも経験しました」
「そのなかでWebに触れることがあって、サイトやバナー制作、その他WEB・EC管理業務を通して、ものを売るとか伝えるとかっておもしろいなと。そんなときに日本仕事百貨の記事を読んで。切子とかまったく知らなかったんですけど、やりたいことができそうだなと思って応募しました」
竹田さんが記事の中で語っていたことも印象に残ったそう。
「会社を大きくするためだけにWEB・EC領域を展開するんじゃなく、ブランドを強くして、業界全体を潤したいっていう気持ちが伝わってきて。そこが決め手だったのかなと思います」
入社後は、ちょうど進んでいた直営のECサイトの立ち上げに尽力。社長と近い環境で、ECサイトの管理やSNS運営を担当している。
「社長はとことんこだわる人なので。細かいところもちゃんと見て意見を言ってくれる。トップの人の考えや方向性を近くで知れるのは、おもしろいなって思いますね」
「だからこそ、その想いに応えるだけじゃなく、社長の考えていることを少し超えるくらいの提案とか発想をしていかないといけないなって意識しています。それもたのしいんですよね」

仕事内容としては、直営ECサイトの保守運用に加え、Amazonや楽天といったモール系の運用、公式サイトのメンテナンス、SNS運用など。
各サイトの運用保守に関しては、外部のパートナー会社との調整等も多く、要件の取りまとめや指示なども行う。高度なコーディング編集などを自分ですることはほぼないそう。いそがしいときは出荷の補助もする。
「業務のなかでは、クリエイティブ制作をしたり、キャッチコピーを考えたり。内容によっては生成AIも活用しています。ホームページはWordPressで、直営のTABLEAUオンラインショップのプラッホームはShopifyを使っているので、その点に経験値や知見のある方だと、入社後に少し楽かもしれませんね」
新しく入る人には、どんなことをしてもらいたいですか。
「そうですね… 感覚的には、社長はプロデューサーでもあるので。WEB・ECディレクターの立場としては、プロデューサーが目指すところに辿り着くまでの素材を準備したり、推し進めたりするのが役割だと思うんです」
「1から10まで指示がもらえるわけではないので、自分で考えて積み上げていく。求められていることを理解して、そこに自分の色をちょっと出すことで強化する、みたいな。これからサイトのリニューアルもあるので、一緒に知恵を出し合ってほしいなと思います」
宮﨑さんが入社したときも、ちょうど今のTABLEAUオンラインショップを構築しているタイミングだった。最後の最後まで、決済がうまくいくかなど、デバッグやテスト注文を繰り返した。
「大丈夫かな、大丈夫かなって。心配だったんですけど、うまく動いて。そのときは、ああよかったって、ほっとしましたね」
新しく入る人に求めたいことは、ブランド理解、だそう。
「大事にしているのは、切子という特別なガラス作品を売っていて、TABLEAUオリジナルであること。値段も決して安くはない。上品さとか高級感は重要な要素だと思います」

あとはコンセプトが『絵になる器』なので、WEBページ上でパッと見たときに絵になるなって思ってもらえるように見せ方を工夫するのは、常に意識していますね」
最後に話を聞いたのは、梱包や発送などの商品管理を担当している大溝レイカさん。
レイカって名前カタカナなんですね。カッコよくて素敵だと思います。
「姉が二人いる三姉妹なんですけど、上からひらがな、漢字で、残ってるのがカタカナだったんです。おなじ名前に会ったことがないので、よかったのかなと思ってます(笑)」

レイカさんが入社したのは、4年ほど前。もともと百貨店で働いていて、TABLEAUの商品を扱っていた。
商品のことで竹田さんともよくやりとりしていて、百貨店を退職した際に声をかけられ、入社を決めた。
主な仕事は、出荷までの諸々の作業。
注文書を見ながら倉庫から商品をピッキングし、箱詰めして、注文内容によっては熨斗をつけたりメッセージカードをつけたり。
基本的に出荷担当は、半日ほどはその作業に集中して取り組む。

「最初はもちろんうまくできないと思うんですけど、慣れてくればけっこう楽しいかな。私、もともと黙々と包んだりする作業が好きなので。集中して手を動かせる人が来てもらえるといいかなと」
竹田さんは、コミュニケーションが大事だともおっしゃっていました。
「それも大事ですね。ただ、今この裏でほかのメンバーが作業しているんですけど… 誰も喋ってないですよね(笑)」
「話しながら手を動かす、っていうことじゃなくて『この後これをやらなきゃいけないから、こっちお願いね』とか。そういうやりとりをちゃんとできる人っていう意味だと思います」
商品管理は4、5人ほどでおこなっているけれど、全員がECサイトの注文に対応しているわけではない。特注品の箱詰めや検品などもある。

「今はわたしが基本的にECサイト以外の出荷を担当して、アルバイトさんやほかのスタッフにはECサイトのほうを任せています。あとはスケジュールの管理とかも、新しい人が入って来たら、一緒にやってもらえたらいいですね」
レイカさんが自分用につくったというマニュアルも見せてもらった。ピッキングの品番の意味や梱包の仕方など、画像付きで細かくまとめてある。
「こういうのもあるので(笑)。新しく入る人も、やってみたいっていう気持ちがあれば、飛び込んでほしいなって思います」

仕事を続けてきたモチベーションはどんなところにありますか。
「すごく単純なことですけれど、やっていくとやっぱ包むスピードはだんだん速くなるじゃないですか」
「最初は丁寧に丁寧に包むから時間がかかる。たくさんやっていくと、要領がつかめて、効率的にできる。スピードを求めつつ丁寧に、っていうのを目標にしているんですけどね。だから… うん、続けている理由は、やっぱり包むのがたのしいっていうことになっちゃいますね」

それから、TABLEAUのガラスに携われることも好きだという。
「やっぱり『絵になる器』なので。見ていてきれいだし、いいなぁって思います。二色使いでグラデーションになっていたりするところも好きです」
「実用的なものなんですけど、飾ってたのしめる美しさがある。美しいものに囲まれて働けるっていうのも魅力だなと思います」

TABLEAUで生まれたガラスは、人の手で包まれ、箱に納められて、誰かの暮らしへ届く。
派手に広げるのではなく、足元を固めながら、いいものを届け続ける。
竹田さんの描く青写真には、あなたの手が加わる余白が、ちゃんと残されています。
(2026/06/26 取材 稲本琢仙)


