2023年6月から2025年4月までシゴトヒトで働いていた槌谷さん。
「自分らしさを育てられる会社・チームをつくりたい」という思いを持って入社し、マネジメントについて考えるゼミを企画したり、社内のルールづくりに携わったりと、さまざまな業務を担当しました。
現在は、ワーキング・ホリデー制度を活用してアイルランドで生活しています。
前回のコラムでは、「自分の権利を主張すること」が当たり前にある働き方について話を聞きました。
あれから数か月。ワーホリ生活も終わりが近づき、次の暮らしを考え始めています。
槌谷はるか:
香川県出身。新卒で入った会社で採用支援に携わり、採用や会社のあり方に疑問を持つ。自分らしさが育つ会社づくりをしたいと考え、2023年にシゴトヒトに入社。FC部でクライアントへの提案や社内制度の設計、新規企画の立案・運用などにかかわる。 2025年に退社し、長年の夢だったワーホリに出発!今はアイルランド生活を楽しんでいます。
ワーホリは、あと2か月で終わります。
今働いているカフェも8月末で辞める予定で、そのあとどうするかを考えていて。
アイルランドはとっても好きな国です。治安も良いし穏やかなので、過ごしやすい場所でした。
特に、おしゃべり好きでゆったりとした人が多いところが大好きです。働いていて少し余裕のない表情になっていると、お客さんから心配の言葉をかけてくれるんですよ。
そのおかげで、肩の力を抜いて働けている気がします。
でも、ずっと住むのは難しいかなと思うところもあって。
一番大きいのは、気候や風景ですね。暮らしてみて、私には少し合わないかもと感じるようになりました。
曇りの日が多くて冬は日も短いので、美術館で見る風景画もどこか暗いんです。
美術の授業で、「ゴッホが絵を描くために住む場所を変えました」って習ったときは全然ピンとこなかったけど、こっちに来て「ああ、そういうことか」って分かりました(笑)
私はもう少し風景に光や色があるほうが落ち着くなって。日照量の多い香川県で生まれたからかもしれません。
今は日本に帰ることも考えているけれど、もう少しヨーロッパに残りたいとも思っています。
せっかく話せるようになった英語を忘れてしまうのはもったいないし、ヨーロッパにはチームづくりがおもしろい会社も多いので、もう少し見てみたい気持ちもあります。
来週はオランダへ行く予定です。
ラーメン屋を経営している知り合いがいるので、まずはその人が取ったフリーランスビザのことを教えてもらいつつ、現地の生活のことなんかも聞いてみようと思っています。
結局、チームづくりへの関心はずっとあるんですよね。
アイルランドで働いていても、「ここはもっとこうしたらいいのにな」って思うことがあって。
これはもう、人生の中でずっと考え続けることなんだろうなって思います。
でも、チームづくりに向かうモチベーションは少し変わったような気がします。
以前は、仕事の中に自分の存在意義を見出そうとしていました。
新卒で人材業界に入って、会社が利益を求めるあまりに、人をないがしろにすることへの怒りがすごく強かったんです。
それは今でも当然、自分の中にはあるんだけど、それをモチベーションにし続けるのが、自分にとってはしんどいなと思うようになって。
だから最近は、人材業界を変えたいというよりも、自分が心地よく働ける場所をつくることのほうが大事なんじゃないかって考えています。

アイルランドで生活するなかで、仕事以外の時間を大事にしたい気持ちが強くなって、仕事とも距離を取れるようになりました。
でも、収入が安定しない分、働かないと生きていけないよなみたいな気持ちも、改めて強くなったんです。
だったら、心地よい場所で働きたいなって。
日本へ帰ったとしても、一つの会社だけで週5日働く姿は、あまり想像できません。
週3日とか4日どこかで働いて、残りは別の仕事をしたり。
いくつか居場所があったほうが、自分には合っている気がします。
今はカフェしかないので、そこで何かあると生活全部がしんどくなってしまうんですよね。
シゴトヒトの人たちとは、また一緒に何かやりたいなと思っています。これまで働いてきたなかで、一番居心地がよかった場所だから。
でも、以前のように働くことが最適解ではないなと思う気持ちもあって。
自分のなかでの最適解をどんどん考えて作っていくというのも楽しそうだし、海外の事例をもっと見たうえで、私がやりたいことに戻ってくるのもありだろうなって。
まあ、まずはオランダに行ってきます。またね、バイバイ!
(2026/07/27 取材 長島遼大、デザイン 髙橋初香)