これはしごとゼミ「オンライン仕事百貨の編集ゼミ」に参加された、杉本丞さんによる卒業制作コラムになります。
杉本さんがオンライン上でインタビューしたのは、同じく参加者の石川小夏さん。「好きな食べ物」というテーマで話してもらいました。

普段使う擬音語って説明できますか?
説明することが大変だからこそ、擬音語になっていると思うのですが。例えば、二つの擬音語は辞書にこのように載っています。
「モチッ」=弾力があって柔らかく、ねばりがあるさま。「ジュワッ」=水分などが一気ににじみ出るさま。
今回インタビューしたのは、地域情報誌の記者として働く石川さん。
餃子が大好きだそうで、実家に居たときは家族四人で100個以上、中のタネから作って食べていたそうです。
その名も餃子パーティ。
「四人家族で二人兄妹なんですけど、みんなで取り合うように食べて」
均等に割ると、一人25個ぐらい食べるんでしょうか?
「そうですね、でももうちょっと食べたと思うんです。なんか四人で200個、いや400個。でも400個は多すぎる気もします(笑)。やっぱり四人で200個ぐらいですかね、作っていたと思います」
普段チェーンで食べる餃子って一人前5個とか。石川家の皆さんは、一人あたり十人前を食べてる可能性ありますよね。凄い数です。
餃子のどんなところが好きなんでしょう。
「そうですね〜、皮がモチっとしてて、肉汁がジューシーなところ。口に入れたときに、
そのモチっていう食感とジュワッと広がっていくのを味わえるのが好きです」
何をつけて食べるんですか?
「ちょっとこだわりがありまして。醤油と酢を混ぜてつけるんですけども、3:7で酢が多めが好きですね。そのモチモチの餃子と酢が結構相性がいいなぁと私は思っておりまして」

実家から離れて社会人になった今、餃子を食べる最高のシチュエーションは仕事終わり。昔からあるちょっと汚い街の中華屋だそう。
「クタクタになったあと、疲れて何もしたくないときに泡のしっかりしたビールと、アツアツでジューシーな餃子が目の前にくる。これはもう、優勝だな~と思います。今日も頑張ってよかったって」
「日本のチェーンも好きですけど、街中華のちょっと汚い感じが美味しさを助長してるかなぁと思って(笑)。好んで入ります」
腕をムチのようにしならせてボールを投げる。声が頭を突き破るようにお腹から出して歌う。
身体を動かすとき、反射を除いてまず脳でイメージしてから身体が動く。より鮮明にイメージできた方が、身体もそれに反応しやすい。
モチッとジューシーで口の中でジュワッ。擬音語から想像する餃子は、口の中にあるはずのない餃子を簡単に錯覚してしまう。
(聞き手・書き手:杉本丞、話し手:石川小夏)

仕事百貨の編集ゼミは、伝えるよりも伝わることを大切にしながら文章を書いていくためのゼミです。オンラインで開催しているので、どこからでも受講することができます。
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