※このイベントは終了いたしました。
はじめまして、島根の離島・海士町にある公立高校で「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」コーディネーターの大野佳祐です。
僕がこのプロジェクトに関わりはじめたのは5年前。東京から島根へ飛び、その後フェリーで3時間揺られ、島根県立隠岐島前高校を訪れたことがきっかけでした。
10年前、西ノ島町・海士町・知夫村からなる島前地域では、人口流出や財政難などの問題をかかえ、地域に唯一の高校が島からなくなる寸前にまでいたりました。高校がなくなると、地域から子どもがいなくなる。場合によっては高校生がいる家庭は島外へと引っ越していく。子どもが減っていくことは、地域の急速な衰退へとつながっていく。今、日本の各地で起きている課題を先取りしているような状況でした。
そこで立ち上がったのが「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」です。
地域全体をフィールドに学ぶカリキュラムの構築や公立塾の設置、島外から入学する生徒を受け入れる寮の設置など。生徒が行きたい、保護者が行かせたい、地域が活かしたいと思う、魅力ある高校にするための試行錯誤が続けられてきました。
今では国内のさまざまな地域や海外からも生徒が集まり、卒業生も各地で活躍をしはじめています。現時点で、高校存続の危機は回避されたと言えるかもしれません。
とは言え、この状況がずっと続いていく保障はありません。
地域のみなさんに協力していただきながら、魅力的で持続可能な地域・教育をつくるための試行錯誤は続いていきます。
最近では、「グローカル人材の育成」を目指して、ローカルでの学びだけでなく、グローバルにも学ぶことのできる機会を求め、ブータンやロシア、シンガポールでの探究活動もはじめています。また、「社会に開かれた学校」をつくるため、公立高校では日本ではじめて「学校経営補佐官」の職位を設置し、民間企業の経営者を招き入れました。
今回のしごとバーでは、そんな隠岐島前高校魅力化プロジェクトのこと、移住して5年が経った僕自身の学び、そして春からあらたに就任した「学校経営補佐官」についてなど、なんでも包み隠さずお話します。
そしてこの日は、隠岐島海士町出身で島前高校を卒業し、今は東京で大学生活を送る真野くんも来てくれることになりました。今はまちづくりについて、勉強をしているそうで、僕も久々に会うのが楽しみです。
学力観が大きく変わろうとするこのタイミングで、地域課題の先進地で行われている学びや教育、学校経営などに関心のある方。進学先をどうしようか考えている中学生や親御さん。ただ僕とぐだぐだ飲みたいだけの人。どなたでも大歓迎です。
さらに、隠岐島前高校魅力化プロジェクトではコーディネーターや、寮の運営に関わるハウスマスターなどの人材募集をしようと考えています。まだ公に公表していない求人に興味のある人、まずは一緒に飲みましょう!(ソフトドリンクもあるそうです!)
大野 佳祐(おおの・けいすけ)
島根県立隠岐島前高校 学校経営補佐官/一般社団法人ないものはないラボ代表理事/株式会社余白探究集団代表取締役/AMAホールディングス株式会社取締役
1979年、東京生まれサッカー育ち。大学卒業後、早稲田大学に職員として入職。競争的資金獲得などで大学のグローバル化を推進。2010年にはプライベートでバングラデシュに180人が学ぶ小学校を建設し、現在も運営に関わる。2014年に海士町に移住し、隠岐島前高校魅力化プロジェクトに参画。教育とまちづくりを往来する日々。
島根県立隠岐島前高校 HP
隠岐島前高校魅力化プロジェクト HP
真野 拓哉 (まの・たくや)
島根県立隠岐島前高等学校2018年卒業/法政大学現代福祉学部福祉コミュニティ学科2年
島根県隠岐郡海士町出身。隠岐島海士町にルーツをもつ東京で暮らす大学2年生。
高校の延長線上でもう少しまちづくりを学んでみたいと思い、法政大学現代福祉学部に入学。大学2年からは、まちづくり系のゼミに所属し、ゼミ長を務めている。また地元島根と関わるイベント等には多く参加。現在は離島キッチンでアルバイト中。
【トーク部分はYouTubeでも配信中!】
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