このイベントは、長野県・田舎暮らし「楽園信州」推進協議会が主催するイベントです。日本仕事百貨ではご紹介のみ行っています。本イベントに関するお問合せやご質問などは信州で暮らす働くフェア2026 運営事務局(公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構)電話:03-6273-4401 Mail:event-info@furusatokaiki.net宛にお願いいたします。
東京以外の選択肢、人生に増やしてみませんか?

2026年7月12日、東京・有楽町の東京交通会館で開催される「信州で暮らす働くフェア」の参加者を募集します。
世界に誇る技術を持つ会社から、人とのつながりを大切にする会社まで。数千人が働く大企業から中小企業まで。長野で「働く」50社の企業が集います。また、長野で「暮らす」をサポートする53の市町村と24の関係団体も出展します。
すでに長野との縁がある人はもちろん、まだ訪れたことのない人も。まるっと一日過ごすもよし、ふらっとすきな時間に訪れるもよし。時間は11時から17時まで。一人でも、パートナーと、もちろんお子様と一緒の人も歓迎です。
なぜ長野なのか。
エリアによっては東京から新幹線で約1時間の長野。ここには77市町村があります。隣り合った市町村でも山や川を隔てているので、景色はもちろん、文化、習慣が異なり、どこも個性的。そして、実は多様なキャリアもあります。
だから「暮らす」も「働く」も充実した人生を描ける土壌があります。
フェアの企画運営を行うふるさと回帰支援センターと、長野県内の2つの企業を訪ねました。
はじめに訪れたのは、東京・有楽町にある日本最大の移住相談窓口、ふるさと回帰支援センター。相談者一人ひとりの移住やUターンに伴走し、東京出身者も地方出身者も、だれもが自分のふるさとと出会うきっかけを届けている。
全国の相談デスクが並ぶなかに、長野県の「信州暮らしサポートデスク」がある。

温もりある木製のブースでは、相談員の三澤さんと高須さんが、それぞれオンラインの移住相談を行っているところ。ともに長野県出身で、10年以上にわたり、移住者からUターン希望者までいろいろな人の「暮らす働く」に伴走している。
はじめに、辰野(たつの)町出身の三澤さん。
「移住や転職って直線じゃないんですよ」
直線じゃない、ってどういうことでしょうか。
「地域には、いろいろな人がいます。県庁の職員、各市町村の職員、地域の企業、地域で活動する団体、地元の不動産会社、地域おこし協力隊…一人ひとりの方が地域の“点”で、いろいろな点と想定外の出会いを重ね、移住していきます」
生成AIがなにかと相談に乗ってくれることも増えるなか、諏訪(すわ)市出身の高須さんはこう続ける。
「地域には、インターネットではアクセスできない点もたくさんあります。わたしたちの役割は、その点をつなぐこと。サポートデスクは、はじまりの点なんです」
信州で働く暮らすフェアについても聞いてみる。
「フェアはいいですよ。120%案内しています」

「これまでのフェアでも、思いがけず移住に至った人がいます。『たまたまブースで話した企業の担当者と意気投合して、その予定はなかったのに、長野へ転職することになった』と。『いつか転職してみたい』とか『いつか移住してみたい』とか『戸建てに住めたら』とか『二地域居住に憧れる』とか。一人ひとりの思いが、数々の点と出会うことで行動につながるフェアなんです」
まずはフェアに参加してみる。自分の考えていることを書き出して、いろいろな企業や市町村のブースで話してみる。そうして誰かとつながることで、想定外の選択肢に出会うかもしれない。

続いて、長野へ。7月12日のフェアに参加する企業をたずねる。
南アルプスや中央アルプスに囲まれた南信エリアは、 登山好きはもちろんのこと、美しい風景に惹かれて移り住む人が多く、意外にも雪は少ないそう。

その主要都市にあたる飯田(いいだ)市に、1938年創業の多摩川精機がある。
現在はグループ全体で2,500人以上が働く企業。創業者の萩本博市さんは、もともと学校の先生をしていたが、「地域に雇用を」という想いから技術者としての道を進むようになる。
1940年代から1950年代にかけて、萩本さんは飯田市に私立の学校を開校。 若手社員に勉学の機会を提供するとともに、 地域の雇用創出に取り組んできた。

現在は宇宙開発事業にも参画しており、 ロケット・人工衛星向けのセンサーやジャイロで 高い技術力を誇るものづくりを行う。
身近なところでは、 ハイブリッド自動車、電気自動車に搭載されるセンサーも製造。会社全体での受注は伸び続けており、 創業100周年という節目に向けてさらなる成長を目指すなか、県外からも人が集まっている。

聞けば、この日対応してくれた人事担当の柴田さんも東京からの移住者。以前の勤務地は御茶ノ水だった。ふるさと回帰フェアやサポートデスクへの相談も踏まえて、飯田市へ。
「わたしたちは長野の美しい風景のなかで働き、火星から深海まで、至るところで活躍する製品を開発しています。長野発のグローバルカンパニーなんです」

「新風を吹かせる人と出会いたいです」と迎えてくれたのは、 情報システム課のみなさん。アプリやシステムを通じて、会社全体を下支えしている。
ここへ2026年に新入社員がやってきた。県外出身の越智(おち)さんは、大学時代を過ごした名古屋での就職も検討した上で、通勤や生活環境にも妥協せず、飯田市での就職を決めた。
「毎日働き暮らすところだからこそ、人や情報に溢れていない環境がよかったんです」
都市か地方かを選ぶ上では、お金というハードルがあった。自動車ローンを組んだこともあり、会社の制度で借上げ社宅を5,500円の負担で借りられるのはありがたかった。

「わたしは転職しましたが、転職前の東京での仕事と条件面はあまり変わりませんでしたね」と話すのは、先輩の吉川さん。
大学進学を機に東京へ。その後、食品会社で情報システムの仕事をしていた。2025年に飯田市へUターンすることになり、多摩川精機へ。
「東京に居続ける楽しさもじゅうぶんにあったから、覚悟を決めて戻ってきました。リモートワークも考えましたが、知人に『せっかく飯田に住むのだから、飯田の会社で働いてみては?』とアドバイスをもらって」
印象的だったのは、住環境に加え、仕事面も充実している姿。移住を選択するから、仕事をあきらめるということではないようだ。
飯田市を後にして、長野県を車で移動する途中で、白樺湖のほとりを走る。どこを切り取っても、車窓から見える風景に目が喜んだ。
次に向かったのは、長野県の東部に位置する立科町。 浅間山を背に美しい木造住宅が並んでいる。

ここは移住促進を目的とした町営住宅で、施工を手がけたのが三矢工業株式会社。
1951年に創業し、これまでに1,000軒以上の住宅を建ててきた。地元密着の工務店として信頼を積み重ねるかたわらで、1990年代からアメリカオレゴン州ポートランドのまちづくりをヒントに長野市でエリア開発を行うなど、先進的な事業展開を進めてきた。
「サスティナブル・コミュニティをテーマにするには、時代が早すぎたかもしれませんね」と笑うのは、代表の金澤さん。
「お隣さんとの間に心の垣根をつくらない、“よき隣人”という意味のグッドネイバーズのコミュニティが根づくまちづくりです。道路にカーブをつくることで生活者の行き交う空間をつくり、電線地中化にも挑戦しました」

町外出身者で、約40年前、新卒で就職した“生え抜き社長”だ。
「『いなかだけれども、おもしろい会社が立科にあるよ』と、父に誘われたんです。生え抜きだからこそ、会社員として日々モチベーションを保ち、働き続けることの大変さも実感しているつもりです。だからこそ、幸せな会社をつくりたい。それがわたしの仕事です」
ここで金澤さんは「三矢工業の価値は人にあります」と胸を張る。
今年に入り、リニューアルしたWebサイトにおいても、働く一人ひとりを前面に押し出した。有志がプロジェクトチームとして集まり、デザイナーとともに話し合いを重ねていった。
社員は42人で、そのうち8人が移住者。青森から沖縄まで、全国から集まってくるという。
「人の縁がつないでいくということでしょうね。ふるさと回帰支援センターで三澤さんと高須さんに相談したことをきっかけに、転職したメンバーもいます」
三矢工業は、町内で空き物件となっていた元薬局を2023年に購入。「アツマルセンター立科」としてリノベーションを行った。この空間をきっかけに移住した人もいる。

2025年に入社した川田さんだ。神奈川県の大学院で都市計画を専攻してきた。現在は、不動産の仲介業を担当。
ちなみに、大学生のときは、大手デベロッパーへの就職をなんとなく考えていた。
「就職や将来を考えていくなかで、地域密着で手触りのあるまちづくりに興味をもちました。自分の体を基点として、半径数百メートルのまちなみをつくりたい。立科町を知ったのは、大学の先輩のつながりでした」
手触りのあるまちづくりには、ちょうどよい会社の規模感だった。
「土地の売買から関われて、設計士とのコミュニケーションもしやすい。一気通貫の仕事ができるんです」
そんな川田さんの入社にあたり、アパートから自動車まで暮らしをサポートした先輩がいる。群馬出身で、小学校教諭から転職した総務部の梅堀さんだ。

フェアに参加する人へメッセージを送る。
「縁あってフェアを訪れ、縁あってブースを訪れるのだと思います。まずは話すところから。お互いに『いいな』と思えたら、きっと次の点へつながります」
長野には、いろいろな“点”があります。地域の企業、県庁の職員、各市町村の職員、地域で活動する団体…この記事には書ききれない、たくさんの点が集まるフェアです。
東京以外の選択肢、人生に増やしてみませんか?
7月12日は、信州で暮らす働くフェアで会いましょう。
(2026/6/12 取材 大越元)
【イベント概要】
信州で暮らす働くフェア2026
・日時 2026年7月12日(日) 11:00~17:00(最終入場16:00)
・会場 東京交通会館12階 (東京都千代田区有楽町2-10-1)
・参加費 無料
・事前登録制(当日参加も可)
・入退場自由
※面接ではありませんので、ラフな格好でおこしください。
【申込方法】
下記ボタンよりお申し込みください。
https://app.spot-recorder.jp/972143_shinsyu-iju-fair2026/
【問い合わせ先】
信州で暮らす働くフェア2026事務局
公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構
電話:03-6273-4401
Mail:event-info@furusatokaiki.net
【その他】
よろしければ、これまでの紹介記事もあわせてご覧ください。
・長野への第一歩 移住も教育も転職も 信州で暮らす、働くフェア2024
・オール信州で東京有楽町へ50企業・50市町村が集う信州で暮らす働くフェア2025