ゐ処のできるまで
2022/9/20
9月20日 火曜日
プレオープン間近。毎日ヘトヘトになりながらも、開店準備により拍車をかけていく。

そんな中ふと、身体は疲れているけれど、気持ちは楽だということに気が付いた。
自分の仕事だから、何のためにこの作業をやらないといけないんだろう?と悩むこともないし、今はもう一人じゃない、家族が居る。
一直線に、自分の想いや、お客さんに意識を向けられることが新鮮に思えた。

悩みといったら、特技なんじゃないかぐらいにわたしはいつも何かに悩んでいて、友だちに「悩み事って、そんなに次々と生み出せるもん?」と驚かれたこともあった。
そのトンネルをようやく抜けられたのは、多分、諦めることができるようになったからなのかもしれない。
こん詰めても、腹は減るし、夜は眠くなる。
未熟で情けなくったって、所詮、自分は生身の人間。結局、今の自分ができることを一つひとつやっていくしかない。

とか、ナントカ言っているけれど、今に至ったのは、家族をはじめ、これまで様々な土地で出会った人たちのおかげ。
開店にあたって、お世話になってきた一人ひとりに、お礼と報告の連絡をした。
「サハラ、まだまだ、これからだ!」
げ、ここまで来るのもしんどかったのに、これからかあ。
「は〜い、がんばります!」
『ゐ処のできるまで』は、日本仕事百貨のメールマガジンで紹介してきた『山のサハラさん』シリーズの続編。全国を旅するように働いてきた店主の佐原さんが、滋賀・永源寺で飯屋を構えるまでの日常を綴った日記です。