ゐ処をひらく
2022/10/25

10月25日 火曜日

10月1日にゐ処をオープンさせてから、あっという間に今日になっていた。

気付いたらオープンしていたような、妙な感覚。

あんなに特別で、どきどきで、時には怖かった「店をひらく」ということが、毎日繰り返していると段々と日常になっていくことが分かる。

仕入れに行って、飯をつくって、お客さんに食べてもらって、掃除に皿洗い・・・ 飯屋の仕事は、普段の暮らしとさも変わらないところが気に入っている。

勤めていた頃は、日々の業務の大半が地味な作業の繰り返しで、なんだかつまらないと感じることもあった。けれど今となって、仕事とは、そもそもそんなもんなのかもしれない。

はじめはエネルギーが要るけれど、できることが増えたら肩の力を抜いて、仕事を愉しめばよい。

飯屋なのだけど、料理はあまりこん詰めてはやりたくないと思っている。

負けず嫌いなところがあるので、やり始めたら多分、なんと言ったらよいか飯がどんどん重たいものになっていくような気がする。

そんな飯は出したくないし、自分も食べたくない。

それよりも、お客さんのことをよく見ていたいし、周りに居てくれている人のこと、自分のことをよく見ていたい。

淡々と過ぎる日々の中で、それでも少しずつ変わっていく気持ち、身体、食材の旬、山の色、匂い。

そうゆう日常の中で、ゐ処をやっていけたらいいなと思う。

佐原 真理子ゐ処 Instagram

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『ゐ処をひらく』は、日本仕事百貨のメールマガジンで紹介してきた『山のサハラさん』シリーズの続編。全国を旅するように働いてきた店主の佐原さんが、滋賀・永源寺で飯屋『ゐ処』をいとなむ日常を綴った日記です。