ゐ処をひらく
2022/12/5

12月5日 月曜日

ゐ処で何がしたかったんだっけ。

最近、なんとなくモヤモヤが膨らんでゆく。

やりたかったことをようやく始められ、思い付いたら即実行できるのが面白い反面、色んなことの良い塩梅が分からなくなることがある。

毎日あらゆることを試しては、反省したり、手応えを感じてみたり。良くも悪くも、頭の中はいつもゐ処のことで一杯。

そんな中、どう判断してお客さんに対応するべきか難しい場面が立て続けに起こったことで、店をやる上で何を一番大切にしたかったのだろうと立ち止まって考えてみたくなった。

これからはずっと模索することになるのだろうけれど、まず考えてみたことは、ゐ処が誰にとっても気に入られるような場になるとは限らないと思ったこと。

開業前にも、それはそれでいいんじゃないかと元々の考えにもあった。

けれどこの間、わざわざ足を運んでくれたのに、メニューを見てなのかどうしてか、お帰りになってしまった方がいらした。

自分の声掛けが至らず気を悪くさせたのではないかと心配になり、そんな場面に出会ってしまうと実際は怖いものだった。

そうして胸がざわめいていた時、またすぐに一人、二人と店に入ってきた。

そのお客さん達は、もう3回くらい飯を食べに来てくれている馴染みの方々。

そのお客さん達の顔を見て、一気にホッとしたのと同時に、お客さんにとっては勿論、自分自身にとっても居所となるような場にしたいと思っていたことを思い返した。

誰にも開かれている場にしたい。

けれど、その中には常にわたし自身も居て、自分とゐ処に訪れる人達との様々な反応が起こってゆく。

大切にしたいことが、少し見えた気がした。

佐原 真理子ゐ処 Instagram

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『ゐ処をひらく』は、日本仕事百貨のメールマガジンで紹介してきた『山のサハラさん』シリーズの続編。全国を旅するように働いてきた店主の佐原さんが、滋賀・永源寺で開業した飯屋『ゐ処』の日常を綴った日記です。