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しごとの伴走者

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

はじめてやることに挑戦するときは、少し勇気がいるかもしれません。

でも行動してみたら、自分が想像していたよりうまくできたり、そうでなくとも次へのヒントを得られたりする。

自分にとって新しい一歩を積み重ねていくと、仕事は楽しいものになっていくんじゃないか。

株式会社HRPを取材して、そう思いました。

HRPは、企業の採用・育成支援、官公庁における就労・定着支援、教育機関でのキャリア教育支援の3つを軸に、多岐にわたる仕事を手がけています。

さらに、学生や求職者が自分らしい働き方について考えを深めるきっかけをつくっていきたいと、2017年に自社ウェブメディアも立ち上げました。

今回は、企画営業スタッフと、メディア運営に携わるWebデザイナー兼ライターを募集します。

 
東京・水道橋。

水道橋駅から高架下沿いを歩いてすぐのビル2階に、HRPのオフィスはある。

最初に話を伺ったのは、代表の澤本さん。テンポよく話しつつ、こちらの質問に丁寧に答えてくれる親しみやすい方だ。

澤本さんが新卒で入社したのは、人材会社だった。

「当時は就職氷河期に突入し、“リストラ”という言葉が流行していた時代。そういうときに営業として、人事担当の方たちのリアルな声を聞きながら新卒採用の手伝いをしてきました」

そのなかで、疑問を抱くこともあったという。

「たとえば、10人採用するために1000人を募集するような採用方法が行われていたけれど、果たしてそれが良い方法なのか。本当に魅力を感じてくれる10人に出会えたらいいんじゃないかと思っていて」

澤本さんは、当時まだ普及していなかったWebサイトでの情報発信に注目。企業を理解してもらうための見せ方や伝え方を提案するなど、アプローチ方法を模索していった。

けれど、なかなか思うようにいかなかったという。

そのうち、さらにきびしい就職難の時代を迎え、2001年ごろから「ニート」という言葉が流行しはじめる。

就学、就職、職業訓練のいずれも行っていない状態を指す言葉。

澤本さんが勤めていた会社でも、若者の就職支援に取り組んでいく流れが生まれ、澤本さんは企画を任されるようになる。

「当時はニートと呼ばれる人たちに対して、怠けているとか自己責任だという意見が大多数でした」

「でも、直接会いに行って話してみると、働きたくないという人には出会わなかった。むしろ働きたいけれど、どうしたらいいかわからないという声を多く聞いたんです」

澤本さんは、都道府県が設ける若者向け就労支援施設で、働くことに対する価値観を考える連続セミナーを企画・運営していった。

企業の採用支援と若者の就職支援の双方から経験を積み、2006年にHRPを立ち上げる。

当初は主に採用支援を行いつつ、就職支援のニーズに応えるため、官公庁における若者向け就職・就労支援にも力を入れるように。

すると、大学での就職セミナーやキャリアデザイン講座などの依頼にもつながっていった。

そうしたなかで、若者のリアルな声に耳を傾けてきた。

「なかには、就職したけど会社を辞めたいと、私たちのところへ相談に来る人もいて。話を聞いていくと、一緒に働く人との価値観にズレが生じているケースが多かったんです」

特に中小企業の場合、就職氷河期に採用を行ってこなかった企業が多く、若手にとって身近な相談相手がいないこともある。

また就活生からは、中小企業に興味はありつつも、どんな人たちが働いているのか見えないことがネックだという声も聞こえてきた。

「働くことや仕事に対する価値観を共有できる人たちと働いたら、楽しくなると思うんです。そこで、働く若者の想いや考えを発信しようと活動していたところ、官公庁の就職支援事業で採用していただいて」

その中で墨田区の就労支援事業がスタートし、区内の中小企業で働く人たちのことを見える化する活動を行うことに。

「現場で働く若手の人たちがどんなことを考えているのか取材し、伝えていこうとはじめたのが、『WAKAMONO探訪』という冊子の制作です。ただ取材しに行っても面白くないので、目線の近い学生や若い求職者の方が若手社員さんを取材する、ということをコンセプトにしました」

できあがった冊子を読んだ人や、取材をした企業で働く人たちから好評を得たこの活動は、形を変えながら現在も続いている。 

企業の採用・育成支援や、官公庁と連携して行う就労支援、大学でのキャリア教育支援など、働くということの周辺に携わり続けるHRP。

どの仕事にも一貫していることはあるのだろうか。

「そうですね。私としては、社会に出ることにわくわくしたり、働くことを楽しいと感じる人を増やしたい。それだけなんです」

「『もっとこんなことをしてみたい!』って、いろんな人がワイワイがやがや声を上げていったら、社会はもっと楽しくなる。派手さのない仕事だけど、そういう考えでやれるような人と出会いたいですね」

 
澤本さんが話してくれたスタンスを表すように、自分たちでつくっている仕事がある。

それが、自社ウェブメディア『しごとの道しるべ』。

働き方に対するいろいろな価値観を発信することで、読者が自分らしい選択をしていくきっかけをつくりたいと、2017年に立ち上がった。

メディア運営の中心になっているのが、近藤さん。前回の日本仕事百貨の記事を通して入社し、4年目になる。

「利用者は就活生が多いので、就活で欠かせないポイントを伝える動画を撮影・投稿したり、就活に役立つコラムを書いたり。働き方について考えるイベントを企画・運営したりと、いろんな形のコンテンツをつくっています」

最近は動画やコラムだけでなく、週に一度のラジオ配信もはじめたんだとか。

「提案してから3日で実践しました。詳しい人がいるわけじゃないからみんな手探りでやっているんですけど、今までやっていないことができるのは、すごく楽しいです」

もともとデザインを学び、以前は百貨店やアパレルブランドオリジナルの紙袋などを製作する会社で営業をしていた近藤さん。

「大きめの企業で、自分がこうしたいと思ってもできないことがあって。それだと面白くないなと思って転職を考えていました」

そのときHRPのことを知り、『WAKAMONO探訪』の制作に興味を持ったという。

「何より中小企業に行ったら、いろいろできるんじゃないかなと思ったんです。入社したら、思った以上に仕事の幅が広くてびっくりしました」

最初は、澤本さんや先輩に付いて大学でのセミナーを見学したり、企業を訪ねて話を聞くところからはじめていった。

半年を過ぎたころからは一人で仕事を任されるように。

今では、企業の採用ホームページやパンフレットの企画・提案をしたり、会社説明会の企画から運営まで行うこともあれば、大学で行う就職講座などの一連の仕事も手がける。

さらに行政からの依頼で、中小企業のサイト制作に携わったり、就職セミナーを開催したり、キャリアカウンセラーとして求職者の相談に乗ることも。

少数精鋭だからこそ、柔軟に動いていくとのこと。基本的には1つの案件を一人が担当しつつ、スタッフ全員で取り組む場面も多いという。

会社として、これまでは行政や大学の案件が多かったが、最近は企業の採用支援にも力を入れているところ。

たとえば会社説明会は、どんなふうにつくっていくのでしょう。

「まずは企業の採用担当者にヒアリングをします。説明会で使っている資料や仕事の紹介の仕方を聞いていくと、会社の中にいる人たちだからこそ、当たり前になりすぎて気づいていない強みがけっこうあって」

「だから、たとえ業界では当たり前とされることでも教えてくださいと、よく聞きます。外から見て魅力的なことを、もっと打ち出したほうがいいですよ!と伝えて。コミュニケーションしながら、いちばん伝えるべきテーマを引き出し、肉付けしていきます」

ここで、あるエピソードを話してくれた。

「ある物流会社が、毎年、物流業への応募者が少ないという課題を抱えていたんです。それを解決するための説明会をつくっていきました」

物流の中でも、宅配荷物の自動仕分けや空港の荷物受け取りに使われるベルトコンベアのシステムをつくっているとのこと。

インターネット通販が普及した現代では欠かせない仕事なのに、表立って見えづらいことで、その魅力や大切さが求職者に伝わっていないように感じたという。

そこで近藤さんは、学生たちに身近に感じてもらえるような構成を考え、スライド資料を準備。説明会に登壇する企業の方へは、旅行やインターネット通販など具体的な場面を例に挙げながら物流の仕事を紹介していくのがいいと伝えた。

すると、説明会に参加した学生たちからの反応も良く、応募者が大幅に増えるという結果につながった。

「僕らは、パッケージ化した説明会を行うのではなく、お客さんそれぞれに合うものを提案していきます。あらかじめ決まった正解はないので、どう形にしていくかを説明するのは難しいです。面白くもあり、大変なところですね」

お客さんと深く関わっていくからこそ、スタッフの方の中にはクライアント企業の人事担当に転職する道を選んだ人もいたという。

近藤さんにもそういう気持ちはあるんでしょうか。

「僕はそうでもないです。ここにいたほうが、多様な人と関わりながら幅広く仕事ができると、個人的には思っています」

 
最後に紹介したいのは、入社11年目の長谷川さん。当初は事務職として入社し、仕事の幅を広げてきた。

「6年くらい前からパソコン講座の講師や、会社訪問などのイベント進行役も任せてもらって。最初は正直乗り気じゃなかったけど、工夫しながらやっていくと、参加者の方の気づきに触れる瞬間があるんです。そのうれしさや面白みをわかってきたというか」

「事務職だったはずなのに、振り返ればいろいろやらせてもらって、自分にできることの幅が広がっていたんですね」

大学や就労支援施設で出会う学生や求職者の中には、自分に自信を持てずにいる人もいるという。

「私自身、やりたいことがわからなくて揺らいだ時期がありました。でも、その都度試行錯誤していたら乗り越えて来られた。そういう経験から得たものが、自分の強みになっていくんだよって伝えることで、若い方の不安を取り除いていけたらいいなと思っています」

長谷川さんはどんな人と働きたいですか?

「『これだけやったからいい』じゃなくて、好奇心と協調性でいろんなことを楽しんでいただける方ですね」

「それから、人と関わるのが好きで、相手の心にふわっと入っていけるような方だと、話し手が安心できるんじゃないかなと思います」

お話を伺った皆さんは、大変なことも含めて楽しみながら働いているように感じました。

そんな働き方が伝わって、誰かの背中を押していくのだと思います。

(2018/04/13 取材 後藤響子)

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