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埋もれた砂をはらって

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

R-STORE(アールストア)という不動産紹介サイトがあります。

エリアや家賃、築年数などの一般的な条件に加え、「窓から自然」「DIY可能」といったユニークなカテゴリも用意。さまざまな角度から、自分に合った住まいを探すことができるサイトです。

ページを開いてまず目に入るのは、物件を象徴する写真と個性的なタイトル。

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気になる物件をクリックすると、より詳細な情報を知ることができます。

きれいな写真と情景が浮かぶような文章。これらはすべて、R-STOREのスタッフが一つひとつの物件を取材し、作成しているそうです。

なんだか、日本仕事百貨の編集にも似ているこの仕事。

今回は、そんなR-STOREの営業スタッフを募集します。

東京・目黒。

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目黒川沿いに緑のトンネルを抜け、少し坂をのぼったマンションの1階にR-STOREのオフィスが見えてくる。

迎えてくれたのは、取締役として賃貸営業部を統括している岸田さん。

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「小さいころから間取り図が好きで、新聞の折り込み広告を見て妄想してましたね。土曜日の朝8時半からやってた『渡辺篤史の建もの探訪』、当時の小学生であれを録画してた人は、あまりいないんじゃないでしょうか」

将来の夢は、建築家かサッカー選手。

とはいえ、いつしかその夢は諦めてしまった。

転機が訪れたのは、引越しのタイミングだったという。

「物件を探していたらR-STOREのアプリが出てきて、チェックしはじめたんです。自分の好きなものを紹介して、それが成約につながれば給料に跳ね返ってくる。この仕事、いいことしかないなと思ったんですよね」

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ゼロからイチをつくる建築家の仕事ではなくても、いい物件を見つけて紹介する仕事なら自分にもできるし、なにより得意分野だ。

ちょうどTwitterで営業スタッフの募集を知り、すかさず応募した岸田さん。

そんな経緯で働きはじめてから、マネジャーを経て、今年で6年目になる。

「ぼくが入った当初は4人だった営業も、今では全体で28人います。掲載数も24,000件を超え、そのなかで常時2,000〜3,000件が募集中ですね」

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賃貸物件の紹介からはじまったR-STOREは、少しずつその幅を広げている。

売買物件の取り扱いをはじめ、生活空間を彩る雑貨やアート作品のWebショップ、さらには外国人向けの英語表記サイトを開設したり、“泊まれる本屋”がコンセプトの「BOOK AND BED TOKYO」をスタートしたり。

物件を探すお客さんや物件オーナーの要望を受けて、柔軟に変化を遂げてきた。

「この4月には、鎌倉に拠点をつくりました。これまではネット上だけで運営してきたんですが、リアルな接点を持ちたいという欲求はどこかにあって。やっぱり、直接会うとコミュニケーションの濃さが違うじゃないですか」

鎌倉

でも、なぜ鎌倉に?

「1年ほど前に逗子に移り住んだスタッフがいまして。東京に通いながら、鎌倉の物件をちょこちょこアップしていると、結構な確率で入居が決まると」

「拠点づくりの話は前々からありましたし、鎌倉周辺は魅力的な物件も多いから適しているんじゃないかということで、鎌倉になったんです。本人曰く、実は計画的に鎌倉での拠点づくりを考えていたそうですが(笑)」

スタッフひとりの動きが、会社の原動力になる。

それを実行する人もすごいけれど、会社として柔軟に受け入れる体制があるのもすごいことだ。

「掲載する物件や紹介文も、あまりにおかしければ指摘しますけど、この物件はダメ、というのは基本的にないですね。どんな物件を選ぶかも、スタッフそれぞれの個性だと思うので。ひとりの目に留まった物件なら、ほかにも響く人がいるはずです」

岸田さんは、一人ひとりの個性は、生まれ育ったバックグラウンドが関係しているという。たとえば、自然が豊かな場所で育った人は窓から緑の見える部屋がいいとか、掃除に厳しい家庭で育った人は水まわりの清潔さが大事、など。

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「最初は自宅の周辺から物件を探すスタッフが多いですね。そのエリアを知っていることで、物件の伝え方にも深みが出ますし」

「ぼくらの仕事って、難しいことはしていません。世のなかに埋もれてる物件の砂をはらって、ちゃんといいでしょって見せてあげる。写真の撮り方や、オーナーの話を落とし込んであげるなど、意識することはありますけど、誇張はせず、いいと思ったものをそのまま並べているような感じなんです」

物件はどのように探すのだろう?

この問いに答えてくれたのは、営業担当の今泉さん。

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「不動産会社専用のサイト『REINS』で検索します。1日1000件とか。物件探しが仕事の半分近くを占めるので、単純にそれを楽しめる人でないと向いていないかもしれません」

気になる物件があれば、オーナーに連絡。取材のアポをとって、後日実際に物件を訪ねる。

現場では写真を撮りながら、物件をよく観察する。場合によってはオーナーさんにも同行してもらい、良いところも悪いところも聞きながら、多角的に把握していく。

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文章を書くのは事務所だけでなく、近くのカフェや自宅などでもいいそう。出社義務があるのは月曜朝のミーティングのみで、あとは直行直帰も可能だという。

さらに、担当の物件に問い合わせがあれば、その内覧をするのも営業の仕事だ。月に30〜40件は内覧があり、土日に出ることも多いため、休日は水曜+1日を週のどこかでとる。

「自分ですべてコントロールしなければならないのは、大変なことかもしれないですね」

お客さんからの問い合わせがいつ入るかはわからない。思いがけず問い合わせが重なったときなどは、休みのつもりだった日にも自分の時間を割いて対応することもあるという。

「自分の力量次第ですけど、うまく自己管理できないと、永遠に仕事が終わらないので。その点は、まれにストレスに感じることもあります」

大学ではデザイン系の学部に通い、絵や写真、グラフィックデザインなど、さまざまな分野に取り組んできた今泉さん。途中からダブルスクールで専門学校に通い、インテリアについても学んだという。

卒業後は、インテリア雑貨のお店で接客とプランナーを経験。お客さんの部屋の間取りに合わせ、3Dモデルを使った空間配置の提案をしていた。

「ただ、どんなお部屋でも間取りは大きく変わらないですし、扱えるのは自社製品のみ。提案できても『このソファーは少し小さくしましょう』というサイズの調整ぐらいで、ほとんどパターン化されていたんです」

もっと幅広く、違う目線からライフスタイルを提案していきたい。

そう思っていたところ、日本仕事百貨でアールストアの募集を見つけたそう。

「会社のHPにはスタッフ一人ひとりの写真と紹介文が載っていて、雰囲気まで感じることができましたし、扱っている物件も今まで見たことないようなリノベーション物件、デザイナーズ物件で。興味を惹かれて応募しました」

実際に働いて、どうですか。

「自分が見つけた物件を気に入って住んでいただけたときは、うれしいですね。よっしゃ!って」

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「けっこう直感で物件を選ぶことも多いんですけど、『あ、分かってもらえた』といううれしさもあって。役に立てたときの喜びは大きいです」

同じく賃貸営業のマネジャーを務める南郷(なんごう)さんも、お客さんの反応がモチベーションになってきたと話す。

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「わたし、自分が担当だった物件に今住んでいるんです。おとなりさんも、もとはわたしのお客さん。直にやりとりして、ストレートに結果が返ってくるのが楽しいですよね」

鹿児島県出身で、絵画や美術品に囲まれて育った南郷さん。

「休みのたびに美術館に連れていかれてました。田舎で、ほとんどやることがなくて (笑)」

そんな環境で育ったからか、次第に住空間への興味が膨らみ、インテリアの専門学校へ。

「設計は論理的に考えないといけないイメージだったので、より直感的に想像しやすいインテリアの仕事がしたいなと思って。接客や総合職も経験しましたけど、今までずっと住環境に携わる仕事という意味ではぶれずにきましたね」

R-STOREにはどんな経緯で入ったんですか。

「もともと代表の浅井のブログを読んでいて、そこから楽しそうな会社だなと思ったのがきっかけです。面接もラフな雰囲気で、人間味があふれていて、即決でした」

「逆にぼくらが面接された感じです(笑)」と岸田さん。

肩肘張らない関係性は、今もそのまま続いているようだ。

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そんな南郷さんは、入社してはじめて成約に至った物件のことが今でも印象に残っているという。

「新築の小さな家で、その管理会社さんも立ち上げたばかりという、はじめてなことだらけの賃貸物件の仲介だったんですね。2戸あったんですけど、どちらも無事入居が決まって。それ以降は管理会社さんと一緒に飲みに行ったり、お客さんともたまに会ったりします」

「オーナーさんも、入居したお客さんも、わたしもうれしい。自分で見つけた物件をきっかけに、そんな関係性が生まれるのはやりがいですよね」

岸田さんも言っていたように、この仕事は関わる人みんながうれしくなるモデルだなと思う。

スタッフ自身は「いい!」と思った物件なら自然と紹介したくなるだろうし、オーナーさんは、賃料や駅からの距離などといった評価軸では埋もれてしまう物件の魅力を知ってもらえる。

転居を考えている人にとっては、定性的な情報まで得た上で、より直感的に住まい探しができる。

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ただ、基本はあくまで「営業」。売り上げに対する感覚を忘れてはいけないという。

「数字は常に無視できないですよね。最近、毎日売り上げのランキングが共有されるようになったんです」

仕事内容はあまり「営業」らしくないけれど、売り上げについてはシビアなんですね。

すると、ここで岸田さん。

「入社直後から給料を上げたいと思っても、正直難しいですね。ベース給+売り上げのインセンティブという給与体系なので、担当物件が増えていかないと安定しないですし。何年もやっている人と比べれば、スタートは不利です」

「とはいえ、鎌倉の拠点ができたりと、今後数年でさらに事業も広がっていくはずなので。将来性に目を向けて、1、2年後にステップアップを目指したいと思ってもらえる人だといいなと思います」

現在はマネジャーの南郷さんも、もともと不動産経験はゼロだった。

「入社して1年くらいでマネジャーにさせてもらうなんて、大きな会社ではまずありえないことですよね。ここでは不公平さを感じないというか、やった分だけ返ってくる環境なんです」

「好きなことを仕事にしているので、どこまでもやれるし、逆に言えば手の抜きようも自分次第。入居後のことまで想像しながら、自分の好きなことにちゃんと時間をかけられる人に来てほしいと思います」

建物や人の暮らしに興味があるけれど、諦めていた人。

自分の仕事に対する反応や手応えを求めている人。

その想いを仕事にするなら、今だと思います。

(2017/5/29 取材 中川晃輔)

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