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デザインベースで考える

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「デザインを仕事にしてみたいけど、未経験だから無理だろうな」

「販売の仕事は好きだけど、これからずっと続けられるのかな」

そんな思いを抱いている人、実はけっこう多いんじゃないでしょうか。

自分の仕事の範囲って、つい限定してしまいがちだけど、思っている以上に可能性は広がっているのかもしれません。

今回紹介する会社はアッシュコンセプト株式会社。デザインを通じて毎日を元気にしたいという思いからつくられた会社です。

直営店KONCENTの各店舗で働く人を募集します。販売の仕事からはじまり、いずれは会社のいろいろなところで活躍できる可能性があるそうです。

 
台東区・蔵前。

古さと新しさが混在するものづくりの街。下町の歴史ある道具屋さんもあれば、若いクリエイターたちが続々と工房やお店を開いている。取材の日はちょうど、蔵前でものづくりをする9社が合同で行う「蔵前展」というイベントをやっていました。

KONCENT蔵前店は駅のすぐそば。大きな入口に蔵前展の黄色い看板が立っています。

入口を入るとまず展示されているのは、アッシュコンセプトが蔵前展で発表した新商品 “kaze guru ma”。

風でくるくると回転する小さな飾りを、マグネットで好きなところに貼りつけることができる。

「これは“風を飾る”ものなんですよ」

とっておきの内緒話をするように教えてくれたのは、代表の名児耶(なごや)さん。

「人って、突風には気づいても、そよ風には気づかないでしょう。でも自然を感じるふとした瞬間って、心が優しくなったり、落ち着いたりするじゃないですか」

「これを飾るだけで風を感じられるんです。これは、現代のかざぐるまなんですよ」

昔、かざぐるまから感じられた自然の穏やかさを、現代の生活でもう一度感じてほしい。この小さな商品に、そんな思いが込められているなんて。

一度聞いたらなんだか家に置いてみたくなる。そんな気持ちにさせてくれるのが、アッシュコンセプトの商品です。

はじめての直営店として、このKONCENT蔵前店がつくられたのは2012年。いまでは、湘南T-SITE、nonowa国立、渋谷Bunkamura、東京駅構内のグランスタ、そして六本木の東京ミッドタウンにもお店がある。

つくることに専念していたところから、直接お客さんとコミュニケーションを取りたいと思ったのがはじまりだそう。

「KONCENTはものを売ってるお店なんだけど、ものを売っちゃだめなんですよ」

お店なのにものを売っちゃだめって、どういうことなんでしょう。

「ぼくらがつくる商品は、そんなに数は多くないんだけど、一つひとつにすごく面白いストーリーがあるんです。だからお客さんには、ものじゃなくてそのバックストーリーを買って帰るような気持ちになってほしくて」

「コンビニみたいに、必要なものだけ取って、レジに行ってお金払って終わりっていうのとは違うんだよね。必要だからそれを買うんじゃなくて、必要だとは思っていなかったけど家に連れて帰りたいっていうような気持ちで買ってほしい」

たしかにお店で商品を眺めていると気になるものばかり。なぜそう感じるのか考えてみると、その商品の持つストーリーに心惹かれているからだと気づく。

アッシュコンセプトのホームページには、デザイナーさん自ら、新商品ができるまでのストーリーを細かく説明しているページがある。店舗では販売スタッフ自身がそのストーリーテラーとなる。

KONCENTで売るのは、ものではなくストーリー。普段イメージする販売の仕事とは、ちょっと違うように感じます。

ストーリーを売る人たちには、どんなことが必要なんでしょう。

「スタッフには、ものを売ろうとするんじゃなくて、自分を売ってほしいんです。この人に今度ギフトを相談したいな、この人だからお願いしたいなってお客さんに思ってもらえるように」

「お店を、ものを売るための場所じゃなくて、お客さんとのコミュニケーションの場所にしてほしいんです」

たとえそのとき何も買ってくれなかったとしても、話ができて楽しかった、来てよかったと思ってもらえるお店をつくりたい。

そうやって、KONCENTにまた訪れてほしい。

「人も商品も、ただそこに置いてあるだけじゃ、その良さに気づけないんですよ」

働く人には、商品の良さもバックストーリーも、そして自分自身も、まるごとお客さんに伝えてほしい。

その思いはあっても、それを結果につなげるのは簡単ではなかったという。ゼネラルマネージャーの中森さんが、蔵前店を立ち上げたころのことを教えてくれた。

「はじめたころは手探り状態でした」

良い商品だと自負しているはずなのに、お客さんにその思いがうまく届かない。お店に入って、素敵だねと言ってくれる人はいても、実際の売り上げには結びついていなかったそう。

「せっかくいい商品がたくさんあるのに、見るだけで終わっちゃうんじゃもったいない。実際に買って使ってもらって、本当に良さを実感してもらいたいですから」

売り上げが上がらないのは、商品の良さが伝わっていないということ。どうすれば思いを届けることができるのか。アドバイザーの方に意見をもらいながら、ひとつひとつ試行錯誤していった。

意外にも、成果に結びついたのは、当たり前のことが当たり前にできるようになったからだった。

「たとえば、あいさつですね。ちゃんと相手の目を見て言うとか、すごく当たり前のことなんですよ。うちのお店は『こんにちは』とお客さまに声をかけるんですけど、その後につける言葉もお客さまによって変えてみるとかね。返答がもらえないのはあいさつじゃないですから」

「お店で渡すカタログもそうですね。裏にはお店の住所が入ったハンコを必ず押すんです。家に帰ってほしいものを見つけたときに、お店に戻ってきやすいように。年齢の高いお客さまからは電話をもらうことも多いので、電話番号も入れてますよ」

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そういう小さな行動が、すべて一人ひとりのお客さまを大切にすることにつながっている。そう意識するようになると、売り上げもどんどん上がっていった。

「たとえお店にお客さまのいない時間でも、常に考えていてほしいと思いますね。僕らの商品はきちんと説明しなきゃわからないんで、伝えるぞっていう意思をもって売ってほしい」

働く人には、自発的にどんどん考えて動いてほしいそう。どうやったら相手に伝えることができるのか、それを強く意識する必要があるのはKONCENTの販売ならではかもしれない。

それは、お店をデザインするとも言える気がする。

「晃太郎には、蔵前のコンセントをデザインしてほしいんですよ」

そう紹介されたのが、蔵前店の店長、高橋晃太郎さん。名児耶さんと中森さんから「晃太郎」と下の名前で呼ばれる姿からは、3人の親しい関係性が伝わってくる。

「うちの会社は、商品のバックグラウンドやコンセプトを大事にしているので、これから入る方にはまずそれをきちんと勉強してもらう必要があります。お店に立つ人間は、商品の持つストーリーをデザイナーさんの代わりに伝える役割なんです」

働きはじめて5年ほどの晃太郎さんは、デザインの専門的な勉強をしてきたわけではないという。

「高校生のころから興味はあったんですけど、当時の自分にはデザインで生きていくっていう覚悟がなくて。普通の総合大学に進学したんです」

大学4年間を過ごしてみたものの、自分が生涯をかけてやってきたいものを見つけることはできなかった。納得できない仕事はしたくないと、就職せずにフリーターを続けていたという。

アッシュコンセプトを知ったのは、デザインに関わる仕事がしたいとあらためて考えはじめたころだった。

「本屋でアッシュコンセプトのフェアをやっていたんです。もともと街で見かけて面白いなあと思っていた雑貨たちが、同じコーナーで展開されていて。そこではじめて同じ会社がつくってるものなんだって知りました」

家に帰ってインターネットで検索してみると、ちょうど蔵前店の販売スタッフが募集されていたという。そこに応募し、アルバイトとして働きはじめた。

2年ほど経ったころ、転機が訪れる。

「実は、デザインといっても、売る仕事よりもつくる仕事に興味があったんです。いずれはそっちに移れたらいいなと思って働いていたんですけど、2年経ってもつくることに関われるきざしも見えなくて。販売の仕事の楽しさもわからなくなってしまって、もう辞めようとしたんです」

当時はすでに店長で、社員になるよう誘われていたそう。名児耶さんと中森さんにつよく引き留められ、最終的には会社に残るという決断をした。

社員として働き始めて、アルバイトのときにはわからなかった思いに気づいたという。

「つくる仕事がしたいってずっと思ってたんですけど、別にそれが商品じゃなくてもいいのかなって」

「お店の売り場をどうするか、お客さまにどう見せていくかっていうのも、れっきとしたつくる仕事だし。つくる仕事っていうのはものだけじゃないんだって気づいて、いまは納得して働くことができてます」

晃太郎さんがいままさに実行しているのは、店長としてお店をデザインすること。でも実は、店舗発信で商品開発をしようという話も進んでいるというから、ずっと興味のあった、ものをつくる仕事に関われる日も近いみたい。

名児耶さんは、こう言います。

「スタッフには、やりたいと思ったことをどんどんやってほしい」

可能性があることは、どんどん実行してほしいというのが会社の考え。これから入る人も、まずお店からはじまり、社内のいろいろなところで活躍してほしいという。

「相手のことを大切に考えながらものをつくったり、なにか行動していくことが、デザインするってことなんです。だからみんなには、その気持ちを持っていろんなことをやってほしいし、自ら考えて動いてほしい」

この会社の販売は、商品に込められたストーリーを相手に伝える仕事です。どうすれば伝わるのか、その相手のことを真剣に考えて行動していくことが、いずれは自分の仕事の可能性を広げることへもつながっていく気がします。

晃太郎さんも、まず目の前の販売の仕事と向き合ったからこそ、世界が広がっていきました。

まずはお店からはじめて、いずれは会社全体、そして自分自身も。

あなたも、アッシュコンセプトでデザインしてみませんか?

(2018/2/9 取材 増田早紀)

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