求人 NEW

4万円で全国住み放題
旅するように
空き家をリノベーションする

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

旅するように働きたい。

そんなことを考えている人は、結構多いんじゃないかと思います。自分も同じように全国を訪ねる仕事なので、よく羨ましがられます。

今回は旅するように働きながら、旅するように生きる人たちのためになる仕事です。

ADDress(アドレス)は2018年12月20日に発表された、”全国住み放題”の定額制シェアサービス。登録された場所なら、どこでも月額4万円から住むことができるというもの。そこには水光熱費やWi-Fi使用料、共有スペースの清掃なども含まれている。

募集するのは、古民家などをリノベーションして登録拠点を整備していく、リノベーションディレクター。「図面を描けたり、釘を打ったりできるほうがいいけど、施工や設計体制をコーディネートするようなイメージ」とのこと。リノベーションの設計や施工などの経験は必要だと思います。

次の時代の生き方・暮らし方をつくっていく人を募集します。

 

「今日は物件1つ決めてきました!ただ、アクアラインの渋滞にはまってしまって… すいません、18時になりそうです」

取材の前に代表の佐別当さんからメッセージが届く。

ADDressの物件探しで房総半島をまわっていたそう。連休最終日だから、道路が混んでいるのかもしれない。

車には何人かが同乗しているようで、メッセージからは車内の楽しそうな雰囲気が伝わってきた。

 

しばらくして向かったのは永田町のGRID。このコワーキングスペースがADDressのオフィスになっている。

「どうもすいません!」と佐別当さんが迎えてくれた。

佐別当さんはADDressの代表取締役。もともとIT企業の社員として働きながら、2016年にはシェアリングエコノミー協会を立ち上げた人でもある。

これから始めようとしているADDressは、全国の空き家をリノベーションして、月額4万円から利用できるというもの。風呂やトイレなどのスペースは共有しながら、個室を利用することができる。

なぜこんなサービスをはじめようと思ったのだろう。

「ITの会社に就職して大阪から上京したとき、はじめは寮生活だったんですよ。それがすごく楽しかったんですけど、一人暮らしに変えたらなんか違うなと思って」

その後、ソーシャルアパートメントに住んでみたらやはり楽しい。

そこで感じたのは「SNSとリアルなソーシャル空間がいずれつながっていくんじゃないか」というものだった。

シェアハウスで知り合ったパートナーと結婚し、子育てもシェアハウスでしたいと考えた。ただ、家族も住むことができる場所がなかったので、自分たちでシェアハウスをつくることに。

ゲストハウスも併設されたものだったので、家族と同居人、そして旅行者による共同生活がはじまった。

「旅行者の99%は海外の方が訪れる場所になって。日本人はめったにこないんです。そんなところに去年、20代の日本人がひとりで泊まりに来たんですよ」

家族が住んでいて、犬も猫も小さい子供もいて、ゆっくり過ごせる場所がいい。そうネットで検索してたどり着いたのだそう。

「何をしている人なのって聞いたら、お医者さんなんですよ。25歳くらいで。研修終わって、その後フリーランスの医者になって、全国を移動しながらブラックジャックのように医者をやっているって」

「彼が言うには、医者って本当に縦割りで、医大出て研修を受けて医者になったら、ろくな医者にならないっていうのに気付いちゃったらしくて。こういう若者がこれから時代をつくるんだなって思って。僕がやりたいのは、住まいからの解放をしたいんですよ」

住まいからの解放。

「そう。これからテクノロジーも進化して、どこでも働けるようになるし、ライフスタイルも変化していく。でも東京で働かなきゃいけない、地方で実家を守らなきゃいけない、お墓守らなきゃいけない人もたくさんいる。そういう人たちに、月額4万円から多拠点生活をできるようになったら面白いと思ったんです」

「それにシェアは希望なんですよ」

希望?

「今までは、持っている人と持っていない人っていうのは、差が広がるしかなかったんです」

「けど、持っている人が持ってない人にシェアをする。するとつながることができる。持ってない人たちも自分のスキルとか評価を得ることによってコストをかけずに稼げるようになる」

たしかにシェアは分断された人たちをつなげることになるかもしれない。

持っている人と持っていない人。都市に住む人と地方の人。若者と高齢者。

シェアには、ビジネスの可能性があるからこそ、垣根を超えて多様な人たちの接点になりやすい。

「とくに若い人たちは、シェアが当たり前なんです」

なぜなんでしょう?

「ぶっちゃけ、お金が稼げないんですよ。昔ほど稼げなくなってしまったのでシェアせざるをえないっていう背景があって。お金をもっていたらオーナーになればいいんだけど、そうじゃなくても楽しく生きようと考えたらシェアになる」

「それにシェアしてみると楽しいんですよ。所有していたら選択肢は1つだけど、シェアしていたら選択肢は豊かになるし、幸福度も高い」

シェアのデメリットってありますか。

「やっぱり疲れるんですよ。プライベートな時間がどんどんなくなってしまうので」

たしかにSNS疲れ、みたいなことと同じ現象かもしれない。ただ、ADDressはシェアできる場所でもあるし、1人で篭ることもできる。

普段、都市に住んでいる人が週末にADDressを利用することで想像もできない出会いに恵まれることもあるだろうし、シェアしながら暮らしている人が1人になりたいからと、山奥に篭ることもできるかもしれない。

ちょっと前までは、なんでも「開く」のが新しかった。オフィスをオープンにしたり、どんどんSNSで友達を増やしたり。でもそればかりなのは疲れてしまう。

他者と関わるか、1人篭るか、選択の自由があるのがいい。その点でADDressはシェアリングサービスでありながら、その課題を克服できるんじゃないか。

 

すると隣で聞いていた林さんも話してくれた。

「やっぱり今って、過剰だと思うわけ。建物とかも資本の動かし方にしても。たとえば、月に1回くらいしか利用しない別荘を新築することって過剰じゃないですか」

たくさんの空き家が増えつつあるなかで、いたずらに新築していくことはナンセンス。それよりも今あるストックを有効活用することで解決できることもあるんじゃないか。

それにシェアするということは楽しいことでもある。もしお金をかけて別荘を建てたとしても、それを1人だけで利用するばかりだったらどうだろう?

それでも満足できる人はいるだろうけど、誰かと喜びを共有するからこそ、人は幸せになれるようにも感じる。

林さんは話を続ける。

「新たにつくることなく、プラスを得るための強力なパラダイムが、シェアなのかなと思うわけ」

「自分も新島で古民家をシェアしているわけです。もともとは新島で宿を経営していたんだけど、それがクローズしてしまって、今の古民家を借りることになったんだけど、宿にするには法規的に難しくて。それで関係の強いメンバーを少人数集めてシェアするのもいいかもなと思ったの」

この古民家のシェアには自分も参加している。だからこそ、シェアだからこそできる体験があることを実感している。

SNSで近況は知っているけど、なかなか会う機会がないメンバーと、たまたま新島で合流する。都心から離れた場所でゆっくり話していると、新しいアイデアが生まれることもあるし、プロジェクトが立ち上がることもある。そうじゃなくても心地よく楽しいもの。都市で会うのとはまた違った体験だと感じる。

「ただ、新島のハードルは、週末にすっと車で行けないこと。もともと、自分にはなんとなく思い描いている風景があるの。東京から車で行けるところで、林に囲まれた空地に小屋がぽんぽんとあって、その真ん中にでかいテラスがあるような」

「東京に寝る場所もありながら、そこにも住んじゃって。ときどき、ふらっと謎の旅人もやってきて、結局半年くらい暮らしてしまうとか。シェアするビレッジのようなものでもあるし、住まいでもあるし、宿でもあるようなところ」

林さんの想像は止まらない。

そんなことを考えていたものの、家族もできて、なかなか実現できていないところに佐別当さんのADDressに出会った。

「なんだ佐別当がやってるじゃん(笑)。この人、とにかくパワーが半端ないので、スイッチ入ると異常なスピードでことが進み、異常に自分にリスクとプレッシャーを与えるわけですよ。だから自分は佐別当を応援しようと」

「ただ、経験がないとリノベーションを低コストでいい塩梅にやるのは結構難しい。そしたら『一緒にやってくれませんか?』ということになって」

なるほど。とはいえ、林さんはアドバイザーであるから、実際に現場で動くのは今回募集するリノベーションディレクターになりますよね。

どんな人がいいでしょう?まずは何人くらいなんですかね。

「まず一人。場合によって二人。現場を見に行って、こういう空間にしたらいいよね、っていうのをジャッジして、施工や設計の体制をつくって、こういうスケジュールでいこうとか考える」

「だから空間づくりにおけるプロジェクトマネージャーという感じかな」

じゃ、設計図面を描いたり、DIYしたりということはない?

「いざというときにできたらいいだろうけどね。設計者というよりプロデューサーかな」

「はじめは、せいぜい400〜500万円くらいの予算のリノベーションをバンバンやっていくことになると思う。そういうライトリノベは、設計スキルというより、その場で品番とかを決めちゃう力が必要だと思っていて。アーティストを求めているわけじゃない」

新しいスタートアップの会社でもあるし、100の現場があれば、100通りの方法があると思う。自分の意思を持ちながらも、柔軟に働ける人がいいんじゃないか。

もしスケジュール通りに入社することになったら、ADDressの第1号社員になるかもしれない。ストックオプションの用意も考えているとのこと。

今は佐別当さんと桜井さんという2人の役員がいる状態で、あとは業務委託で関わる人たちが少々いるらしい。

このプロジェクトは化けそうです。僕も利用してみたいと思いました。

2019/1/14 取材 ナカムラケンタ

2019/3/3(日)には佐別当さんをお招きしたしごとバー「月4万円全国住み放題ナイト」を開催しました。イベントの様子を動画配信しています。よろしければこちらもどうぞ。

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