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【西粟倉10の生き方:その0】
小さな村で生きる冒険
新メンバー20人への招待状

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

いつかは、自然豊かな地域で暮らしてみたいけど、仕事や生活のイメージがつかめない。

まだはっきりと「移住するぞ!」と決心したわけでもないし…。

そんなふうに迷っている人も、「とりあえず、のぞいてみる」くらいの感覚で気軽に参加できるイベントがあります。

今回紹介するのは、岡山県・西粟倉村主催の「小さな村のしごとフェス」。

西粟倉村は人口1500人ほどの規模でありながら、30を超えるベンチャー企業が存在する地域です。

このイベントは、そのうち9つの企業が新しい仲間を募集するための合同説明会のようなもの。

といっても、面接会のようにフォーマルなものではありません。ローカルベンチャーの盛んな西粟倉がどんな村なのか、その雰囲気を見に来るだけでも構いません。



詳しい話を聞くために、村役場の萩原さんに電話をかけてみる。萩原さんは産業観光課の職員として、村のベンチャー企業のサポートをしている人。

「今回のイベントのきっかけは、ひとつの企業から求人の相談を受けたこと。そこから各企業に聞き取りをしてみたら、同じように求人を検討している会社が9社あり、全部で20人くらい雇用できそうな状況なんです。それなら合同で求人イベントをやってみようということになって」

地域で起業するだけでなく、求人を出せるほどの企業がたくさんある。そもそも、なぜ西粟倉ではこんなにローカルベンチャーがうまくいっているのでしょうか。

「なんででしょうね(笑)。ひとつには、この辺が昔から参勤交代の街道筋で、よそから人が入ってくるっていうことに寛容というか、『よそ者には手を貸さない』みたいな陰険さがない土地柄なんだと思います」

「地域の魅力って、地元の人間が気付かないようなところに眠っていて。それを外から来た人が掘り起こして磨いて事業にしていく。ローカルベンチャーってそういうことなんじゃないですかね」

この村のローカルベンチャー第一号といわれる会社が生まれたのが2006年。

それに続くように少しずつ企業が増え、今では34の会社がこの村で活動している。

「先に成功している人がいると、『田舎だから儲からない』という先入観はなくなっていく。初期に起業した人たちのネットワークが支えになっている部分はあると思います」

想像して迷うよりも、まずは気軽に見に行ってみる。

具体的にどの企業にという目的がなくても、「ふらりと遊びに来て欲しい」と萩原さんは言う。



実際にどんな企業が参加するのか。9つの会社を取材するため、東京から新幹線と在来線を乗り継いで、岡山県・西粟倉村へ。

打ち合わせと宿泊のために向かったのは、村内のゲストハウス兼カフェの「元湯」。

到着したのは夕食どき。奥のテーブルでは、村の若い人たちが仕事の打ち合わせをしているみたい。真面目な話に交じって、ときどき笑い声や、カフェスタッフのはつらつとした声が聞こえる。

雪の残る村の夜は少し冷えるけど、ここの空気はなんだか温かい。

打ち合わせの相手は、今回の取材をアテンドしてくれるエーゼロ株式会社の高橋さん。普段は役場の萩原さんたちと共同で、村の起業家たちのサポートをしている、

「今回のイベントは、大阪市内のカフェでやるんです。地元の食材を使ったランチを提供したり、企業の社長さんたちとフランクに話せる場を設けたり。移住者が借りられる物件の状況とかもわかるようにしたらいいかもしれないですね」

田舎に移住というと、どうしても古民家に住むというイメージを抱きがちだけど、村には去年建ったばかりの新築のアパートのほか、自分でリノベーションできる物件もあるという。

「3年前、私がこの村に来たときはそもそも家がなくて、隣の町に住んでいたんです。それを思うと、選択肢もかなり増えたと思います」

住まいの選択肢が出せるほど、不動産事業が充実しているのは、それだけ多くの人たちがこの村に移り住むようになったから。

家族で移住してくる人のおかげで、子どもの数も増えてきているという。

その多くは、この村で生まれたベンチャー企業で働く人たち。

村にもともとあった林業に関する事業だけでなく、近年は「ローカルベンチャースクール」を通じて、デザインや食など、自分のやりたいことを村で実現する若い世代も多い。

なんだか、村全体にすごく活気がありそうですね。

「西粟倉の起業家さんたちはみんな個性的。地域でもいろんな仕事ができるんだって、あらためて実感することも多いです」

林業や木工、デザインや福祉など、さまざまな会社が集まる今回のイベント。前向きにチャレンジしてほしいという思いから、タイトルに掲げられたのは「冒険」という言葉。

移住者である高橋さんは、村の生活や仕事に対して、冒険というイメージがありましたか?

「たしかに、毎日が冒険みたいなところがあるかな(笑)」

高橋さんの所属するエーゼロもまたベンチャー企業。

一人ひとりの担う職域が広かったり、状況が変わりやすかったり。都市部の大きな組織で働く感覚とは違うかもしれない。

「もうひとつ東京と違うのは、仕事と暮らしの境目があまりないっていうこと。普段の生活で仕事の仲間に会うことも多いし、人間関係が濃厚な感じがします。仕事と自分の人生が重なるような」

仕事も、生活も、いつも一緒に考えて取り組んでいく仲間。

誰とでも前向きに協力してチャレンジしていける人たちでなければ、村にこれだけ多くの仕事は生まれなかったと思う。

西粟倉の人たちのこと、もう少し知りたいなという気になったら、まずはイベントで村の空気を感じてみてください。

(2019/2/4 取材 高橋佑香子)

※イベントに出展する、9つの企業の求人記事はこちらからご覧いただけます。

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