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家時間をもっと豊かに
北欧と日本、
ものと人の“あいだ”から

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

この一年ほどで、家で過ごす時間がぐっと長くなりました。

日々実感するのは、インテリアの大切さ。機能性だけでなくて、気に入った見た目や素材感のインテリアに囲まれていると、それだけで気持ちが明るくなります。

冬が長く、もともと家のなかで過ごすことの多かった北欧諸国では、質の高いインテリアが数多く生み出されてきたそう。

今回紹介するのは、そんな北欧のインテリアを日本に広めていく仕事です。

「HOLMEGAARD (ホルムガード)」や「Kay Bojesen Denmark (カイ・ボイスン デンマーク )」など、デンマークを中心とした北欧インテリアブランドの日本総代理店である株式会社NOMAD。

雑貨と家具、それぞれの分野で営業スタッフを募集します。

営業経験は問いません。むしろ、型にとらわれずにNOMADのやり方を吸収してほしいので、未経験者も歓迎だそうです。

現状に満足することなく、常に成長を続けていきたい。そんな人ほど、やりがいを感じられる会社だと思います。



NOMADのオフィスがあるのは、代々木八幡駅から歩いて10分ほどのマンション。ショールームやオフィス、ミーティングスペースなどが3フロアにまたがっている。

最初に話を聞いたのは代表の斎藤さん。

窓が大きくて気持ちのいいオフィスですね。

「ちょっと暑いくらいですけどね。実は、もうすぐ恵比寿にオフィスを移転するんです。今は絶賛工事中なんですが。今度は広いワンフロアになる予定です」

オフィスも大きくなり、スタッフも増える。今年は大きな変化の年になりそう、とのこと。

デンマークのインテリアブランド「ローゼンダール・デザイングループ」で、アジアの市場開拓責任者として働いていた斎藤さん。13年前に退職し、自身の会社を立ち上げた。

最初は斎藤さん一人だった会社も、現在はスタッフ9人に。北欧12ブランドの日本総代理店として、数多くの商品を扱っている。

たとえば、デンマーク王室御用達で、200年近い歴史と伝統のあるガラスブランド「HOLMEGAARD (ホルムガード)」や、リペア・組み立て・リサイクルできるパーツで構成されたデザインを追求する「MOEBE (ムーべ)」など。

デザインが優れていることはもちろん、ものづくりの背景や想いに共感したブランドのパートナーとして、日本国内のインテリアショップなどとの接点をつくってきた。

今回募集するのは、日本仕事百貨でも何度か紹介してきた営業スタッフ。

「これまでは『営業』と一括りにしていたんですが、今回は雑貨と家具、それぞれ分けて募集しようと思っています。というのも、昨年10月から新たに『Form & Refine(フォーム&リファイン)』という家具がメインのブランドの日本総代理店になったんです」

これまでNOMADが扱ってきた商品は、雑貨がほとんど。

雑貨と家具は用途や価格帯が異なるため、取引先へのアプローチ方法が変わる。また、テーブルの強度や椅子の座高の調整方法、長く使うためのケアなど、雑貨とは別の知識が求められることもわかってきた。

「家具の営業担当の方には、今のスタッフがカバーしきれていない知識までしっかり学んで、販路を広げることに集中してほしいと思っています」

これまで成果を上げてきた分野にとどまることなく、新しいことにも挑戦していく。

そんな姿勢でビジネスを続けてきたNOMADは、昨年、展示会でも新たな試みを行った。

「大規模な合同展示会が中止になってしまったので、その代わりに自社でスタジオを借りて、招待制の展示会を実施したんです」

「暮らしのパラダイム展」と題し、既存の枠組みにとらわれないこれからの暮らし方をイメージしてスタイリング。それぞれのブランドからテーマに沿った商品をピックアップし、日常のなかで自由な発想で楽しむインテリアを提案した。

「少人数制の予約制にしたぶんじっくりとご説明ができて、お客さまにも好評でした。動画も制作したので、仕入れ先のブランドホルダーにも展示会の様子を見てもらうことができて。自分たちのことを理解してもらういい機会をつくることができたと思っています」

「NOMADの活動を仕入れ先に理解してもらうことって、すごく重要なんですよ。我々が提供できる価値をしっかりと示すことで、信用が生まれる。信用があることで、大切な商品を預けてもらえるんです」

自分たちの価値を示し、信用してもらう。

それは、売り先のお客さんにも同じことが言えるという。

「やろうと思えば直接取引もできるのに、NOMADを通して商品を仕入れ続けてくれる。それは我々に価値を見出してくれているからですよね。せっかく介在するんだから、『NOMADと関われば自分たちも成長していける』と、相手に思っていただけるような存在であるべきだと思っています」

関わり合いながら、ともに成長していく。

すべてのベースにあるのは、そんな“共存共栄”の考え方だという。

「会社とスタッフの関係も同じです。会社が進化するためには同じ志を持つスタッフが必要だし、スタッフもここで自分の人生で目指したいものを叶えてほしい」

「お互いが信頼し合って、個人の成長が会社の成長に、会社の成長が個人の成長になる。そんないいスパイラルをつくっていきたいと思っています」

斎藤さんは、人やものの間にある、目に見えない気持ちや関係性を大切にしているように感じる。

代理店という“あいだ”をつなぐ仕事だからこそ、培ってきたものなのかもしれない。



スタッフのみなさんはどんなふうに働いているのだろう。

営業部門のマネージャーの渋谷さんに話を聞いた。

「それぞれのブランドに想いや歴史があるので、それを汲み取って広めていくのが私たち営業の役割だと思っています」

「販売ではなくコンサルティングに近い、提案型の営業ですね。先方の社員になったつもりで、エンドユーザーさんが好んでくれそうな企画や商品を提案していきます」

取引先は、インテリアショップやセレクトショップ、店舗を持たないオンラインショップなどさまざま。

顧客層が異なるので、取引先ごとに提案内容は大きく変わってくる。的確なアプローチをするための下調べや、提案を練る時間がとても重要なのだそう。

渋谷さんは、あるオンラインショップの話を教えてくれた。

「そのショップは顧客の9割以上が30〜50代の女性。売れ筋の商品に揚げ物専用鍋があったり、料理のレシピを取り上げた読みものがあったりと、料理への興味関心の高い女性をターゲットにしている印象でした」

そんな背景から、渋谷さんはテキスタイルブランド「BRITA SWEDEN (ブリタ スウェーデン)」のプラスチックフォイルのラグを提案。

母親と娘二人で設立されたこのブランドでは、ラグやクッションカバーなど身近な生活を彩るものを展開している。

渋谷さんが提案したラグは塩化ビニル製で、油や調味料をこぼしても拭き取ることができるし、洗濯機で丸ごと洗えるという優れもの。

「このラグ、踏み心地もいいんですよ。触ってみてください」

たしかに! 表面はプラスチックのつるんとした質感だけど、見た目よりもずいぶん柔らかくて、肌触りが気持ちいい。

「実際に触らずにこの質感を伝えるのは、少しむずかしいんです。ただそのショップは、使う側の目線で丁寧に商品を紹介することが特徴なので、サイト上でもしっかりと魅力を伝えられるんじゃないかと思いました」

渋谷さん自身も、このラグを愛用しているそう。自宅のキッチンや洗濯後の様子がわかる写真なども提供し、具体的な使用感を伝えていった。

いざ販売してみると、継続して注文の入る人気商品になっているという。

商談がうまくいくときって、手応えのようなものは感じるんですか?

「あります、あります。こちらの想いが伝わったなとか、話が弾んでいいかたちで商談を終えられたなとか。そんなときは、決まっていつもより高いコーヒーを飲んでから会社に帰ります(笑)」

朗らかに、丁寧に話をしてくれる渋谷さん。こんな先輩のもとで学べるのはいいなあ。



最後に話を聞いたのは、昨年入社し、雑貨の営業担当として働く岡田さん。

NOMADのスタッフは、半数以上が日本仕事百貨をきっかけに入社していて、岡田さんもその一人なのだそう。

「このモンキーはカイ・ボイスン デンマークのもので、気に入っている商品のひとつです。今年で誕生70周年になるんですよ」

「素材や大きさがいろいろなので、並べて置くと可愛いし、家にあったら相棒みたいになるんじゃないかな。環境にも配慮しているブランドで、梱包がすべて紙なのもいいなと思います。自分が好きな商品を、自信を持っておすすめできるのはありがたいですね」

岡田さんは以前、リゾートホテルや温泉旅館を運営する会社で、客室やパブリックの備品を開発・選定する仕事をしていた。

どうしてNOMADで働きたいと思ったのだろう?

「前職は、お客さまの思い出に残る旅行となるよう裏方でサポートする仕事でしたが、だんだんと家で過ごす時間を充実させることに興味が湧いてきて、インテリアに関わる仕事をしたいと思うようになりました。大きなプロジェクトがひと段落したタイミングで、ちょうどNOMADの記事を見つけて。以前北欧を旅行したこともあって、雑貨や国の雰囲気が好きだったのも大きいですね」

営業未経験のため不安はあったものの、1ヶ月の研修期間にじっくり学ぶことができたのだとか。新しく入る人も、安心して入社できそうだ。

「最初は商談に同行したり、渋谷さんのメールを全部追わせてもらったりして、納品までの流れを学びました。あとは、日々のスケジュール管理が個人に任せられているので、予定の組み方も教わりましたね」

特に時間を割いたのが、商品や取引先について勉強すること。

NOMADが取り扱う商品は、1000種類にも及ぶ。それぞれの背景や各取引先の特徴を学び、営業活動の土台をつくっていった。

「細かいスペックまで全部覚える必要はないけれど、『こういうものありますか?』って聞かれたとき、すぐ答えられるくらいには、商品を頭に入れておく必要があります。やっぱり、その場で答えられたほうが次につながると思うので。今も毎日勉強していますよ」

好きなものだから苦にならない、と岡田さんは話すけれど、膨大な商品の情報を頭に入れるのは大変なことだと思う。きっとすごく努力しているはずなのに、控えめな姿勢で話を続ける。

「ほかのスタッフのみなさんは、わからない点をいつも丁寧に教えてくれるし、在庫の確認やお取引先とのやりとりもサポートしてくださって。そのおかげでスムーズに仕事を進めることができているなと感じます」



最後に、どんな人と働きたいか、あらためて代表の斎藤さんに聞いてみました。

「人の話をきちんと聞ける人、あとは素直で謙虚な人かな。自分にはわからないことがたくさんあるという前提で、常に学ぶ姿勢を持って成長していってほしいと思います」

インテリアを通じて、北欧と日本をつなぐNOMAD。

ものでつながるだけに留まらず、そのまわりに生まれる人と人との関わりを、何より大切にしている会社だと感じました。

NOMADのあり方に共感できたなら、ぜひともに成長する道を選んでほしいと思います。

(2021/6/7取材 増田早紀)
※撮影時はマスクを外していただきました。
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