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湘南・藤沢で挑む
いいまちはマーケットから

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

駅前や商店街で開かれるマーケットには、その地域の「色」が出ていると思います。

地場の野菜や果物やそれを使った加工品など。テーマに沿ってセレクトされたお店が集まることで、暮らしが見えてくる。

そこでしか買えないものや、出会えない人。それらが自然と交わる場をつくることは、地域の暮らしを豊かにすることにつながるのだと思います。

マーケットを通して、神奈川・藤沢のまちのブランディングに取り組んでいるのが、株式会社角若松。不動産事業を軸にしながら、藤沢駅前で開催しているマーケットの運営にも関わっています。

今回募集するのは、マーケットの企画運営を担うスタッフ。マーケットの開催を通して、湘南の食文化のプラットフォームをつくることを目指します。

1からイベントをつくることに興味がある人も、湘南というエリアに興味がある人も。藤沢で始まっている新しいチャレンジを、ぜひ知ってほしいです。

 

神奈川・藤沢。湘南の海沿いに走る江ノ電に乗り、稲村ヶ崎駅で降りる。線路沿いに5分ほど歩き、踏切もないところを渡った先には、全部で155段あるという階段が。

肩で息をしながら上がっていくと、モダンな雰囲気の建物があらわれた。

後ろを振り返ると、湘南の海がきれいに見える。気持ちいいオフィスだ。

「階段大変だったでしょ?」

代表の増田隆一郎さんが、日に焼けた朗らかな笑顔で迎えてくれた。

角若松は、もともと藤沢駅前で飲食業を営んでいた会社。隆一郎さんのお父さんの時代に不動産業へ仕事を変え、隆一郎さんで5代目になる。

「サーフィンが大好きで、世界選手権にロングボードで出ようと思っていたんです。でも日本からは1人しか出られない。つまり日本一にならないといけないんですよね。結局3位くらいまでにしかなれなくて、そこが人生でひとつ目の挫折でした」

その後は心機一転、PR会社に就職。サーフィン一筋だったこともあり、仕事がなかなかうまくいかなかったそう。

「それまで海の生物でしたから。陸に上がって進化したつもりになっていたけれど、世の中のことをよくわかってないな俺、って思って。そこから経済やビジネスのことを徹底的に勉強しなおしたんです」

横浜にある大学の夜間コースに入り、経営学を専攻。そのとき、統計を使った経済分析を専門にする先生と出会う。

「統計の面白さに目覚めて、大学院まで進みました。経済学の最先端であるアメリカで研究するかリサーチャーになることも考えたんですけど、親父から一緒に仕事をやろう、みたいな雰囲気を感じて」

「これまでサーフィンだ、経済学だ、と好きにやらせてもらっていたので、ここでさらに好きなことをしたら、人間失格だと思ったんですよね」

人間失格… そんなふうに思われたんですね。

「そう。それで藤沢に帰ってきて、角若松で不動産の仕事を始めました。あるとき、大きな不動産投資が成功して、その夜散歩しながら帰ったことがあって。すごく満足感に浸っていたんです。でも、次の日朝起きたら達成感がなくなっていて。そこでなにかが違うぞって感じたんですよね」

「要は、ビジネスとしてお金を稼ぐだけの仕事には、自分の心は動かないんだなって気づいたというか。もっと自分が心からやりたいって思えることに力を尽くしたい。そう思っているときに、藤沢駅前のエリアマネジメントの話を聞いたんです」

湘南地域の経済の中心であり、人口も増えている藤沢市。ただ、駅前の商業施設の売上げは軒並み下がる一方で、まちの開発も40年ほど前に行われたままの状態だった。

「湘南のなかでも、藤沢駅前のエリアって魅力に欠けているんじゃないかと思っていて。だからこそ、そこでやる価値があるし、自分の戦場だなって思ったんです。心が動いたんですよね。勝手ながら義務感というか問題意識を強く持ちました」

「湘南エリアにはクラフトマンシップを持ったつくり手がたくさんいます。そういった人たちが集う場をつくることができたら、多様な人が集まるコミュニティになる。それはそのまま、藤沢というまち全体のブランディングにもつながる。それで、エリアマネジメントの一環としてマーケットを始めたんです」

2021年の12月に最初のマーケットを開催。月1回ほどのペースで、徐々に出店者も増えてきた。今後は規模を拡大していきたいと考えている。

「新しい出店者さんを探して、コンタクトをとって。実際にお話をして、出ていただけるように交渉する。当日の空間づくりや、搬入・撤去もあります。今は駅周辺のエリアマネジメントを担っている一般社団法人さんからの委託でマーケットを開催しているので、事務的な報告書の作成や売上げの管理といった細かい作業もありますね」

「目指しているのは、マーケットを湘南の食のプラットフォームにすることです。たとえばコーヒーとかパンとか、ひとつのテーマでマーケットを開催してみても面白いかもしれない。昼間にテイクアウトの食事を販売するフードコートも考えているので、どんなことができるか、一緒に考えていきたいです」

新しく入る人は、マーケットの企画や地域のブランディングに向けた取り組みを隆一郎さんと一緒に手がけることになる。

最初は隆一郎さんと一緒に、既存の出店者とコミュニケーションをとるところから。その上で、自分のアンテナを広げて、新しい出店者を開拓していき、ゆくゆくはマーケット運営全般を担っていく。

これから大きくなっていくマーケット事業。挑戦できることの幅は広そうですね。

「そうですね。経験とかは関係なく、新しいことに対して『これ、どうやったらできるかな?』と考えていける方に来ていただけると嬉しいですね。」

「自分たちが最高!と思える仕事をしたいし、やるからには本気で取り組みたい。私はどんどんアイデアが出てくるタイプなので、そこをうまく深めてくれる人だといいかもしれません」

 

現在マーケットの企画運営の中心を担っている隆一郎さん。それをサポートしているのが、弟の豪介さんだ。

不動産の管理業務の傍、兄弟2人、二人三脚でマーケットの企画運営に取り組んでいる。

アートに興味を持ち東京の大学に進学。その後はベルリンでアートやそのマネジメントを学び、帰国後は京都の田舎で暮らしていたそう。

「ドイツに住んでいたとき、語学学校に通っていて。よく自己紹介をするんです。いろんな国の人が『地元にはこんないいところがあってね』って話をするんですよ。そのとき藤沢から来たことを誇りに思えなかった自分に気づいて」

帰国後も地元には帰らず過ごしていた。そんなときに、兄である隆一郎さんが藤沢のエリアマネジメントに関わるということを知る。

「さっき兄の話を聞いて、なんかかっこいいと思いませんでした?自分はこれ聞いたとき、兄ながらすごくかっこいいって思ったんですよね。マーケットに懸ける思いもそうだし、『自分の子どもが大きくなったときに、面白いことをしている父親だって思ってほしい』って話していたのも、すごく印象に残っていて」

「兄と働くことになるなんて思いもしていなかったけど、素直にかっこいいって思えたので。一緒に働くことを決めました」

基本は隆一郎さんがメインで動きつつ、豪介さんがそのサポートにまわっている。

食のプラットフォームをつくりたいという話があったけれど、それってどんなものなんでしょう。

「たとえば人参一つとっても、スーパーに行けば同じ形の綺麗な人参があるけど、マーケットには大きさはバラバラだけど有機栽培でつくられた人参がある。どちらかがいいではなく、自分で選択できる、いろんなやり方があるってことを知れるのが、暮らしの豊かさや面白さにつながると思っていて」

「こだわりを持った出店者さんってアーティストだなと感じることがあるんです。自分はそのアートマネジメントをしている、と勝手に思っているので、今自分がここで仕事をしていることがすごくしっくりきているんですよね」

たとえば、無農薬でつくられたレモンを使ったレモンケーキを販売する人がいたり、ビーガンの人向けのお菓子を販売する人がいたり。

湘南エリアのフードカルチャーに焦点をあて、マーケットで表現し広めていく。まず自分が地域を知り、発見し、出店者さんやマーケットに関わる多くの人との関係性をつくっていくことが大切だ。

「地元企業さんや出店者さんとはすごく近い関係になります。徒歩で行けるくらいの場所に関係企業さんがあったり、私は地元なので同級生や家族同士のつながりがあったり。そういったコミュニケーションも楽しめる人だといいかなと思います」

 

「角若松のお二人は経歴も面白いし、かっこいいですよね」

そう話しながら、増田さん兄弟の話を嬉しそうに聞いていたのが、角若松にエリアマネジメント業務を委託している「一般社団法人藤沢駅周辺地区エリアマネジメント」の金子さん。

「条例が変わって、去年から藤沢駅前広場が誰でも使えるようになったんです。それがきっかけで、なにか新しいことを駅前でやってみようと。団体の理事でもある増田さんに相談して、マーケットが形になっていきました」

「つどう、つなげる、つたえる」という指針のもと、増田さんたちと一緒に藤沢の未来に向き合っている。

「角若松さんには企画の発案からイベントの見せ方まで、幅広いことを担っていただいていて。エリアマネジメントに入って丸2年ほど経ちますが、みんなで大変なことを乗り越えてきて、ひとつのチームのように感じています」

話を聞いている最中も、金子さんの趣味のソロキャンプの話になったり、イベントで出した薪ストーブの話になったり。空気が和やかで、いい関係性のチームでマーケット事業が進められているように感じる。

「藤沢駅前が面白い場所になったら、なによりまず自分が楽しい。藤沢は多様な人がいる面白いエリアなので、その人たちが駅前の広場をうまく活用できるような土壌を整えていきたいなと思っています」

 

まだまだ動き出したばかりの事業。ゼロイチで物事をつくっていきたい人も、湘南で新しいチャレンジをしながら働き、暮らしたいという人も。

まずは増田さんたちの話を聞いてみてください。自分の心が動いたら、それがそのまま大きな力になる仕事だと思います。

(2022/3/17 取材 荻谷有花)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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