求人 NEW

おいしいものを
もっとおいしく
届けるお店

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「ここに来るといつも何か買っちゃうんだよなあっていうお店、ありません?」

ああ、あります。買いたいものが決まっていなくても、きっと何かいいものがある、と思いながら行くお店。

「そうさせるのって、きっとお店の力なんです。商品がよりよく見えるように、最後に魂を入れるのがお店で働く人たち。なぜか販売職って簡単に思われがちだけど、全然そんなことなくて。常に考えることがたくさんあるし、すごくクリエイティブで熱い仕事だと思います」

そう話すのは、有限会社良品工房の白田さん。

地域食品のコンサルティングや販売を手掛ける良品工房。東京駅構内にある直営店「ニッコリーナ」には、全国各地から届いたおいしい食べものがずらりと並びます。

今回は、このお店のスタッフを募集します。

商品の陳列方法やPOPの見せ方など、現場のスタッフの提案をどんどん取り入れていくお店です。どうすれば商品が輝くか、一人ひとりが考え、工夫を凝らしています。

働くみなさんと話していて感じたのは、「とにかく商品が好き、お店が好き」という想い。

販売の経験がなくても、おいしいものが好きで、それを伝えたいと思う人なら、きっと楽しく働けると思います。

 

多くの人でにぎわう東京駅構内。丸の内南口と中央口のあいだにある「エキュート東京」には、雑貨屋さんやお弁当屋さんが並んでいる。

フロアの真ん中あたりにあるお店が、ニッコリーナ。仕切りがないオープンな店構えなので、ふらっと入りやすい。

お店におじゃますると、白田さやかさんが出迎えてくれた。

良品工房の創業は1994年。母であり代表の白田典子さんが立ち上げた。

もともと新聞社で働いていたさやかさんは、ニッコリーナがオープンした2010年に初代店長として入社。

今はニッコリーナでの販促や商品選定に加え、商品のコンサルティングや、新たに地域食品を扱いたいという企業のサポートなど、幅広い仕事に関わっている。

「良品工房は長年、全国の生産者さんのもとに出向いて、新商品の開発や既存商品のブラッシュアップに一緒に取り組んできました。ニッコリーナは、そうやって生まれた商品や、自分たちが地域で見つけていいなと思った商品を伝える場なんです」

「この商品を見てみてください。こんなに入れていいの!?ってくらい、贅沢にタコが入ってるんですよ」

見せてくれたのは、三陸産のタコがぎっしり入った炊き込みご飯のもと。

そのほかにも、原材料が落花生のみの千葉県産ピーナッツペーストや、水で戻すとシャキシャキの食感になる瀬戸内海のひじきなど。

ただでさえおいしそうなのに、さやかさんの話を聞いていると、なおさらお腹が減ってくる。

ニッコリーナに並ぶ商品の多くは、生産者さんから直接仕入れている。

背景やつくり手の顔がわかるものばかりなので、自信を持ってお客さんに薦めることができる。

「取引先というより、友だちや親戚のつくったものを売っている感覚に近いかもしれません。毎回納品書や請求書にお手紙を入れてくれる方や、手づくりのPOPを送ってくれる方もいるんです。お礼のつもりでがんばって売ろう!っていう気持ちになりますね」

「売り場の写真を撮って送ると、『うちの子たち、元気でやってますね!』みたいにすごく喜んでくれて。こっちも『大事なお子さんお預かりしてます!』っていう気持ちになります」

お店で売ることが、地域の生産者さんたちをすごく元気づけている、と白田さん。

働く人たちも、つくり手を身近に感じられるから、商品への思い入れは強くなる。

今月、ニッコリーナでは、それぞれのスタッフが「もっと知ってほしい」と思う商品を集めたフェアを開催。

調味料や海苔、乾物など、普段は目立たないけれどおすすめしたい商品を、手づくりのPOPとともに店頭に並べている。少し切り口を変えるだけで、あまり知られていなかった商品にリピーターがつくこともあるんだとか。

「スタッフのみんなに自由にPOPを書いてもらったんです。それぞれ個性的でバラバラだけど、商品への愛情が伝わってくるのがいいなって」

「商品が好きだと、残さず売りたい、もう一回注文したいって思うから、自然とお店に工夫が生まれていくんです。同じ商品でも、ただ並べているのか、もっと届けたいっていう想いで売るのかによって、お客さまの感じ方も変わるから。それをうちの強みにしたいと思っています」

 

スタッフのみなさんはどんなふうに働いているんだろう?

「今よりもっとお店を良くしようって、ずっと手を動かしてくれるんです」と白田さんが紹介してくれたのは、店長の小幡さん。

「緊張します…」と言いながらも、自分の言葉で丁寧に話してくれる。

「出勤したら、まず店内を一通り見回って。引き出しの中の在庫も含めて、どれくらい商品があるのか確認します」

「手づくりの商品が多いので、次の納品までに時間がかかる場合もあって。スペースが空いてしまうようなら、そこに何を出すか、みんなで話し合いながら陳列の仕方を考えていきます」

たとえばある商品が残りひとつになったとき、その隣の商品がたくさん残っていたらバランスが悪いので、置き場を変える。

それぞれの商品を魅力的に見せるため、ニッコリーナでは柔軟に売り場を変化させていく。

「思っていたより動かない商品があれば、POPを書いてみたり、ギフト用にラッピングして並べたり。お酒は新幹線で飲めるように冷やしてみよう、おつまみとセットにしようとか」

「きれいに並べるのか、カゴに山盛りにするかでも、商品の見え方と動きは変わってきます。やってみた結果、目に見えて動きが出たらすごくうれしいし、うまくいかなくてまた変えるのも勉強になります」

マニュアルがないお店なので、レジ打ちや検品のような決まった仕事以外で、どう動けば良いかわからない場面も出てきそう。

最初は小幡さんたちの動きを真似することから、売り場づくりのコツを学んでいくことが必要だと思う。

もともと、二子玉川にあった良品工房の別店舗で働いていた小幡さん。お店の閉店と同時に退職したものの、白田さんに声をかけられ、ニッコリーナのスタッフとして3年ほど前に戻ってきた。

「おいしいものって、見るだけで笑顔になるし元気になる。おいしいものに囲まれたお店っていいなと思ったのが、働きはじめたきっかけでした」

「ただ、私すごく人見知りで、本来接客とか苦手なタイプなんです。コロナ禍以前は、大きな声でどんどんお客さまを呼び込んでいくお店だったんですけど、それがすごく恥ずかしくて…。でも、新人の自分にできることは呼び込みくらいだと思って、やっていくうちに慣れていきましたね」

先ほど白田さんが生産者さんとのつながりを話してくれたとき、大きく頷きながら聞いていた小幡さん。

その上で、「生産者さんはもちろん、お客さまにもまた行きたいなと思ってもらえる、ワクワクするお店にしたい」と続ける。

「レジを通して代金をいただいて終わりじゃなくて、家に帰って食べるときまでおいしい状態で持って帰ってほしいと思うし、プレゼントなら渡すところまで綺麗なラッピングで届けられたらいいなって思うし」

「家族に好評だったよ、プレゼント喜んでくれたよ、と教えてくれるお客さまもいて、購入いただいた商品の先にある景色が見えてきます。どんなに良い商品でも、最後の手渡し方で印象がすごく変わるので。商品のおいしさ以上に、おいしいと思ってもらえるお店にしたいなと思っています」

コロナ禍以前は毎日多くのお客さんが訪れ、目まぐるしいほど忙しかったニッコリーナも、今は少し落ち着いている状態。

以前よりも余裕を持って、接客ができているという。

 

「たとえば『生姜茶をカレーに入れるとおいしいですよ』とか、お客さまに新しい商品の使い方を教えてもらうこともあって。それが楽しいんです」

そう話すのは、日本仕事百貨の求人をきっかけに入社した石井さん。

「ニッコリーナのお客さまって、商品について質問してくれる方がすごく多くて。ここのスタッフなら答えてくれるって、信用してもらえているのかなって」

「たとえば『いりこってなに?』とか、『これおいしいですか?』とか(笑)。全部おいしいです!って思っているけど、人によって感じ方は違うので、どう答えたらいいかはちょっと迷います」

今日接客した子ども連れのお客さんからは、「夏みかんと温州みかんのゼリー、どちらがおいしい?」と質問されたそう。

どうやって答えたんですか?

「そのときは、『酸味がなくて甘いので、お子さまには温州みかんのほうが人気ですよ』ってお伝えして。そちらを買ってくださりました。細かいニュアンスを気にされるお客さまも多いので、実際に自分で食べた感覚を伝えるのが大事だなと思っています」

気になる商品は自分で買うことも多いし、数ヶ月に一度、会社からのプレゼント企画で商品をもらうこともある。

全種類食べるのはむずかしくても、お互いに感想をシェアしたり、料理に使った写真を見せ合ったりすることで、それぞれが接客の引き出しを増やしている。

一方、接客や売り場づくりの裏では、地道な仕事も多い。

「納品が多いときは、カウンターに箱が山積みになります。それをなるべく早く処理して、大量の段ボールを片付けなきゃいけない、体力勝負のところもあります。検品も一つひとつ手作業なので、ラベルに間違いがないか漏れなく確認するのは、慣れるまでは大変かもしれません」

自分の感覚やアイデアを活かしていくクリエイティブな時間と、体を動かして効率よく作業を進めていく時間。うまく気持ちを切り替えて取り組んでいくことが大事なのかもしれない。

以前はお菓子を製造・販売する会社で、接客やオンラインショップを担当していた石井さん。

道の駅で売っているような、つくり手の顔がわかる食べものが好きで、仕事でも扱いたいと思ったそう。

「日本仕事百貨で良品工房の求人を見つけて、地域の人と商品開発から取り組んでそれをお店で販売している、一連のつながりがいいなと思いました」

「今はなかなか直接生産者さんとは会えないけれど、月に一度オンラインでお話しする機会をつくっていて。お客さまからの反応を伝えることもできますし、この人たちの商品を売っているんだって感じながら働けています」

つくる人と食べる人の間に立って、双方向のやりとりができる。そして、食べること全般の喜びに触れられるのは、ニッコリーナで働くおもしろさだと思う。

生産者さんが手塩にかけてつくった、一つひとつの商品。それぞれが個性的なぶん、ニッコリーナでは、目の前にあるものやお店の状況に合わせた動きが求められます。

常に柔軟な動きが求められる大変さはあるけれど、一緒に働く人たちと協力して考えながらお店をつくっていきたい人なら、きっと楽しく働けるはず。

おいしいものを、もっとおいしく届けるために。

お店だからできることを見つける喜びが感じられる仕事場だと思います。

(2022/3/31 取材 増田早紀)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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