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CHOCOLATES MAKE
YOU HAPPY!!

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

横浜発のチョコレートブランド「VANILLABEANS(バニラビーンズ)」。

このブランドが大切にしているのは、関わる人みんなが笑顔になること。

代表の八木さんがカカオ豆の原産国を訪れたとき、安い賃金で過酷な労働環境を強いられ、学校に行けない子どもたちがいることを知りました。

なにか自分たちにできることはないかと、フェアトレードチョコレートを導入して商品をつくり始めたり、ガーナに学校を建設したり。

おいしいチョコレートをつくるのはもちろんのこと、つくり手やカカオ豆の生産者も、もっと笑顔になれるように。

「CHOCOLATES MAKE YOU HAPPY!!」という言葉を掲げ、そんな想いでさまざまな取り組みをしてきました。

来年の1月には、「VANILLABEANS みなとみらい本店」が10周年を迎え、その翌年は、ブランドの創業25周年。

この節目をきっかけに、より笑顔の輪を広げるべく、今回はふたつの職種で新たなメンバーを募集します。

ひとつは各店舗の店長候補、もうひとつはアイスクリームの製造開発。経験者優遇でありつつも、未経験からも挑戦できます。

チョコレートが好きな人、自分の仕事で関わる人を笑顔にしたいと思う人にぴったりな仕事です。

 

横浜から電車を乗り継ぎ、モノレールの鳥浜駅から歩いて5分ほど、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドに着いた。

3年前にリニューアルしたばかりで、土日は買い物を楽しむお客さんでにぎわうこの施設。

すぐ近くにはマリーナがあって、船がずらっと並ぶ港ならではの景色に気分も上がる。

洋服店にアウトドアショップなど、誘惑に負けないように歩いた先でVANILLABEANSの文字を見つけた。

アイスの製造開発スタッフは、このベイサイド店で働くことになる。

カフェスペースで、はじめに話を聞いたのは販売部部長の渡辺さん。

人事の仕事も担当しているので、前回の求人掲載では窓口として対応していただいた。お久しぶりですとあいさつを交わし、話を聞いていく。

バニラビーンズの創業は、2000年。当時はまだ珍しい、お菓子の通信販売から事業をスタートした。

いつからお店での販売をはじめたんですか。

「はじめはバニラビーンズとは違うブランドとして、2007年に銀座の百貨店に出店しました。そのおかげで、催事の出店依頼とかメディアに取り上げてもらう機会も増えるようになって」

一度は店舗の撤退を経験したものの、2014年に横浜・みなとみらいに「VANILLABEANS みなとみらい本店」をオープン。

カカオ豆からチョコレートまで一貫して自社でつくる「bean to bar」の先がけとなったこのお店。ショップのほか、カフェと工房が併設されていて、その場でつくられた出来たてのチョコレートを味わうことができる。

その後、川崎、鎌倉などにもお店を展開し、現在は神奈川県を中心に5つの実店舗を運営中。

どのお店も特徴があって、たとえば、4号店となる「VANILLABEANS THE ROASTERY」は、カカオ豆の焙煎に力を入れている。敷地面積のおよそ半分が工房になっていて、クラフトチョコの食べ比べや限定パフェなどを楽しめる。

ベイサイド店ができたのは3年前。チョコレート色の店内には、ショップとカフェ、そして新業態となるアイスクリームの工房が併設されている。

お店づくりはどのように進めてきたんでしょうか?

「過去に営業していた銀座店では、商品を並べて買ってもらうだけだったんです。自社で一から製造していることが伝わりきらない難しさをずっと感じていて。それ以降は、どの店舗でもカフェと工房を併設することになりました」

「店舗のコンセプトに、『be excited』『+1』のふたつがあるんです。せっかくお客さまがチョコレートを買いに足を運んでくださっているので、おいしさだけでなく、何かワクワクするものも持ち帰ってほしいと思っています」

前職はパティシエだったという渡辺さん。2007年に入社してから、店舗運営や人事、WEB販売などさまざまな仕事を経験してきた。

「このふたつのコンセプトが、みんなの共通言語になっているんです」

たとえばbe excitedの姿勢に基づいて、イベントでしか食べられないメニューを企画。WEBで購入しているお客さんと店舗をつないだり、bean to barを体験できるワークショップを開いたり。

ほかにも、自分でつくるオーダーメイドチョコレートのサービスをつくるなど、お店ならではのさまざまな仕掛けを考えてきた。

「+1は、接客するなかでお客さまの期待を超えるような何か。それは、ちょっとした一言を添えることかもしれないし、お客さまのお困りごとを解決することかもしれないです」

誰かの笑顔のために頑張れる。渡辺さんの話を聞いていると、そんな人が向いているんじゃないかと思う。

 

VANILLABEANS BAYSIDE店長の川本さんも、そのひとり。新卒でバニラビーンズに入社し、今年で7年目になる。

大学生のとき、フェアトレードをおこなっている会社に入りたいと就職活動していたところ、バニラビーンズを見つけた。

「在学中にボランティア活動でアジア圏に行ったことがあって。貧困のなかで生活する子どもたちを目の当たりにしたんですね。自分が働くなら、そういう人たちの支援につながる仕事がいいなと思って」

「入社してからは、接客の仕事に目が向くようになっていきました。でも自分が働いて楽しいだけじゃなくて、誰かのために働いている実感を大切にしたい気持ちは、ずっとあります」

VANILLABEANS BAYSIDEのオープンに伴い、入社4年目で店長を任されることに。

「ベイサイド店はアウトレットの中にあるので、よりお得な商品を買い求めて来店されるお客さまが多いですね」

「製造途中で生まれてしまう生チョコの切れはしを集めて販売したり、賞味期限の近い商品を安くお買い求めできるようにしたり。このお店限定なんですけど、だいたいお昼過ぎには完売するほどの人気商品なんですよ」

普段は接客販売のほか、お店が空いているときは、ドリンクのカップにメッセージを書いたり、併設されている工房でドリンクやアイスの製造をしたり。

+1の意識で、お客さんに何かひとつでも持ち帰ってもらえるよう、準備をしている。

印象に残っているお客さんの話をしてくれた。

「別の店舗で働いていたときに、常連のご年配のお客さまがいて。わたしがベイサイド店に行くんですって伝えたら、『じゃあベイサイド店も遊びに行くね』って言ってくださったんですね」

それからしばらく会っていなかったものの、ちょうど先月、そのお客さんがベイサイド店に来店したという。

「ちょっと体調を崩していたそうなんです。4年ぶりぐらいにお会いしたんですけど、わたしのことも覚えてくれていて。『久しぶりにこっちまで来たから遊びにきたよ』って話をしてくださって」

「それって、チョコが美味しいからって理由だけじゃなくて、またバニラビーンズに行きたい、っていう想いがあったと思うんですね。そのときは、うれしいを通り越してちょっと感動しちゃいました」

商品を買うだけなら、WEBのほうが便利かもしれない。わざわざ時間をかけて足を運んでくれるのは、それだけお店に信頼や期待を寄せているからだと思う。

お店での仕事は、品出しや清掃など細かな仕事も多い。お客さんの喜ぶ顔を想像して日々の仕事に取り組める人だと、楽しいんだろうな。

川本さんは、どんな人に入ってきてほしいですか?

「いろんなことに興味がある方がいいのかなって。自分からこんなこともしたいやりたいって人だと、仕事も任せやすいですね」

最近興味があることはありますか?と聞くと、「本当に昨日の話なんですけど」と、楽しそうに話してくれた。

「エクアドルのカカオ農家さんとzoomを繋いで話す機会があって。以前、訪問した別のカカオ農家さんとは、仕事の方法が違ったんですね。一からカカオを育ててカカオ豆を乾燥させるところもあれば、カカオの実を仕入れるところもあって」

「農家さんでも結構違うんだなってびっくりして、あらためてカカオのことを勉強し直したいなと思ったところなんです」

 

今回募集するもうひとつの職種、アイスクリームの製造開発スタッフは、ベイサイド店で接客に携わりながら、工房でスキルを磨いていく。

真剣な表情で作業していたのは、製造開発を担当している長田さん。

「はじめは硬さというか、すくいやすさを調整するのに苦労すると思います」

硬さですか?

「チョコでも素材によって、硬さとか柔らかさが違うので、冷凍庫に入れるときにできるだけ均一になるようにつくるんです。忙しくなると扉の開け閉めが多くなるんで、柔らかくなりやすいとか。その辺を考慮しながらつくるのは大変ですね」

大学では栄養学を学んでいた長田さん。だんだんと香りに興味を持ち始め、卒業後は香料の専門学校へ。

「食べたり料理したりするのが好きだったので、より食品が美味しくなるようなフレーバーをつくりたいと思って、製菓系の会社を見ていたんです」

「そのときに、ここを知って。チョコレートはそこまで好きというわけじゃなかったんですけど、説明会でもらったチョコがすごくおいしくて。働くなら自分が好きな味をつくってる会社がいいと思って、入社しました」

はじめは主に接客を担当しつつ、商品の開発も経験。育休から復帰したあとは、時間に融通がきく開発をメインで担当している。

入社して9年目になる長田さん。これまでもさまざまな商品を開発してきたけれど、まだまだつくりたいものはある。

たとえば、これまでは数ヶ月ごとに販売していた季節限定ドリンクを、今年からは、1ヶ月ごとに発表して種類を増やしていく予定。

「強い想いがあれば、なんでもやらせてくれるところがこの会社の好きなところ。入社する前から新店舗の立ち上げに参加させてもらったり、開発でも入社してすぐに提案させてもらったり」

「やらなきゃいけないことも増えて大変ですけど、新しく入る人もそういう環境を活かして、取り組める人だといいんじゃないかな」

今は接客はしてないので直接お客さんの声は聞けないけれど、その代わり、いろんな店舗を訪れてスタッフと話をしている長田さん。

「新商品が出たあとに『お客さんもおいしいって言ってましたよ』って反応を教えてもらうと、やっててよかったなって」

「あと個人的には、働いてるスタッフにも自分たちのお店の味を愛して働いてほしいと思っています。だからスタッフにもおいしいって言ってもらえるものをつくりたいし、実際に試食してもらって、いい反応をもらえるとうれしいですね」

「be excited」「+1」

川本さんと長田さんの話を聞いていても、節々から感じたふたつの言葉。

取材のなかで感じた、若手でも挑戦できる雰囲気は、この姿勢に表れているように思いました。

自分の仕事が、誰かを笑顔にできること。日々そのよろこびを直接的に感じられる環境がここにはあります。

(2023/04/07 取材 杉本丞)

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