求人 NEW

地域と人の多様な出会いを
生み出すプラットフォーム
東海の人事部

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

ここ数年で、地域との関わりしろは、どんどん増えているように感じます。

ファンコミュニティやふるさと納税、週末移住など。どこに住んでいても、好きな地域と様々な形で関われるようになりました。

「地域の人々のチャレンジを後押ししたい」

そんな想いのもと、地域と人をつなぐ仕組みづくりに長年取り組んでいるのが、NPO法人G-netです。

これまでに、実践型インターンシップやプロジェクト型の副業兼業マッチング、オンライン学生キャンパスの企画などを手がけてきました。

今回は、G-netが携わる各プロジェクトの担当メンバーを募集します。

どのプロジェクト担当も、ざっくりと言えば、地域と人をつなぎ、その間に立ってコーディネートする役割。

もちろん、仕事内容は異なりますが、根底にある想いは同じです。

「どんな仕事をするのか」より「何のために仕事をするのか」。その考え方がマッチする人にとっては、きっと面白い仕事だと思います。

 

名古屋駅から、JR特急ひだに乗って約2時間半。

たどり着いた飛騨古川駅は、360度大きな山々に囲まれている。

緑の気持ちよさを感じながら5分ほど歩くと、白壁土蔵の古い町並みが見えてきた。

今回取材に訪れたのは、このまちの一角にあるコワーキング施設。

G-netのオフィスは岐阜市にあるものの、大きなプロジェクトが飛騨で動いているため、その担当者は飛騨での勤務が多くなるとのこと。

「昨日も飛騨で会議があって。ゆくゆくは、G-netの新拠点を飛騨にも開設する予定なんですよ」

そう教えてくれたのは、G-netの代表を務める南田さん。

南田さんに、まずはG-netについて教えてもらう。

「G-netは、チャレンジが生まれるまちづくりを目指し、2001年に設立したNPO法人です。イベント企画やフリーペーパーの作成から始まって、チャレンジする”人づくり”のため、学生インターンシップのコーディネート業務に取り組むようになりました」

半年間のインターン期間中、学生は地域の中小企業の販路開拓や新商品の企画に挑戦。

インターンを通じて学生と企業が互いに刺激を受け、じわじわと変わっていく姿を、これまでに1000件近く見届けてきた。

ほかにも、採用支援やキャリア教育プログラムづくりなど、様々な事業を展開してきたG-net。

ここ数年は、つなげる「人」や「企業」の対象がどんどん広がっているんだとか。

「2018年には、社会人向けの兼業プラットフォーム『ふるさと兼業』の運営がスタートしました。長年僕らが蓄積してきたインターンシップの知見を、社会人や他地域にも活かしていけたらと思ったんです」

ふるさと兼業のサイトには、全国各地さまざまなプロジェクトを掲載。

利用者は、プロボノやWワーク、リモートワークなど、希望のスタイルで気になるプロジェクトに参加することができる。

さらに2020年には、オンライン上の学生キャンパス「つながるキャンパス」もオープン。

コロナ禍の影響を受けた若者支援の取り組みとして、若者同士の交流機会や、地域企業によるセミナーやゼミなど、様々なコンテンツを提供している。

「最近は、ここ飛騨市に新しくできる、大学の立ち上げにも関わっていて」

大学の立ち上げ…?

「オンラインではなく、実際に大学をつくるんです。立ち上げメンバーのなかに、僕らのクライアントさんがいて。『G-netがやっている実践型インターンシップを、大学のカリキュラムに取り入れたい』と声をかけていただきました」

メインのカリキュラムづくりのほか、大学事務局のメンバーとして、設立準備にも携わっているという。

インターンシップ事業からはじまって、今では大学の設立まで。形にとらわれず、本当に色々な事業を手がけているんですね。

「前例のないチャレンジばかりなので、毎回大変です(笑)。ただ、どの事業も同じ想いのもとにやっていること。僕らのなかでは、全部つながっているんですよ」

「どこに住んでいても、何をしていても、地域と人がつながれるような。そのきっかけや仕組みをいろんな角度からつくることで、人々の挑戦を後押ししていきたいんです」

挑戦を可視化し、想いに共感した人を、世代や距離に関係なくつなげることができたら。

誰もが「この指とまれ」と言いやすくなるのではないかと、南田さんは言う。

「人口が減っている地域だと、『このまちじゃ無理だ』って思ってしまいがちじゃないですか。そうじゃなくて、どこに住んでいても、『やれるんだ』と思えるような。みんなが願いを言葉にして形にしていけるように、僕たちも色々な挑戦をしていきたいですね」

G-netは現在、13人のメンバーで活動している。

時短や兼業など、働き方はさまざま。今回の募集においても、入口としてはインターンや副業のような形でお互いをよく知る期間を設けつつ、よい関わり方を一緒に見出していきたい。

そのなかでも今とくに求めているのは、働き方の多様性を享受するだけでなく、“多様性をいかにつくっていくか?”という視点でコアに関わってくれる人なのだそう。

「今ある事業が、どうしたらもっとよくなるのか。現場を回すだけじゃなくて、事業全体を見ながら、仕組みそのものを見直すことにも取り組んでもらえたらと思っています」

G-netが続けてきた支援や伴走のあり方も、今後大きく形を変えていく可能性もある。

その動きに関わってくるのが、経済産業省が2022年に打ち出した「地域の人事部」構想。

従来、地域の人材支援の取り組みは、金融機関や商工会議所、NPOや大学などが単独で行うことが多かった。G-netにおいても、単体の企業や個人など「個」の接点はつくれても、それを「面」として広げていくことに課題を抱えていた。

そこで最近は、ステークホルダー同士をつなぎ、連携した動きを生み出すことに注力しているという。

「岐阜の人事部、東海の人事部という発想でやっていこうと。そのひとつの事例として、『東海ヒトシゴト図鑑』というものをつくりました」

東海ヒトシゴト図鑑は、東海地域で挑戦する企業や、より前向きに変わろうとしている企業を紹介していくWebメディアであり、プラットフォーム。

地域に伴走してきたコーディネーターの視点から、ぜひ紹介したいと思える企業だけを取り上げている。

現在の掲載数は40社ほど。Web上で紹介するだけでなく、大学の授業の一環として学生がヒトシゴト図鑑の掲載企業を取材するプログラムを組んだり、インターンシップにつなげたり。ここから面的な広がりを生んでいきたいと考えている。

「ヒトシゴト図鑑に載せる企業さんは、G-netと金融機関さんで一緒に発掘したり、ご縁のあった企業さん同士で小規模の勉強会がはじまったりとか。学び合い、育ち合うようなコミュニティが生まれつつあります」

既存事業のふるさと兼業でも、新たな動きが生まれているらしい。

「地域内の経営者さんや社員さんが、別の企業の副業案件にエントリーすることが増えているんです。今まで都市部と地域のつながりが大半だったのが、地域内で同じ問題意識を持って交わろう、関わろうっていう動きが出てきたのは、すごく面白いなと思っています」

「個」のつながりから、「面」としての動きや広がりへ。

支援する・されるという関わりから、学び合い、育ち合う関係性へ。

G-netがこれからつくっていきたいのは、人が集まり、挑戦の輪が広がっていく“生態系”だと南田さんは言う。

理想とする形に近づくほど、関わる人の数も、関わり方も、多様で複雑になる。コーディネートする立場からすれば、難易度はますます上がっていくのだけど、そんな状況にこそ面白みややりがいを感じて、飛び込みたいという人と出会いたい。

「いろんなことに挑戦している僕らの活動を、面白がってくれる人に来てもらえたらうれしい。あと、『G-netの活動を通じて、私はこれを成し遂げたいんだ』というように、その人自身にチャレンジしたいことがある人だといいんじゃないかな」

 

今回募集する人は、複数あるプロジェクトのいずれかを主に担当していく。

インターンシップやふるさと兼業のコーディネートでは、募集するプロジェクトの内容設計や選考のサポートに始まり、プロジェクト終了まで、企業と人の間に立って伴走していく。

新しく立ち上がったプロジェクトでは、どんな仕事をしているのか。「つながるキャンパス」について、入社9年目の棚瀬さんに聞いてみる。

「つなキャンは、コロナ禍で大学の授業がオンライン化していったときに、学生同士のつながりを提供できたらと考えたのが始まりで。ランチタイムに気軽に集まれるオンライン食堂や、オンライン学園祭の企画などをしてきました」

「そこから、『何か協力したい』と言ってくれる社会人や地域企業がどんどん集まって、結果的に地域や社会と学生をつなぐ場になっていったんです」

立ち上げから3年が経った今では、サポーターの社会人や若者たち総勢1000名がつなキャンに参加。

キャリアセミナーや社会人との1on1に加え、昨年度は地域企業が講師を務めるゼミも40個ほど開催されたんだとか。

「西粟倉の企業さんが主催した『森で遊ぶを考えるゼミ』では、全5回の講義が終わった後、『実際に西粟倉へ行ってみたい!』という声があがって。ゼミ参加をきっかけに、今でも西粟倉と継続的に関わり続けている子もいるんですよ」

「つなキャンに参加すると、地域にゆるく関わりながら、自分のやりたいことを少しずつ探していくことができる。挑戦までのステップを踏んでいけるのが、すごく良いなと思っているんです」

現在つながるキャンパスは、G-netスタッフや社会人の副業・プロボノ、U24世代の学生メンバーなど、約30人の事務局メンバーで運営している。

参加学生とSlackで日々コミュニケーションをとったり、ゼミのプロジェクト設計をしたり。事務局チームの組織マネジメントのような業務もあったりと、仕事は多岐にわたる。

「つなキャン生もどんどん増えている今、一つひとつの企画を通じて地域や社会と若者をどうつなげていくのか、体制を見直すフェーズだと思っています。つなキャン生が参加しやすい土台や仕組みづくり、企画など、考えたいことはたくさんあります。手探りしながら、一緒に取り組んでくれたらうれしいですね」

 

地域と人が、様々な切り口でつながるために、新たな仕組みづくりにどんどん挑戦しているG-net。

きっとこれからも、G-netの事業は広がり続けていくと思います。

そして、ただ仕組みをつくって終わりではなく、プレイングマネージャーのように地域のなかに入って試行錯誤していけるのも、G-netで働く面白さ。

G-netの皆さんが目指すまちづくりに可能性を感じたら、まずはぜひ、南田さんたちと話をしてみてほしいです。

(2022/4/21 取材 2023/5/18 更新 鈴木花菜)

特定非営利活動法人G-netはかこむ仕事百貨2023に出展します。詳細はこちらをご確認ください。

この企業の再募集通知を受ける

おすすめの記事