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中善は、1917年に初代の中尾善太郎さんがはじめた窯元。戦後の高度経済成長期に、中尾山という地区から現在の場所へ下ってきて、今も焼きものづくりを続けている。
2017年、創業100年の節目に代表を引き継いだのが、4代目の中尾善之さん。
焼きものの売り上げが年々下がるなかで、同じ産地内で案件を取り合っている限り、いずれ産地全体が落ち込んでしまう。既存の商流も尊重しつつ、自分たちらしい商品をつくって販売していこう。
そんな想いから、さまざまな分野のクリエイターとコラボレーションする自社ブランド「zen to」を立ち上げた。
デザイナーだけでなく、モデルや文筆家、ミュージシャンやカフェオーナーなど。
これまでの4年間で30名を超えるクリエイターたちと器を共同開発してきた。
「こんな器が流行ってるらしいぞってわかったら、似たものはすぐできちゃうんですよ。ただ、zen toの器は一つひとつに人が紐づいている。ほかの会社さんが『仕切り取れますよ』っていったところで、同じものにはならないんです」
形は模倣できても、その器に込められた想いやクリエイターならではの発想は、複製することができない。
なぜものをつくるのか? 器とはどういうものか? いい会社ってなんだろう?
善之さんは、そんな問いに日々向き合っている人だと感じる。
「何かトラブルが起きたとき、その原因を知ろうとする『なんで?』の人になってほしいんです。『なんで?』がないと、先にいけないじゃないですか」
答えのない問いに、一緒に向き合っていける人を求めている。
今回募集したいのは、これまで善之さんがひとりで手がけてきた器の企画や開発をともに進められる人。そして、現場の仕事に携わる人。
器の企画・開発については、前回のオープンハサミで入社した佐々木さんも近いポジションを担っている。クリエイターとやりとりを交わしながら、抽象的なアイデアを器の形に落とし込んでいくところまで、ゆくゆくはひとりで担える人材に育ってほしい。
とはいえ、まずは焼きものづくりの全体像を知ることから。先輩にあたる佐々木さんの場合だと、午前は現場に入りつつ、午後は出向のような形で、型屋や窯元、商社などでも研修。さらに週2、3日は、町内の窯業技術センターで3Dソフトの使い方を学ぶ時間もあるという。
できることの幅が広いぶん、やりたいことが漠然としていると、ふわっとしたインターン期間になってしまう。どの会社でも共通ではあるけれど、自分の興味関心を明確にした状態で臨めると、より充実した時間になると思う。
この会社について詳しくは、前回の取材記事もあわせてご覧ください。(募集職種や雇用条件などは一部異なります)
▶︎ 前回記事「ものづくりも会社も 新しい形はないだろうか?」
<インターン内容のイメージ>
工場内の見学、生地屋、型屋やデザイナーとの打ち合わせへの同行、器を企画して形にするまでの思考過程について共有、現場作業の体験 など