求人 NEW

好きだから伝えられる
森にも人にもやさしい
家づくりの話

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

天然住宅は、自然素材の家づくりを提案している会社。

100%国産の無垢材でつくられ、断熱材には羊毛、接着剤には米のりなど、使用するすべての材料が自然由来。

住む人にも自然環境にもやさしい家づくりに、長年取り組んできました。

今回募集するのは、広報スタッフ。ブログやSNSでの発信、イベントの企画運営など、さまざまなアプローチでお客さんとの接点をつくっていく役割です。

実務経験はあると好ましいですが、文章を書くことや写真を撮ることが好きなら、専門知識は入社後に学んでいけるので大丈夫。小さなチームなので、これまで培ってきた経験を活かして、できることにはどんどん自発的に取り組んでいってほしいそう。

あわせて、請求書の発行や入金管理、帳簿記入などを担う経理スタッフと、社内大工も募集中。

まずは天然住宅という会社や働くみなさんのことを知って、自分の感性と合いそうか、確かめてみてください。

 

現在、移転工事中の天然住宅のオフィス。

今年10月に、東京・立川にモデルハウスを兼ねた新事務所が完成予定だそう。

今回取材を行ったのは、同じく東京・多摩エリアの旧オフィス。

自社で施工した、木材や天然素材の温もりが心地いい空間で、新たなオフィスにもこの雰囲気は引き継がれる。

最初に話を聞いたのは、代表の田中さん。

天然住宅のはじまりは2008年。田中さんのお父さんが一般社団法人として立ち上げた。

建材によるシックハウス症候群が問題になっていた当時、健康に害のない、自然素材の家づくりに取り組みはじめた。

床材や柱、建具などに使用する木材は、国産の無垢材のみ。人体にやさしいことのほかに、日本の気候に合っているから、100年近く長持ちすることも魅力。ほかの材料も、そういった基準で選んだものを組み合わせている。

「森を守って健康長持ち」というコンセプトのもと、営業・設計・施工をすべて自社で担いながら、家づくりをしてきた。

だんだんと社会的な関心も高まり、自然素材の家を提案する会社も増えている。

そんななかで、天然住宅の特色はどんなところなんだろう?

「森を守ることにより深く踏み込んでいるところですかね。国産木材100%にこだわっていますし、林産地の大工さんが加工した木材を直接仕入れています。森と直接つながりを持って、林業にちゃんとお金が還元される仕組みをつくっている」

「天然住宅で家を建てることが、森を守ることにつながっていて。お客さまにもそれがきちんと見えるし、僕らも実感しながら家づくりができる。この取り組みを2008年からずっと続けているのが、一番の特徴かなと思います」

今回募集する広報スタッフは、お客さんとの接点を生み出していく役割だという。

「しっかりとした理念がある会社なので。それをお客さんに伝える、すごく大事な役割です」

「発信することで、社内にも浸透していくものがあると思っていて。普段の仕事を回していると、大切にするべき理念って忘れてしまいがちなんですけど、それを思い出すきっかけになりますよね」

ホームページのブログやSNSを通じて、潜在的なお客さんに向けて発信していくことが、一番基本となる仕事。建主さんに取材をして、実際の声を載せることも多い。

それに加えて最近は、テキスト以外の発信も増えている。

昨年はじめたのが、天然住宅ラジオ。田中さんと、広報スタッフの井上さん、設計スタッフの小野寺さんの3人が話す番組「ちりも積もれば家となる」を配信している。

「第1シーズンは半年間、毎週テーマを変えてやって。検討中のお客さまに向けて、説明会や打ち合わせじゃ伝えきれない、うちの家づくりのことを知ってもらえればと思ってはじめました」

「でも、テーマが『木材の乾燥』とか、めちゃめちゃマニアック(笑)。だから第2シーズンではもう少し聴きやすいように、家にまつわる小話をしています。話したいことがいっぱいあるので、つい長くなってしまうんですよね」

 

天然住宅は、みなさん穏やかで、いい雰囲気。そう伝えると、広報の井上さんはこう答えてくれた。

「それも真実なんですけど、やっぱり仕事なのでピリッとしてるときもありますよ。後味悪くならずに言いたいことは言い合える、そんな雰囲気を目指しています」

創業時から長年会社を見てきた井上さん。実はもう少しで退職予定で、今回は井上さんの後任を募集する。

「天然住宅のコンセプトが心からいいなと思って入社して。その根幹がずっと変わらず会社も継続しているので、ここまで働き続けられたんだと思っています」

「長年この会社にいたので、自分や家族のライフステージが変わるのをきっかけに、もうちょっと視野を広く持って、自分が何をやりたいか考えてみようと思いました」

新しく入る人への引き継ぎ期間もしっかりあるそう。まずは井上さんがやっていたことを継続するところから。そのうえで、自分なりのやり方を見つけていってほしい。

今後、もっと力を入れられたらいいなと思う部分はありますか?

「天然住宅は住まいの会社ですけど、うちの理念に共感しあえる人たちは、建築業界以外にもいると思っていて。さまざまな取り組みを通じて、社会との接点を増やしていけたらいいなと思っています」

「たとえば昨年は、ぜひ参加してほしいとお声がけをいただいて、約10年ぶりにイベントに出展しました」

リフォームを担当した中野の助産院が主催する「ふれあい地球フェス in なかの」というイベント。天然住宅は、端材を活用した木工ワークショップと無添加シロップのかき氷を販売した。

「ワークショップは、材料だけ提供してお客さんに好きなものをつくってもらいました。大盛況で材料が足りなくなって、急遽作業台として使っていた天板をカットして材料にしたくらい(笑)」

「住宅の工務店としてだと、どうしても関わるお客さんは限られてしまう。こういったイベントに参加するからこそ、生まれるご縁もあるなと感じました」

ワークショップをきっかけに天然住宅に興味を持ってくれたり、スタッフの雰囲気がよかったからと、会社について調べて実際に家づくりの相談に来てくれた方がいたり。

思っていた以上の接点が生まれたのは、うれしい驚きだった。

「部署横断で1ヶ月くらい一生懸命準備をして。学園祭前の準備みたいで楽しかったですね。イベントは定期的に参加していきたいですし、こういう仕事にも楽しんで取り組めるのがうちの会社では大事だと思います」

「ほかに力を入れたいことは、メディア向けの発信ですね。プレスリリースの配信とか、雑誌や新聞、Web媒体の人とのつながりをつくれると、天然住宅をもっと知ってもらえるかもしれない。必要だと思いながら、私はそこまで手が回らなかったので、やってみようと思える人が来てくれたらすごくうれしいです」

長年一人で広報を担ってきた井上さん。

どんなところが大変でしたか?

「伝え方のバランスが難しかったですね。よりたくさんの人に知ってほしい気持ちと、誰かれ構わずじゃなくて、ちゃんと受け取ってくれる人に届けたいっていう気持ち。両方がありました」

たとえばInstagramの投稿は、印象的な写真で「なんだかいい雰囲気だな」と興味を持ってもらうきっかけに。その後ブログを覗いてくれた人には、少し専門的な森の話などを通じて「こういうことを大切にしている会社なんだ」と伝わるように。

ある程度の枠組みはあっても、そのなかでどんな伝え方が読者にとってちょうどいいのかは悩ましい。

「ライトすぎるとほかの会社との差別化にならないし、差別化しようとするとかなりディープになってしまうんです」

「でも大失敗することはないので、考えながらやってみて、結果を受けて次はまた違う方向でやってみる、とか。同じようなことをやっている会社があまりないぶん、真似できるものが少ない。周りに相談しながら、試行錯誤していくしかないんだと思います」

売り込み型の営業をしない天然住宅。だからこそ、タッチポイントを生み出す広報の役割は大きい。

すぐに結果につながる仕事ではないけれど、なかなか反応がなくても動き続ける、そんな姿勢が求められる。

「お客さまのところに一緒に行って記事にしようとか、イベントそろそろやらなきゃとか。自分で気づいて、行動していく必要があります」

「とくに広報は、待っているだけだとお客さまとの接点はつくれない。正直、お客さまに実際に会わなくてもできちゃう仕事かもしれません。でも、やっぱり私は、現場に足を運んでほしいし、お客さまにも会いに行ってほしくて」

そうやって動いていると、取材やイベントでお客さんと会ったときに、ご褒美のような言葉をもらえることがあるという。

「『自分の子どもにも安心して引き継げそう』って言ってくださった方がいて。私たち、長持ちする家をうたっているけど、たとえ家が長持ちしても、住む人がいなければ続かないんですよね。だから、そう思って住んでくれていることが、すごくうれしくて」

「『ふだんは気づかないけど、外に泊まると家のよさがわかるんです』とか。些細な言葉だけど、この家で安心して過ごせてもらえているんだって、じわじわと幸せを感じる。そんな一言一言が励みになります」

まだお客さんになる前の人から、家を建てている最中の人、建て終えて何年も住んでいる人。

長くお客さんとのつながりを持ち続けることで、家を建てて終わりでなく、暮らしていくなかで困りごとがあったときにも声をかけてもらえる。そんな関係性を目指している。

 

日本仕事百貨の記事をきっかけに昨年入社したのが、広報スタッフの田村さん。パートタイムで、週2日ほど働いている。

新しく入る人は、田村さんと連携して仕事に取り組んでいく。

「人生で何をしていきたいか迷っていた時期に、天然住宅の求人を見つけて。会社としての考え方に共感できたこともあるし、それが働くみなさんにも芯まで伝わっているんだなって。一人ひとりの言葉から熱量が伝わってきたのが記憶に残っています」

「あと、応募するときにラジオを聴いて。社内の雰囲気がすごくよくわかったのも後押しになりました」

現在は井上さんのサポートをはじめ、SNS投稿やブログ執筆を担当。先ほどの「ふれあい地球フェス」は、田村さんが中心となって準備を進めた。

「noteで文章を書いたり、日記を書いたり、そういうことは趣味でずっとやってきました。建築の知識は全然ないので勉強中です。これからいろんな現場や、お客さまのお家を見に行って、天然住宅ならではの家づくりを勉強していけたらと思っています」

フレッシュな目線で発信することは、新しく入る人にも大切にしてほしい。

自分が現場でどう感じたか、お客さんはどんなところを気にしそうか。内側に入りすぎない目線でキャッチして発信していくことが、結果的にお客さんの共感につながる。

「広報スタッフは、会社のなかでも一番、天然住宅を好きでいてくれる人がいいんじゃないかな」と、代表の田中さんは話していました。

会社の魅力を伝えていく役割だから、純粋に自分自身が会社に魅力を感じられるといい。

天然住宅を好きになれそう。そう感じたら、ぜひ多くの人に広める仲間になってください。

(2024/2/8 取材、2025/03/17 更新 増田早紀)

この企業の再募集通知を受ける

おすすめの記事