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ずーーっと文化祭

沖縄のお土産と聞いて、何を思い浮かべますか。

紅芋タルト、ちんすこう、パイナップルのお菓子…。

どれも美味しいけれど、定番すぎるかなぁ、と思ってしまうことも。

せっかく沖縄まで来たなら、ここでしか手に入らないお土産を買って帰ってもらいたい。

そんなことを考え続けているのが、株式会社コスミックです。

アパレルやカフェ、化粧品など。扱っているものはさまざまだけれど、芯はひとつ。

「沖縄のお土産を、もっとおもしろくしたい」

今回は現場に入りながら、店舗管理、商品企画、事業責任者として働く人を募集します。

職種は分かれていますが、その人のやってみたい気持ちがあれば、事業をつくりながら商品企画をする、といったことも可能。

やってみて、考えて、また次をつくる。やるからには、ちゃんと売る。

まるで文化祭の準備がずっと続いているような、そんな仕事です。

 

コスミックが店舗を展開しているのは、沖縄本島と石垣島。

今回は那覇の国際通りにあるお店へ向かう。

ワクワクした気持ちで、那覇空港に到着。空港からはモノレールで国際通り近くの駅へ。

2月末の沖縄は、プロ野球のキャンプを目当てに来る人や、春休みに入った大学生たちが目立つ時期。海外からの観光客も多い。

国際通りは、那覇では一番の繁華街。道ゆく人みんなが楽しそうにお店を物色している。

その様子を見ているだけで、こちらも気分が盛り上がってきた。

待ち合わせの場所に着くと、コスミック代表の中野さんが迎えてくれる。

「遠くからありがとうございます。国際通りに店舗がいくつかあるので、まずはそこをご紹介しますね」

歩いて約10分圏内に、12の店舗があるそう。

まずはコスミックの元祖とも言える、プリントTシャツのお店。

沖縄の方言や、ユニークな言葉がプリントされたTシャツが並ぶ。好きな言葉をその場でプリントしてくれるサービスも。

そのあと訪れたのが、「月桃」と大きく書かれたお店。

「東京のブランド『#FR2』のフランチャイズとして出している『#FR2月桃』です。『#FR2』ブランドの沖縄限定商品を取り扱っていて、ターコイズブルーの商品は、ここでしか買えないんですよ」

「月桃」は沖縄の植物。沖縄の店舗では月桃の葉をイメージしたターコイズブルーが基調になっている。

すぐ近くには、「#FR2」のゴルフウェアラインを販売するお店も。ストリート系の若者にかなり人気なのだとか。

続いては、まったくジャンルの異なる3店舗が並んでいる場所。

手前から、夜23時までオープンしているカフェバー、お菓子の「スッパイマン」とコラボしたお店、そして「THE KUCHA」というブランド名で、沖縄にしかない泥を使った石鹸や泥パックなどを扱う化粧品のお店が並ぶ。

なんというか… なんでもありな感じなんですね。

「そうですね(笑)。ここはたまたま3店舗連なったんですよ」

スッパイマンは沖縄の会社というご縁から。THE KUCHAは自社ブランドとしてスタートし、最近は東京の大丸百貨店でポップアップストアを出したり、ホテルのアメニティとして置いてもらったりと、知名度も上がってきている。

ほかにも、ドラえもんやクレヨンしんちゃんとコラボしたTシャツを販売しているお店や、アイスをモチーフにしたアパレルのお店など。

運営しているお店は、本当にさまざま。

国際通りのほかには、アメリカンビレッジと石垣島にも店舗がある。

一通り見せてもらい、那覇の事務所で話を聞くことに。事務所は国際通りの奥のアーケード街を進み、迷路のような道を5分ほど進んだ先にある。

「なんかね、普通のお土産屋っていうのが、あんまり好きじゃなくて」

中野さんは沖縄に来て26年。福岡出身で、大学進学をきっかけに移住した。

最初は、ただ沖縄が好きで居続けたという。友達が遊びに来るたびに、「沖縄いいでしょ!」と案内して回っていた。

「今も感覚は変わらないですね。観光に来ている人に、沖縄いいでしょ!って」

お土産の業界にずっといるのも、その思いから。

紅芋タルトやサーターアンダギーもいいけれど、それだけじゃない。

もっと、かっこよくて、記憶に残るものがあってもいいんじゃないか。そんな思いから、今の事業が広がっていった。

一方で、つくりたいものをつくるだけでは売れない。

「ビジネスとしてやるなら、ちゃんとお金の面も成り立たないと続かないし、おもしろくない。そこはきちんとみんなに伝えていることです」

今回募集するのは、現場をまとめたり、企画や事業をつくったりする人。店舗は那覇を中心にいくつかあるため、来る人の希望次第で配属を決めたいとのこと。

「うち、いろんな事業があるんで。既存の店舗のマネジメントをしたり、あるいは新しい事業を立ち上げてくれてもよくて」

アパレルやマネジメントの経験は問わない。

それよりも大事なのは、会社にどう関わるか。

「具体的にこれをして、とは細かく言うつもりはないです。ただ、チャレンジを楽しめる人がいい」

「言われたことだけをやるのではなく、自分からつくっていきたいと思える、っていうのかな」

前例がないことにも、前のめりで向き合う。コスミックが考える「おもしろさ」は、その姿勢から生まれてきた。

「やったことない、で終わっちゃうともったいない。やったことないんだったら、やったらわかる。知らないことは、知ればいいだけじゃないですか」

「楽しんでやろうぜっていうのが大事だと思うんです。だから就職説明会とかではよく、“文化祭をずっとやっている感覚”って言うんですよ」

沖縄で働くことについてはどうでしょう。

「移住って言葉、なんか重いんですよね。でも、来てみると意外と普通ですよ。住まい探しも手伝うし、生活も慣れればむずかしくない」

「ただ、海でも、釣りでも、飲みでも、なんでもいい。せっかく沖縄に来ているんだから、暮らしのなかに、自分なりの楽しみが見つけられるかどうか。それが、長く続くかどうかの分かれ目になるんじゃないかな」

 

中野さんの話をうなずきながら聞いていたのが、取締役を務める井口さん。

「中野が言うように、うち、ずっと文化祭をやってるみたいな感じなんですよね」

井口さんは、もともと関東で別の仕事をしていたそう。沖縄にはリュック一つでやってきた。

「前の仕事を辞めたあとで、なにかしてみようと思ったんですよね。いやだったら帰ればいいや、くらいの感じで来て、国際通りを歩いてたらアルバイト募集があって。そこからです」

今は主にコスミックで新規事業の立ち上げを担っている。

新しいお店をつくるときは、まず「何をやるか」を考えるところから。

アパレルにするか、飲食にするか、それとも別の業態か。

そこから必要な設備を調べて、やり方を学び、自分で現場に立つ。

たとえば先ほど訪れたカフェバーは、長く働いていた女性スタッフが、カフェをやりたいと話したことからスタートしたお店。

彼女自身、好きなカフェのオーナーさんのもとで修行し、井口さんも店頭に立つためにコーヒーを学んだそう。

「コーヒー好きでもなかったし、淹れたこともなかったんですけどね」

「それでも、やると決めたら、自分がその仕事の人になる。飽きないですよ。ずっと新しいことをしていておもしろいですから」

メニューや営業時間も、その場所に最適な形を探り、仕組みをつくって次の人に引き継ぐ。

「やりたいことなら熱量を持って取り組めるじゃないですか。あとは、どうビジネスにするかっていうだけで」

「あそこ並んでるね、とか。あの店なんで流行ってるんだろう? とか」

バックヤードで話をしながら、次の一手を考えるのが、コスミックの日常。

「ただ、スタッフの好きなことをやって売れないのが一番ダサいと思ってるので、そこは厳しく指導することもあります」

集客の工夫、店舗のつくり方、接客の質。やるからには、ちゃんと売るために全力を尽くす。

働き方は柔軟。子どもが熱を出したら、そちらを優先するのが当たり前。ときには家に置いておけないからと、事務所に犬がいることも。

「仕事は現実なんですけど、非現実がめっちゃ近くにあるのが沖縄の良さだと思うんです。とくに移住してきた人にとっては」

「こっちでバイクに乗るようになったんですけど、ちょっと朝早くに子どもを後ろに乗っけて、小学校へ送る前に海を見に行って。そんな非日常的なことが生活のなかに入ってくると、やっぱ心が豊かになるように思うんです」

海も、自然も、すぐそこにある。

家族や暮らしと仕事が、ほどよく混ざり合っているんだろうな。

 

最後に話を聞いたのは、関東から移住してきた瀧沢さん。産休・育休を挟んで働き続けている方。

「私、パソコンも触ったことなかったんですよ」

そう言って笑う瀧沢さん。

今ではデザインや店舗の仕事を担当しているものの、もともと経験はほとんどなかった。

沖縄に来たのは、「ふらっと」。旅行で何度も訪れているうちに、移住したくなった。

最初は別の会社で働き、その後、縁あってコスミックへ。

アルバイトから始まり、社員、管理職とステップを重ね、結婚・出産を経て、今また現場に戻っている。

「とにかくやってみる、ですね。わからなくてもやってみて、ダメだったら聞く。その繰り返しで、できることが増えていきました」

デザインも、見よう見まねから。

Instagramで見つけた、いいなと思うものを参考にして、形にしていく。

「サウナイキタイ」をモチーフにした、人気の「ウミイキタイ」シリーズも、瀧沢さんがデザインを担当している。

「お客さんに『これ私がデザインしてるんです』って言うと、えーって喜んでくれて。それがすごくうれしいんですよ」

小さな喜びを積み重ねてきた瀧沢さん。

一方で、仕事は楽しいことばかりではない。覚えることが多かったり、お客さんが来なかったり。うまくいかないこともある。

「ずっと大変です。でも、ずっと楽しいです」

そう言い切れるのは、その先にあるものを知っているから。

一番好きなのは、店舗に立つ時間。とくにお客さんと話すのが好きだという。

「あのお姉さんいる? って探してくれるんですよ」

旅行のあいだに何度も来てくれたり、翌年また訪ねてきてくれたり。

お客さんと店員の関係を少し越えた、その絶妙な距離感が好きだと話す瀧沢さん。

「楽しそうだから働きたいって人は、ちょっと違うかもしれないです。裏では在庫管理や掃除、シフトづくりとか、地道な仕事がたくさんあって。その上に接客とか、楽しいって感じることがある」

「挨拶と笑顔があれば、どうにでもなると思っているので。不安でも、まずやってみる気持ちを持ってきてほしいですね」

 

沖縄のお土産を、もっとおもしろくしたい。

その思いから始まった仕事は、お店をつくり、人を巻き込み、いつしか新しい景色をつくっています。

やってみる。うまくいかなければ、また考える。その上で、しっかり売るという現実と責任を引き受けて、おもしろがる。

日々、文化祭前夜のように。軽やかにトライアンドエラーを楽しめる人なら、心地よく過ごせるんじゃないかと思いました。

(2026/02/25 取材 稲本琢仙)

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