木造家屋を目にしたとき。ぬくもりを感じて、心が落ち着きます。
古くから残る日本の街並みも、木の外観でつくられてきました。
チャネルオリジナルは、「社会の財産となるような、本物の街並みをつくりたい」という純粋な想いから始まった会社。
木の外壁材や内壁材などを中心に、自然由来の建築材を扱っています。
そして、維持すべき自然林を敬いながら、手を入れるべき人工林を活用する。
この2つの森のバランスを考え、行動しつづけています。
屋久島では、植林された屋久杉を有効活用するために、製材所を開設しました。北海道でも広葉樹をフローリング材に加工する工場を経営するなど。
森と人間のよりよい関係をめざすエコロジー事業にも取り組んでいます。

今回は、会社の想いに伴走し、クリエイティブな発信をおこなう広報・マーケティング企画職の募集です。
ウェブ記事の取材・執筆や、製品カタログをはじめとする販促物の制作など。
加えて、今年の秋ごろにリリース予定のデジタルサイト「CHANNEL DESK」の企画・コンテンツ作成も担います。
撮影や記事書き、ウェブコンテンツの作成、広報などいずれかの経験があり、トータルで挑戦してみたい人を歓迎します。
年齢制限はありません。会社の顔となって積極的に発信してくれる人を求めています。
社内外での交流も多いので、コミュニケーション力も大切になりそうです。
みなとみらい線の馬車道駅をでて、飲食店が並ぶ通りを5分ほど歩くと、神奈川新聞やeスポーツの専門学校などが入る13階建ての大きなビルが見えてきた。

このビルの5階にチャネルオリジナルの本社がある。
オフィスに入ると、木のフローリングに防火木材を使った壁、さまざまな樹種の建材がディスプレイされている。

しばらく待っていると、代表の家山さんがきてくれた。
海外からのお客さんと打ち合わせがあり、バタバタしていたそう。今回の記事でどんなことを伝えたいか、ゆっくり整理しながら語りはじめる。

「そうですね。まず、ぼくらの会社には、『建築の外観は社会の財産』という考えが根幹にあってね」
家山さんがチャネルオリジナルを立ち上げたのは、29年前のこと。
社名には「独自のものを生み出していく」という想いが込められている。
建築材料に関わる商社マンとして働いていた家山さん。バンクーバーとポートランドで6年ほど暮らしていた。
出張で日本に戻るたび、街並みにどこか違和感を感じていたという。
「キレイで整然としているんだけど、なんか冷たいし寒いなって。なんだろうと思ったら、これ全部フェイクだってことに気づいたんです」
窓の外にある建物を指差しながら、教えてくれる。レンガやタイル風、木目調など。街の外観には統一感がなく、それが当たり前だと思っていたことに気づく。
一方、京都や金沢には、情緒ある日本らしい街並みが残っている。それは木の外壁によってつくられた景観で、長年にわたり、住民たちによって守られてきた歴史があるから。
「建物自体は個人のものでも、つくり出される景観は社会の財産で。街並みを意識した建物があると、コミュニティが生まれやすい。そこから人々の交流や文化が生まれ、いろんな意味で暮らしの安全にもつながっていくと考えています」
「だからぼくは天然木を使って、日本の街並みを本物にしたいと思い、チャネルオリジナルを立ち上げました」

工務店や設計事務所に向けて、外壁材や屋根材などの建築資材を販売してきたチャネルオリジナル。
カナダ産の樹齢200年以上の樹木を使い、燃え広がりを防ぐ防火木材外壁「ウイルウォール」を日本で初めて開発した。
外観だけでなく、建物全体を自然素材で構成できるように、フローリングやキッチンなどの内装材まで、トータルで揃えている。
さらに、窓やドアの気密性を高め、壁に断熱材をしっかり入れることでエアコンや暖房の使用頻度を減らす省エネにも取り組んでいる。

何十年、何百年と住み続けられる安心・安全な家を追求しながら、地球環境に配慮したエコロジー事業にも注力してきた。
きっかけは20年前。カナダのUBC大学の調査林との出会いが、木材産業で生きてきた家山さんの考えを大きく変えた。
驚いたのは、人が間伐しなくても自然競争の中で、光が差しこむ森になっていること。
「日本だと、森は荒れないように手を入れる必要があるとか、国産材を活用することが大事だとよく言われている。だけどこれって、植林した産業林だけの話で」
「森は木を切るためだけにあるんじゃないってことに、カナダで気付かされました」

森には“木材活用のための産業林”と“生態系を包括する自然林”の2つがある。
大切なのはそのバランス。
そして林業は儲からないという考えも覆された。カナダの森は木をたくさん切って売らずとも、黒字経営。環境教育やツーリズムが利益を生み出していた。
それは、「森の存在そのものに価値がある」と信じられていたから。
森は、植物、動物、水、バクテリアに至るすべての生態系を包括している存在。
森に対して畏敬の念が強いからこそ、人間目線で森を守ろうなんておこがましいと家山さん。
「だって、わたしたち人間も生態系の一部にすぎないですから」
産業林と自然林、その両方を念頭におきながら木材を扱っていきたい。
そんな想いを形にしたのが「屋久島地杉プロジェクト」。

世界自然遺産にも登録され、自然林のイメージが強い屋久島。
実は戦後に植えられた産業林も多く存在している。林業の衰退に伴い、森林荒廃の問題が生まれていた。
そこで2016年に屋久島地杉加工センターをつくり、産業林の木を「屋久島地杉」としてブランド化。
油分の多さと耐久性の高さを活かし、ウッドデッキなどに使用される木材として製造・販売している。
「屋久島に行くと、『ぼくのやっていることは合ってますかね』って森に話しかけちゃうんです。もちろん声は返ってきませんけど…」
自然森と人工林は隣接している。その一部をいじったら、どこかに影響するかもしれない。
自分たちの仕事が間違っていると思ったら、立ち止まる覚悟もある。
「人ってすぐ答えを出したくなる。これが環境に良いって言いたくなるけど、ぼくは疑問を持ち続けることが大切だと思っています」
人間も木も生態系の一部と考えて、共存できるようなあり方を目指す。
新しく入る人は、そんな家山さんの想いや世界観、木のストーリーを伝えていくことになる。
「建築に興味があり、取材や文章表現が好きな人。経験は入社してからも積めるので、熱意があって、明るく前向きに取り組める人だとうれしいですね」
「新しく入る人は、彼女の後任になります」
そう紹介してもらったのは、広報・マーケティング企画の矢野さん。

前回の日本仕事百貨の求人で入社して、今年で4年目を迎える。働くなかで興味を持ったWebデザイナーの道に進むんだそう。
「前職では不動産の営業をしていました。広報を手伝ったのがきっかけで、文章を書く楽しさを知って。建築の広報に関われる仕事があるんだと思い、入社しました」
入社してすぐ担当したのは、カタログのリニューアル。
商品の写真撮りや説明文を考え、新しい情報に差し替える。商品のことを勉強しつつ、建築に関するあらゆる知識を学んでいった。
カタログ更新のほかにも、チャネルオリジナルの商品を使用した建物の施主や建築家などに取材して記事を書いたり。

ときには展示会で使う看板をデザインすることもある。定常的な仕事もあれば、家山さんから直接頼まれて進めていくことも。
家山さんはどんな方ですか。
「はじめはよく怒られていましたね(笑)。それでも最後まで面倒をみてくれるお父さんのような方で。途中で投げ出さず、褒めるところは褒めてくれる。熱くてまっすぐな人です」
チームは矢野さんを含めた3名。それぞれが異なる業務に取り組んでいるため、新しく入る人も自立的に動く姿勢が求められる。
特に印象に残っているのは、以前配信していたメルマガでのこと。
「自分の引っ越しとか、プライベートなことをコラムに書いて満足していたんです。でも、イベントで『読んでますとか、あの話はどうなったの?』と声をかけてもらって、発信した先には読み手がいるんだと改めて実感するようになって」
何をどんなふうに伝えることが、読み手にとって喜ばれるんだろう。
考えていくうちに、天然木の魅力を表面的にではなく、実体験を通じてもっと伝えたいと思うようになった。
そう思って家山さんに相談し、天然林や人工林が広がる京都の森を歩いて、記事を書いたこともある。
新しく入る人も単なる商品紹介でなく、どんどん想いを乗せて発信していけるといいと思う。
「営業の大ベテランの方と一緒に取材に行くと、すごい活き活きしているんですよ。チャネルへの愛が伝わってきて、ここで一緒に働いていてよかったと思える瞬間です」
渡邊さんは同じチームの先輩になる方で、チャネルオリジナルに入社して20年。わからないことがあれば、なんでも相談に乗ってくれると思う。

「矢野は商品の写真撮影や記事の執筆がメインで、ほかの2人は、マーケティングやシステム業務がメイン。わたしはシステムまわりを担当しています。広報でも、役割は独立していますね」
そんな3人で共に制作を進めているのが、「CHANNEL DESK」と呼ばれる新たなサイト。まだ作成中で、秋ごろの公開を予定している。

これまでHPで紹介してきた施工事例や森、自然環境の記事とともに商品を提案し、購入までできるサイト。
新しく入る人は、このコンテンツ作成や更新も担う。
「社員しか見られなかった在庫情報などに、誰もがアクセスできるようになる。デジタルを活用して、これまで以上にお客さんに必要な情報を提供できたらと考えています」
「最初は大変なことも多いと思います。それでも楽しく乗り切ろうって、ポジティブ思考な人にきてほしいですね。サポートする人はたくさんいます」

CHANNEL DESKという新たなサイトをローンチすることもあり、これまで以上に発信力を広めていきたいと考えている。
コンテンツ制作はもちろん、会社の顔としてメディア対応やイベントへの参加などにも前向きだと、いまの会社のタイミングによりマッチしそう。
取材を通して、家山さんの人柄が特に印象的でした。
流通会社でありながら、生態系のことまで遡って考えたり、何世代にもわたり安心して住みつづけられる家を追求したり。
独自の切り口で事業を進めていくパワーを持ちつつも、常に自問自答する姿勢には、心動かされるものがありました。
そして何より「日本の街並みを本物にしたい」という家山さんの想いは、着実にこの国の街並みを変えていると思います。
そんな社会に共感し、未来に財産を残していきませんか。
(2026/04/17取材 小菅綾香)


