コラム

話したい、けど話せない2

 

 

 

夢見ていること。悩んでいること。嬉しかったこと。感じていること。

誰かに話したいけど、人に話せないことを共有するオンラインイベント、「話したい、けど話せない」。

2021年1月14日に、第二回を開催しました。

前回に引き続き、みなさんから集まった“声”をもとに、日本仕事百貨のナカムラケンタと中野頌子、そしてこの会を開催するきっかけをくれた大学生の上本亜季さんを迎えて話しました。

今回は、大阪に住む大学三年生の、河野友里さんにも参加していただいています。

河野さんは、第一回目のイベントに思いを投稿してくれた一人。ナカムラの声かけから、今回オンラインで出演していただくことになりました。

このコラムは、イベントの様子をまとめたものです。

配信の動画は下記からも見ていただけます。
第1回
第2回

 

 

エアライン業界を目指して就職活動を続けていましたが、コロナの影響で採用がなくなってしまいました。この先数年は業界自体厳しい状況なので、違う業界で他の道を探そうと考えています。現在は、大学を休学してもう一度就職活動をしています。

私の周りの友達は就職が決まり、春からは社会人になるので、一年遅れをとってしまいます。友達とは違う業界を目指していたから、仕方がないとは思うのですが、周りの人と違うことが気になってしまいます(1年間年収も少なくなるとか、色々気になってしまいます)。ただただ将来のことが不安で仕方ない日々を過ごしています。

私の周りはエアライン志望の人が少なく、悩みなどを共有できる人が少ないので、ここへメッセージを送らせていただきました。コロナの影響で就活がうまくいかなかった人は、例年に比べて多かったと思います。是非情報共有できれば幸いです。

 

ケンタ:これを読んでどう思いましたか?

上本:私も今就活中なんですが、企業から来年度の採用を見送るってメールがたくさん来ます。エアライン業界を目指している人は特に、どうしようもない状況があるんでしょうね。

河野:私の友達にも、CAになりたくて専門学校に通っている子がいます。でもこの状況になって、なんとか他の仕事を見つけようと気持ちを切り替えて就職活動しているみたいです。

ケンタ:なるほど。たしかに他の仕事に目を向けてみる機会とも言える。

中野:私は短大卒業後、1年間フリーターだったんです。周りの友達は働いていて、焦る気持ちはすごくわかる気がして。でも時間があるからこそ、やりたい仕事に就いている自分を想像して、こうして日本仕事百貨のお仕事をするチャンスも掴めたと思っていて。いろんな時間との向き合い方があると思います。

ケンタ:僕も大学では建築の勉強をしていたけど、今の仕事には全然関係ないから。でも、学んだことはちゃんとどこかで生きていると思う。だから、学んできたことが必ずしもその世界でしか生かせないわけじゃないと思うんです。それに、コロナ後の社会がどうなっていくかもわからない。

中野: “コロナ前”、“コロナ後”って言葉が生まれていますが、エアライン業界は“コロナ後”今までの形に戻るんですかね。

ケンタ:うーん… 航空業界は元のかたちに戻ることはないような気がする。航空業界に限らず、サービス業とかもそうだよね。今の時期に就活をしている人たちは本当に大変だと思う。

今まで登ってきた山に登れなくなったらどうするか。途中まで登っていたら諦めるのは悔しいけど、他の山に登ってみるとかいろんなところに目を向けてみる。新しい発見、目標ができるかもしれない。

 

 

こんばんは。私はいま大学3年生で、今月からようやく重い腰を上げて就活を始めてみました。

自分はすごく怠惰な人間で、これまでの大学生活ではやると決めたこともやりきれず、やりたいと思って始めたことも続けられず。結果、何も得ることなく時間だけが過ぎていきました。さらに、そうしたことを振り返り、自己否定の泥沼に陥っています。就活をするにあたっても、そうした性格から何をしようにも手がつかず、自分のような人間は社会から必要とされないのではないかとすら思ってしまいます。

このような悩みは周囲の人に相談しても呆れられるだけなので、今回はこの会に投稿させていただきました。

 

河野:私も長続きしないタイプなんです。自分はダメだって思いがちなんですが、友達に相談すると自分のいいところを教えてくれて。だから、人と向き合ってみると自分のいいところはきっと見つかると思います。今は人と会えないから、よりしんどく感じてしまうのかな。

ケンタ:就活のときって、うまくいかないこともあるだろうから、こういう気持ちになりやすいのかもね。

中野:自分には何ができてどんな仕事が向いてるんだ!って、泣いた時期がありました。もちろん今も悩みながら試行錯誤していますが、落ち込む日があったっていいと思うんです。おいしいご飯を食べて、よく寝て、また考えたらいい。みんな同じだと思います。

ケンタ:僕が学生だったときは、ずっとバイトしてたんですよ。月20万円くらい稼いでいて、学校も必要最低限しか行ってなかった。

上本:凄い(笑)。バイト代は何に使っていたんですか?

ケンタ:ほとんどレコード。渋谷の宇田川町に通ってたの。そのときに出会ったレコードも人も、今の仕事にはほとんど繋がってない。でも、目的のない時間っていうのも大切だと思う。今は制限があるから、遊びも思うようにできないと思うけど、何もない時間も必要。周りを見すぎると不安になっちゃうけれども。

上本:たとえばSNSでも、みんないい部分しか見せてなくて、暗いところは隠してるだけですよね。

ケンタ:そうそう。キラキラしている部分だけだったりするでしょ。そんな部分だけ見てたらしんどいかも。

河野:私は見ないようにしてます。見るものも自分で選んだほうが、気持ちも楽です。

中野:自己肯定感を上げてくれる人と一緒にいるのが私は大切だなって思っていて。一緒にいたら頑張れるとか、自信を持つことができるとか。もちろんお互いに。そういう人付き合いを大切しようって、最近は考えてます。

ケンタ:今って、人との縁をつくりやすいから、自分の興味関心が変わったら、付き合う人も変えたら良いと思う。気楽に気分転換をしてみたらいいよね。

 

第二回では、就活に関する声が多かったです。

今まさに就活に直面している上本さんと河野さんのリアルな気持ちも聞くこともできました。

みなさんから、引き続き多く投稿をいただいていることもあり、第3回も開催します。

「話したい、けど話せない3」
日時:2021年2月24日(水) 19時〜20時
場所:オンラインにて行います。こちらのページからご参加ください。

 

新しいメッセージも募集しています。こちらのフォームから、ぜひお聞かせください。

 

また、一緒に出演していただく方も募集しております。

メッセージと一緒にひとことお伝えください。

ゆっくりと時間をかけながら、人の気持ちと出会うことができる場所を育てていきたいと思います。

編集中野頌子

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