コラム

Stay Home
Keep Working
できることからやってみよう

新型コロナウィルスの感染拡大によって、ふだんの生活、ふだんの仕事が続けにくい方も少なくないと思います。

そんななか、いろいろな人、企業が知恵を絞って、この期間を乗り越えるための試みをはじめています。

このページでは、そうした取り組みのなかでも、わたしたちがぜひ多くの人に知っていただきたいと思う「ナイスアイディア!」を紹介していきます。日本仕事百貨で取材した企業さん、しごとバーなどのイベントに出演いただいたゲストさんもいらっしゃいます。

いいなと思ったサービスは、ぜひご活用ください。ここからヒントを得て新しいアイデアの種が生まれるかもしれません。

また、みなさんの身の回りでぜひ紹介してほしいという取り組みがあれば、こちらからお知らせください。(最終更新日:2020/5/3)

<目次>
数が増えてきたので、目次を設けました。クリックすることで、各カテゴリーに飛びます。

応援する・支える
・K-commu
・カタリバオンライン
・HOTEL SHE/LTER

・#勝手に応援プロジェクト
・オンラインのマルシェ「空飛ぶマルシェ」
・海辺の宿、客室を別荘として貸し出します

新たに挑戦する
・飲食店がワインを販売する
・ビールの飲める本屋が、ゼロからはじめること
・ショール屋やめてマスク屋になります

生活をよくする
・雨風をしのいで、楽しく食べる
・3分でわかる おうち遊びシリーズ
・ナイスな発酵調味料、毎月3,000円でお届けします!
・家にいながら、本屋を散歩したいみなさん。「わたしたちがブックストア」にようこそ。
・新しい旅行の形「リモートトリップ」

 


応援する・支える

K-commu
静岡県立大学の有志メンバー

平常時は新学期のはじめに行われていたカリキュラム説明会が省略されたり、アルバイトができないために生活費や学費の支払いが困難になったりと、学生生活にもさまざまな影響があらわれているようです。
そんな現状をなんとかしようと、静岡県立大学の学生が有志で立ち上げた団体が「K-commu」です。たとえば、新入生向けに履修の相談窓口を集約して紹介したり、お茶摘みや草むしりなど地域の小さな仕事を切り出して紹介したり。学生と教職員、地域の人が一緒になってなんとかこの状況を乗り越えるための、さまざまな取り組みをはじめています。大学の垣根を超えて、こうした動きが広まっていったらいいなと思います。(5/1現在)

「困難な時こそ、『共に』前向きに。K-commuは学生と教職員、地域の人が情報や想いをキャッチボールし、大学内で起こる様々な困難に対して『協働』して解決することを目的に、ポータルサイトを運営しています。コロナウイルスの感染が中国から世界に、そして日本に広がりました。少し立ち止まり、地に足をつけて、大学や地域社会という『小さな』世界で様々な形で人々が連帯する必要があるのだと思います。この前向きな輪が全国に拡がりますように」(K-commu全体コーディネーター 鈴木杏佳)

 

カタリバオンライン
認定NPO法人カタリバ
子どもたちが、毎日オンラインで集まれる、学びと遊びの居場所。全国で教育支援活動を行っている認定NPO法人カタリバが展開しています。子どもたちは画面を通して、一緒に歌ったり、運動をしたり、英会話を楽しんだりします。朝と夕方にはホームルームを行い、子どもたちの生活リズムを整えると共に、安心できる毎日の居場所を作ります。
普段出会えない大人たちや、違う学校の子たちとも、オンラインでなら知り合える。思い通りにいかないことも多いけれど、こんなときだからこそ広がる可能性もあるんじゃないかと思えてきます。(4/22現在)
カタリバオンライン 詳細ページ

 

HOTEL SHE/LTER
CHILLNN
仕事上で感染のリスクがある、家庭内トラブルを抱えている、家族に高齢者がいる…。さまざまな事情から家に帰るのが不安な人と、ホテルをつなげる仕組みです。
観光業が大きな打撃を受けるなか、廃業を決める宿泊事業者の声も聞こえてきます。ガイドラインに則った感染対策を前提に、ホテルをシェルターとして開放することで、不安な人を守ると同時にホテルとしても存続させる。ぜひ、必要な人に届いてほしい取り組みです。
シェルターに滞在したい方はこちらから申し込めます。宿泊施設の加盟申し込みはこちらから。さらには、従業員の安全確保のために利用したい企業や医療機関からの申し込みも、こちらから受け付けているようです。(4/19現在)
家が安全ではない方々と、ホテルをマッチングさせるプロジェクト 『ホテルシェルター』ができるまで

 

#勝手に応援プロジェクト
KitchHike

前売りチケットを購入することで、飲食店の「未来のお客さん」になれるという取り組み。対象となる店舗も続々と増えているようです。行きつけのお店を応援したいという人や、自分のお店でも導入したいという人は、下記のフォームから問い合わせてみてください。(4/13現在)
▶︎応援希望者さんからの応募フォーム
▶︎飲食店さんからの応募フォーム

「飲食店さんのために、食の現場をつくる方々のために、「今、キッチハイクにできることは何だろう?」と考え続けています。「食」は、人が生きるために、社会を豊かにするために、もっとも大切なことです。キッチハイクでは、食べる側から応援する流れをつくっていきます。おせっかいでもいいので、お客さん側からどんどん応援していきましょう! 」(キッチハイク共同代表 山本雅也)
応援総額・総人数
・プロジェクトの主旨・キッチハイクの思い
・お店向けヘルプガイド
・チケット利用方法

 

オンラインのマルシェ「空飛ぶマルシェ」
omusubi不動産
千葉・松戸で、入居者や街の人たちと田んぼを耕すomusubi不動産屋。不動産屋は場所を提供するのが仕事、ということで、クリエイターやものづくりをする人たちを紹介するオンラインマルシェと題したページを公開。マルシェに行くような感覚で雑貨などを探すことができます。(4/13現在)
空飛ぶマルシェ 詳細ページ

 

海辺の宿、客室を別荘として貸し出します
HOUSEHOLD
HOUSEHOLDは宿泊施設であり、飲食店であり、ギャラリーも併設する複合施設です。ふだんは地元の人、国内外から富山・氷見を訪れた人が集い、笑い、まちにしみ出していくようなきっかけの場所になっています。
今は安全に配慮しながら「家以外の場所で作業に集中できる時間と、気晴らしに料理や散歩をしやすい環境を探している方」に向けて、1組限定、5泊6日以上の滞在場所を提供しています。(滞在には条件があります)ずっと家にいることがむずかしくなってきた人が、安心してすごせる時間になりますように。4/12現在
HOUSEHOLD 詳細ページ

 


新たに挑戦する

飲食店がワインを販売する
FourHeartsCafe
営業の自粛を求められ、開店してもお客さんが集まらない状況で、甲府のFourHeartsCafeの大木貴之さんは、「お店でワインを楽しむ権利」を通販することにしました。簡単に言えば、ボトルキープ権の販売です。本来では酒販免許がなければ、栓を開けていないお酒を販売することはできません。ただ、ボトルキープ権の販売なら甲府税務署にも確認し、前払式支払手段なので資金決済法も調べて、問題ないことがわかったそうです。
サイトにはこれまで大切に保管してきたワインがあります。新型コロナウィルスを乗り切ったときに、このワインたちはお店で開栓されることになりそうです。その後、国税庁から6ヶ月の期限付酒類小売免許の販売ができるようになりました。必要書類を揃えた上で、税務署に提出するだけのようです。ぜひこちらもご確認ください。(4/15現在)
FourHeartsCafe オンラインショップ

大木さんにはオンラインで開催したしごとバー「飲食店、生き残らナイト」でこの取り組みについてお話いただきました。

 

ビールの飲める本屋が、ゼロからはじめること
本屋B&B
本屋だけどビールが飲めて、毎日イベントが開催されているB&B。4月に移転したばかりですが、5月6日までの休業を決めました。そこではじまったのがオンラインストアの開設と「デジタルリトルプレス」の取り扱い。発送作業や運送会社の状況に考慮し、まずはデジタルデータだけが並んでいます。本屋として培ってきた作家さんやお客さんとの関係、そして紙の本に対する想いを大切にしているのが伝わってくる取り組みです。(4/12現在)
ビールの飲める本屋が、ゼロからはじめること
本屋B&B オンラインストア

 

・ショール屋やめてマスク屋になります
tamaki niime

兵庫・西脇でやわらかなショールを中心に、すべて1点もののものづくりを続けてきたtamaki niime。全国的なマスク不足を解消するべく、事業として伸びてきたショールや服の生産をストップすることを決断。今はマスクだけをつくり続けています。マスクもすべて1点ものなのが、うれしいところです。(4/12現在)

「ショール屋をやめてマスク屋になると宣言し、本当にマスク屋になれるのがものづくり集団 tamaki niime です。 大きなうねりと変化の中でも芯はブレることなく、ものづくりを発信していきます。tamaki niime の取り組みは youtube の tamaki niime チャンネルでも発信しております。是非ごらんください。」(tamaki niime 広報担当)

 


生活をよくする

雨風をしのいで、楽しく食べる
WEAT cornershop
社会のためにも健康のためにも、家で過ごすしかない時期。だからといってすべての経済を止めることが良いことなのか、その間で悩む人も少なくないと思います。健康を維持しつつ経済を少しでも回すため、5日間の構想を経て三軒茶屋にオープンしたのが「WEAT cornershop」。これまでのつながりを大切に、Dandelion ChocolateやHiguma Doughnutsなど、日本仕事百貨でも紹介してきた気持ちのいい生産者・飲食店のものを取り扱っています。ウィルス感染防止のため、ソーシャルディンスタンスを十分に、そして楽しく確保した上での営業を行っているそう。近くにあったらうれしいな、と思うお店です。(遠方の方はこの時期が落ち着いたら、ぜひそれぞれのお店へ)(5/3現在)

「いつもお店に来て頂いていた皆さん、地域にお住まいの皆さんに向けて、食物販のポップアップショップ『WEAT cornershop』を三軒茶屋の街角でスタートしました。皆さんの健康を第一に考えソーシャルディスタンスをアイデアで守りながら、おうちのご飯が豊かになるための提案をしていきます」(WEAT cornershop)

 

3分でわかる おうち遊びシリーズ
芸術と遊び創造協会
遊びのスペシャリストである「おもちゃコンサルタント」のみなさんが、身近な道具だけで簡単にできるおうち遊びを紹介してくれる動画集です。
遊びを考えるのって、楽しいですよね。動画からヒントを得て、アレンジしてみるのもおもしろそう。毎日新しい動画がアップされています。(4/18現在)

「東京おもちゃ美術館が休館するなか、何かできることはないかと考え、一斉休校・休園を受けて親子への遊び支援をはじめました。その想いに全国の仲間が共感し動画が集まり配信しています。ケーブルテレビなどで毎日放送されるなど、社会からの反響も大きなものになっています」(東京おもちゃ美術館)
ページはこちらから。

 

 

・ナイスな発酵調味料、毎月3,000円でお届けします!
発酵デパートメント
発酵デザイナー小倉ヒラクさんのお店、発酵デパートメントは日本全国から発酵食品を集めて紹介しています。ECサイトでは単品で商品を扱うだけでなく、毎月3,000円で発酵調味料のセットが届くサブスクリプション型のサービスを開始。家で料理をする機会が増えたみなさんに大好評なんだそうです。お申し込みは小倉ヒラクさんのWebサイトから。(4/12現在)

「調味料って、ふだんなじみの定番以外のものを手に取る機会、あんまりないですよね。家でずっと自炊していたら自分の味に飽きてしまいがちなので、ふだん手に取らないような個性派調味料を毎月お届けするサービスを始めました。使いかたレシピも同梱するので、ぜひ自炊のレパートリーを広げてくださいね!という提案です。自炊ライフのクオリティ爆上げしてください」(発行デパートメント 代表 小倉ヒラク)

 

家にいながら、本屋を散歩したいみなさん。「わたしたちがブックストア」にようこそ
本屋B&B
B&Bの取り組みをもう1つ。本屋に行きたくても行けない人たちに向けて、「本棚を眺める」月額会員制のグループができました。今は来店してもらうのがむずかしい本屋B&Bの店内、グループに集まったみんなの本棚を写真で共有し、お互いにコメントしながら語り合うというもの。本好きな人が集まる本屋だからできる、本好きのためのコミュニティです。本屋B&Bのオンラインストアから入会できます。(4/12現在)

 

新しい旅行の形「リモートトリップ」
島ファクトリー
青い海とおいしい特産品、脈々と続いてきた伝統文化の残る島、島根・海士町は観光地としても人気の場所です。移動することがむずかしい今、オンラインで「旅体験」ができる企画がはじまりました。4月5日に開催された第1回目では、参加者に事前に岩牡蠣を発送。プリプリの岩牡蠣を手に、オンラインでつないで開け方のレクチャーを受けながら、みんなで一緒に食べつつ旅気分を味わったそうです。第2回目の受付もまもなくはじまります。(4/12現在)
リモートトリップ詳細ページ

 

情報は随時更新していきます。ほかにもぜひ紹介してほしいという取り組みがあれば、こちらからお知らせください。

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