※このイベントは終了いたしました。
こんにちは。高知県佐川町役場で地域おこし協力隊の採用担当をしている岡﨑稚奈です。
今年は、例年以上に「大雨」や「台風」による被害が甚大でした。水害や土砂崩れのリスクを最小限にするために何ができるか、行政としても個人レベルでも、考える機会が増えたように感じます。
日本の国土の3分の2を占める「山林」には様々な役割があり、その中の一つに川の急激な増水を防ぐ機能があります。そんな大事な役割を担う山を生業として守るしごとが「林業」です。今、佐川町では、地域おこし協力隊として林業に携わる人の数が増えています。(私たちは親しみを込めて彼らを『キコリンジャー」と呼んでいます』
皆さん、「林業」はどんなしごとだと思いますか?
私は、本当に失礼ながら、この業務に携わるまでは木を伐る“だけ”のしごとだと思っていました。さらには、むきむきの筋肉男子にしかできない力仕事だとも。。
もちろん、木を伐ることは林業の大事なしごとです。
でも実は、山仕事は頭脳戦! 木の生い茂る山のなかにどう道をつけて、どのように運び出すと効率がよいのか。五感をフル活用しながら取り組むしごとで、道具の扱いさえ身につければ女性でも挑戦することができます。
さらに林業は、“山と森の未来を考える”という意味での頭脳戦でもあります。
材を売って稼ぐことだけに重きを置き、ばっさばっさと木を伐れば、保水力の無い山のできあがり。災害が起きやすくなるため、人にも山にも良くないですよね。
そんな考え方とは対照的なのが「自伐型林業」。山への負荷を減らしながら、価値ある山作りを目指す持続可能な森林経営手法の一つです。山の所有者の許可を得て個人や少人数で伐採や搬出を行います。
佐川町では、この自伐型林業に6年前から取り組んできました。
今回しごとバーにゲストとして参加させていただくのは、キコリンジャーの2人。大学でデジタルファブリケーションを学び、今年の4月から新卒で地域おこし協力隊として佐川町にやってきた伊藤くんと、協力隊2年目ながらすでにベテランの貫禄を感じさせる大竹さんです。
佐川町では、伐り出した町産の木材をものづくりに活かすための「さかわ発明ラボ」という施設も運営していて、現在は林業の協力隊とともに、ラボスタッフとして活動する協力隊も募集しています。
▼日本仕事百貨でも募集しています!
「まじめでゆかいな 発明家と木こりのいる町」
初心者でも挑戦できる「自伐型林業」って? ものづくり拠点と林業が組み合わさると、どんなことができるだろう?
「自伐型林業」「地域おこし協力隊」「移住」「ものづくり」「デジタルファブリケーション」「田舎暮らし」などなど、いろんなテーマを横断しながら、皆さんとお話しできることを楽しみにしています。
お気軽にどうぞ!みんな、待ちゆうけね~!
伊藤 啓太(いとう・けいた)
1997年茨城県生まれ、宮城大学事業構想学部デザイン情報学科卒業。大学時代は、デジタルファブリケーションを活用したものづくりを専攻し、家具などの制作に取り組む。その経験から林業に興味を持ちだし、大学卒業とともにキコリンジャーに転身。林業初心者。自伐協力隊員と2人組ユニット「r i n g i n ’ ( リ ン ジ ン )」を結成し、木製イスづくり体験ワークショップの開催(企画・運営)にも挑戦中。
【Instagram】
大竹 克宏(おおたけ・かつひろ)
1970年、愛知県生まれ愛知県育ち。通信関係の自営業(1人親方)を経営後、43歳の時に岐阜県の林業事業体に就職。永続的に山を管理して行く自伐型林業に出会い、2018年の4月より高知県佐川町に移住、地域おこし協力隊の自伐型林業チームとして活動開始。小規模で災害に強い山作り、作業道作りを日々修行しながら、地域のイベントやボランティアにも積極的に参加して、有意義な生活を満喫中。
愛称は「森のホトケさま」。普段は温厚なチャーミングメンズ!