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肌の一部になるような
素直な気持ちと
飾らないジュエリー

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

耳元で揺れるピアス、手元を彩るリング。

デザインや宝石の価値で飾るより、さりげなく、その人の印象を明るくしたり、もとから持っている個性を引き立ててくれたり。

noguchiのジュエリーにはそんな力があると思います。

今回は、そんなnoguchiのお店で働くスタッフを募集します。

接客やディスプレイはもちろん、広報やイベント運営など、多方面からnoguchiの魅力を伝える仕事です。

恵比寿の駅から、坂道を上って5分ほど。noguchiのお店のある青い外壁の建物に到着。

ジュエリーのお店ってなんだか緊張するな、と思いながら扉を開くと、優しい照明とグリーンの多い、インテリアショップのような空間がひらけた。

まずはスタッフのみなさんと雑談をしながら、noguchiのジュエリーの魅力を聞いていく。

ハードな雰囲気のコレクションもあれば、軽やかでエレガントなデザインのシーズンもある。新作ができるたびにワクワクする気持ちは、お客さんと同じだという。

話しているうちに、「noguchiには反逆的な精神が流れていると思う」という言葉が出てきた。

ちょっと意外な響きに驚いていると、笑いながら頷いていくれたのが、佐藤さん。

デザイナーの野口さんと一緒に、ブランドを育ててきた人だ。

「奇をてらったデザインではないけれど、ちゃんと見るとそうなんです。野口は独学でジュエリーをつくってきたから、『こうあるべき』という固定観念に縛られていないんですよね」

トレンドや伝統、あらかじめ決められたブランドテーマではなく、デザイナーがそのとき一番美しいと感じる形。

有機的でちょっと無骨なラインもあれば、小さな石を並べた繊細な表現もある。

「美しいと思う形に反応して手を動かしているから、わざとラフにしようとか、幾何学的にしようっていう狙いがあるわけじゃないんです」

noguchiがスタートする以前、佐藤さん自身もジュエリーの製作を学んでいたことがある。

「欲しいと思えるジュエリーがなくて、自分でつくってみようと思ったんですが、野口と会って『ああ、もう自分はつくらなくていいや』って。彼のつくるものは、『こんなジュエリーがあったらいいな』という私の想像を超えるものだったから」

ブランドが生まれて14年。

ずっと大切にしてきたのは、身に付ける人のトータルコーディネートの中で映えるジュエリーであること。

手元や顔だけでなく、その人の体型やファッション、髪型など、全体のバランスを見ながらジュエリーに触れて欲しいという思いから、お店の中には大きな姿見がある。

同じ商品でも、つける人によっていろんな表情を見せる。

いろんな人が試着するのを見ているうちに、似合うものが少しずつわかるようになっていくという。

「接客の仕事に対して、はじめから肩肘張らなくても大丈夫。知識よりも『あ、似合う!』っていう感覚を大切にしてほしいんです。あとは、似合うものを一緒に見つけたいっていう思いやりとか、優しさとかね。ジュエリーって人の気持ちと結びつきの強いものだと思うから」

時間をかけて贈り物を選んだり、今まで知らなかった自分の表情を引き出してくれる一品に出会えたり。

お店で過ごした時間も記念日の一部になる。

「以前、お店でお会計を待っている間に寝てしまったお客さんがいて。その方は、あるプロジェクトが終わったらここでジュエリーを買おうと決めて、あらかじめ商品も選んであった。それで、やっとその仕事が終わってお店に来て、安心しちゃったんでしょうね」



特別なものを選ぶ手助けをするだけでなく、じっくり考えている人をそっと見守る姿勢も大切に。人それぞれにあった距離感で接していく。

恵比寿店の店長であり、各店の統括をしているという浜田さんが、普段の接客の様子について話してくれた。

「一人で悩んでいる方にはちょっと距離を置く。ジュエリーを買うのに緊張するという人もいますから、どれくらい話をするかはその時どきで違います」

商品を紹介するときも、コンセプトやスペックの説明ではなく、自分が素直にいいと思ったことを伝える。

「人に言わされている言葉では、お客さんも買ってよかったっていう気持ちになれない。私は単純にnoguchiのファンだから、自分が『わー!いいな』って感じた気持を、そのまま伝えたいなと思います」

まずは自分自身が、noguchiのジュエリーを楽しむ気持ちで。それが、ディスプレイのアイデアや、接客の言葉につながっていく。

もともと洋服が好きで、ファッションに関わる仕事をしていた浜田さん。

お客さんに似合うジュエリーをイメージするときも、まず、普段身につけている洋服の雰囲気がヒントになることが多いという。

「私は結構飽きっぽいところがあって、二十代のころは長く続けられる仕事がなかった。noguchiでは、やったことないことがまだまだあるっていう感じがあって、それが面白いんです」

新しくお店に入ったら、まずはお店の雰囲気をつかむことから。次は、ディスプレイやお店づくりを考えていく。

スタッフも増えた今は、そんなふうに仕事を覚えていけるようになった。

「私が8年前に入ったときは、入社1年目から海外の展示会のお手伝いに行くことになって。どうしよう、って追い詰められながらなんとか切り抜けて。そんなことの繰り返しでしたね」

国内外で展示会などのイベントがあったり、業務の合間に次のディスプレイを考えたり、日々の接客以外にもショップスタッフの役割は大きい。

直営店の入る伊勢丹では、ショップのスタッフが直接バイヤーとやりとりして、運営に関わることを決める。

スタッフの裁量が大きい分、それぞれがきちんと自立して、全体に気を配りながら仕事を進めていく必要もある。

「一人でお店に立っている時に、何組ものお客様が来ることもあって。私、この仕事を始めてからトイレやご飯がすごく早くなったんですよ(笑)」

どんなに忙しくても、慌ただしさがお客さんに伝わらないように。

「慣れるまでは、それが結構大変でした」と、話を継いでくれたのは、室崎さん。間もなく、新しい目標に向かって仕事を離れることになっている。

「私は洋服が好きで、以前はセレクトショップで働いていました。自分の好きなブランドだったはずだったんですけど、トレンドが重視されるあまり、以前のように夢中になれる感じがなくなってしまって」

室崎さんが雑誌でnoguchiのことを知ったのはちょうどそのころだった。

実際に手に取ってみたいと思ったものの、ジュエリーのお店というとなんだかキラキラしていて入りにくそうだな、というイメージもあったという。

「お店に行ってみたら、考えが覆されましたね。noguchiは、お洋服を選ぶのと同じ感覚でジュエリーを見られる。はじめて、とにかくこの世界に飛び込みたい!って、思えたんです。働き始めてからの6年はあっという間でした」

好きなブランドで働くということ。

以前アパレルの仕事で感じたような、イメージとのギャップはなかったですか。

「働き始めてから、『noguchiとは』っていうことをすごく考えさせられました。ファンだったときは、表面的な部分しか見ていなかったんだなって」

お店でのディスプレイはもちろん、お客さんに出す飲み物やお菓子、品番を控えて渡すためのカードの紙質まで。

室崎さんがいいなと感じたお店の世界観は、ジュエリーそのものだけでなく、空間の細部まで行きわたる気遣いによって育まれていた。

「そうやって、すごく深いところまで考えてお店をつくっていくっていうことが、わたしはすごく楽しかった。時間ないし早く決めちゃおう、じゃなくて、みんなが納得いくところまで突き詰めさせてくれるっていうのが、この仕事の楽しさだと思います」



空間作りなど、自分たちの技術だけでは難しいときには、専門の業者さんに相談しながら。

モミの木の飾りなどのグリーンや調度も、このお店の空間に合わせてオリジナルで考えていく。

次に話を聞いた山田さんも、そんな環境を楽しんでいる一人。

女性への贈り物を求めて来店するお客さんと、男性スタッフだからこそ会話が弾むこともあるのだそう。

「商品選びが半分、他の話が半分くらいですね。恋人への贈り物とかだったら、『いい感じなんですか?』って、話を聞いたりして。接客とか相談っていうより、僕にとっては楽しい時間を共有できているっていう感じです」

noguchiのことを知ったのは、日本仕事百貨の記事がきっかけだった。

当時は医療機器の営業をしていて、仕事ではもちろん、プライベートでもジュエリーを身につけることもあまりなかった。

「入った当初は、ここでやりたいことが明確にあったわけではなくて、面白そうだなっていう気持ちのほうが大きかった。そういう僕でも一からはじめられる環境だったと思います」

働き始めて3年目。今はディスプレイやDMの制作、イベントの担当なども任されるようになった。

「半年くらい前から、SNSやDM制作のために写真を撮るようになって。今は写真でどう見せるか考えるのが面白いですね」

見せ方、伝え方を考えるという点では、写真も店舗のディスプレイと同じ。

自分が感じた印象が、一番わかりやすく伝わるように、組み合わせや背景、配列や照明を工夫していく。

実際に、山田さんがDM用に撮った写真のひとつを見せてもらう。

リングが曲線を描くように並んでいる。隣り合うピースのリズムやバランスが、ひとつのインスタレーションのようにも見える。

ここから文章や書体、印刷の仕様など、DMとして完成させるために、直接デザイナーの野口さんと相談しながら作業を進めていく。

ブランドのトップであるデザイナーと直接やりとりして仕事を進められるのも、やりがいを感じている理由のひとつ。

「一度、写真を見せに行ったら『よく見えすぎている』って言われたことがあって。日常の見え方が足りてないっていう指摘に、なるほどって思いましたね」

日常の見え方。

「noguchiのジュエリーって肌に近い感じがすると、僕は思うんです。今まで、ジュエリーというといかにも宝石っぽいものしか知らなかったんですが、肌の一部になるみたいな感覚はここではじめて知りましたね」

本人の感性でとらえた、それぞれのnoguchi。

店員さんという役割からではなく、素直に「いいな」と感じることができたら、きっと自分らしい伝え方が見つかると思います。

(2018/12/26 取材 高橋佑香子)

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