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すべては、人から

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

仕事を選ぶのって、難しいことだと思います。

自分がやりたいことや向いていることを考えても、1つに決めるのは難しいし、やってみてはじめてわかることだって多い。

範囲を狭めずにさまざまな仕事に挑戦できたら、自分の可能性を広げられるかもしれません。

ここなら、そんな働き方ができると思います。

株式会社日本ビルディング経営企画は、不動産業と建設業を主に営む会社。

一級建築士事務所「TR Architect office」、オーダースーツのテーラー「FILO in segreto」、イタリア料理のリストランテ「IL RAMERINO」、インテリアを扱う「FILO DECO」も経営する。

今回、社内の各事業を担当するスタッフを募集します。

社員は全体で20名ほど。少数の組織だから、それぞれの仕事も多岐に渡ります。

これから入社する人も配属される事業部の仕事だけでなく、横断的に働くこともあるし、希望や適性によって異動することもできるそう。

さまざまな事業を手掛けながら、それぞれの仕事はすごく丁寧で深いもの。

どの分野でもお客さん一人ひとりに寄り添い、信頼関係のもと長いお付き合いを続けています。

そこには、何よりも人を大切にするという、一貫した考え方がありました。

 
飯田橋駅から神楽坂を登っていくと、5分ほどで「The Room神楽坂」に到着する。

The Room神楽坂は、日本ビルディング経営企画が所有する地上8階、地下1階建ての商業ビル。

1階にテーラー「FILO in segreto」、B1階にリストランテ「IL RAMERINO」が入居。2階の「Salone神楽坂」と8階の「top of The Room」は不動産部門で運営し、他階はテナントに貸している。
東新宿にも自社ビルがあり、そこには不動産・建築の事業本部とFILO本店があるそう。

まずお話を伺うのは、新宿店の店長、兼会社全体の番頭を務める高野さん。

日本ビルディング経営企画は、1986年に代表の千葉さんが不動産の会社として創業した。高野さんは、千葉社長の右腕として長年不動産事業に携わっている。

千葉さんのご実家は、江戸時代から続いた製薬メーカー。そのつながりもあり、旧くから付き合いのある資産家の方やお医者さんが主なお客さん。

「長年のお客さまが、千葉さんのところがいいよって新しいお客さまに紹介してくださるんです。信頼できるところでなければ、なかなかご自身の情報を開示できませんから」

お客さん一人ひとりとの付き合いの深さが、他の会社とは違うところ。

たとえば、つい最近できた品川の賃貸ガレージは、千葉さんの知り合いからのご依頼。会社が所有する別のガレージ物件を見てもらったことをきっかけにオーダーを受けた。

ご実家の相続対策を含め、建物の解体から金融機関とのローン交渉、設計・建築にインテリア、完成後の管理やコマーシャルまですべてを任されたという。

「車好きのオーナーの思いをどうしたら最大限に達成できるか、トータルで考えます。この物件は雑誌にも取り上げられたほどで、とても満足していただけたんです」

「コンサルティングまで含めると、かなり時間がかかるので、すべてをうちにお任せいただけるお客さまとだけお仕事をします。ご信頼いただけるので、私たちも少人数のなかで人を配置して、力を入れられるんです」

数億円単位のお金を動かす不動産売買や建築では、お客さんとの信頼関係がすごく大切になる。

たとえば、自宅のリノベーションを依頼してくれた方に、日中の工事の間、会社のモデルハウスを使用してもらうこともあった。

「その方にはよちよち歩きのお子さんがいらっしゃって。たった2、3日の工事のためだけに、千葉は数十万円をかけて階段に安全策を講じたんですよ」

お客さんを大切にする徹底した姿勢は、そこまでやるんだ、と思ってしまうほど。

他にも、最近新築することになった浅草の土地は、「千葉さんだから買ってほしい」と言われ、先祖代々所有してきた不動産を購入させてもらったのだとか。

自分のことのようにお客さんのことを考えているから、いろんな相談が届くんだと思う。

日本ビルディング経営企画は、不動産事業に加え、オーダースーツのFILOと、リストランテIL RAMERINO(イル・ラメリーノ)も経営。

FILOは、社長がご親戚の家業を引き継いだことがはじまり。イタリア製の高級服地エルメデジルド・ゼニアやロロ・ピアーナなどを使い、三ツ星を獲得した国内屈指の工場で仕立てる。

イル・ラメリーノでは、都ホテル東京で西洋料理部門の総料理長を務めたシェフが、伝統的なイタリア料理を提供する。味に惚れ込んだ社長が、長年アプローチをかけて神楽坂に移ってきてもらったんだそう。

現在は、ビルを建てたお客さんがスーツを仕立ててくれたり、レストランで食事をしてくれたり。逆に、スーツの仕立てがきっかけでビルを建ててくれることもある。

会社への信頼があるから、いろいろなタイミングで声をかけてもらえる。

人を大切にする姿勢は、どの事業でも変わらない。

 
そんな会社のあり方に惹かれて入社したのが、杉本さん。イル・ラメリーノの店舗責任者を務めている。

新卒で飲食関連の会社に就職し、シンガポールのマリーナベイ・サンズ内にあるレストランにも勤務。

その後、日本仕事百貨の記事がきっかけで入社した。

「たくさんの人を相手に効率良く回すのではなく、一人ひとりのお客さまと深く関わるのが、自分の接客スタイルなんです」

「記事を読んでいて、『お客さまと深く長くお付き合いしていく』っていう社長の考え方がすごく心に刺さったんですよね」

飲食志望で入社したのかと思いきや、当初は不動産部門に応募・採用されたんだそう。

「興味範囲がすごく広い人間なんです。学生時代から海外に行ったり、チャリティーイベントを企画したり、サッカーやデザインも好きで。だから職種を限定せずに、いろいろなことができる会社を探していて」

入社してから1年ほどは、賃貸物件の運営管理をしていた。語学力を生かして民泊事業も担当、これから、というときレストランの店舗責任者に声がかかった。

「飲食の仕事は好きですけど、そのつもりで入社したわけではなかったので、また同じ仕事に戻っちゃうのかな、っていう心配はありましたね」

けれど、千葉社長と話しているうちに、この店舗以外にも仕事の可能性が広がっているとわかってきたんだそう。

「大切なお客さまがお歳を召されたときにはうちで老人ホームを建てて、人生の終わりのときを安心して過ごしてもらって、そこで美味しい料理を提供したいとか、計画中の浅草のビルに新しい飲食店を出したいとか」

「そうなったら、不動産やデザインも関わってくる。今はこのレストランをもり立てようと頑張っているけれど、この先にいろいろな仕事が思い描けているので、やりがいがありますね」

想像と違う仕事を任されたとき、そこでネガティブになってしまう人は多いかもしれない。

杉本さんがそうならなかったのは、会社の核の部分に共感しているからだし、何にでも挑戦しようという気持ちがあるからだと思う。

 
日本ビルディング経営企画では、社員の希望や適性で、さまざまな仕事に関わることができる。

前回の日本仕事百貨の募集で入社した溝井さんも、毎日それを肌で感じている。

現在は、賃貸募集や広報の仕事を行いながら、レストランの企画運営にも携わる。

大手コーヒーチェーンと、出版社を経て入社した溝井さん。不動産業界も未経験だし、まだ入社して3ヶ月。

取材の前日、急遽お客さんのご案内を頼まれたそう。

「ほぼ初めてのご案内なのに、1時間前にお願いされたんです(笑)。しかもそこは、家賃が月40万くらいの高級物件でした」

「それで尻込みしていたら、いつまでもスタートラインに立てないので。チャンスが巡ってきたら、いつでも積極的にやろうと思っています」

入社したばかりの自分に何ができるか考えるなかで、今までの仕事の経験が生きているそう。

「たとえばHPに文章を載せるときに、編集の経験が役立ったり、飲食をやっていたことでレストランのメニュー表記にアイデアを出せたり」

今後、もっと多くの仕事に触れるかもしれないし、適正のある仕事で専門性を深めるかもしれない。

この先どんな道が広がっているか、わからないのが面白い。

「大きな会社にいたときは、手が届かないと思っていた仕事に、今はすんなり挑戦できてしまうんです」

The Room神楽坂の4階をどう使うか、会議をしたときのこと。

「入社したばかりなのに、その会議に参加させてもらえて。さらに自分の意見を言わせてもらえて、それに社長が、いいね、やってみようって応えてくれる。驚きの連続でした」

会議のなかで、民泊が1つの案として出たので、運営方法を学ぶため、溝井さんが1人でセミナーに参加することに。

「信用して任せてもらえて、日々感動ばかりです」

良くも悪くも、新入り扱いはまったくない会社。

先輩がつきっきりで教えてくれるわけではないから、仕事の進め方を自分で決めなければいけない。まず自分で考えて、わからなければ聞く。自主的に動いて、はじめて学ぶことができる。

「もちろん大変ですけど、指示通りの仕事をするだけじゃ物足りない人には、ぴったりの職場ですよ」

「手を挙げれば、たとえ未経験でもやる気を買って任せてくれる。すごく大きな可能性があると思います」

 
なぜそんな雰囲気にできるんだろう?

はじめに話を伺った高野店長が、その疑問に答えてくれました。

「うちの会社は、“出る杭は打たれない”社風を目指しているんです」

出る杭は、打たれない。

「普通は“出る杭は打たれる”ものでしょう。若手社員は意見しづらいし、上司の顔色を伺って行動したり。逆にうちの場合は、出ない杭のほうが打たれるかもしれません(笑)」

千葉社長は、社員の意見を聞くことをすごく大事にしているそう。

「いつも言っているのは、『自分はだんだん感覚が古くなっていく。若い社員の言うこと、やることを見て勉強しなきゃいけない』と。もう25年の付き合いですけど、ずっと変わらない姿勢ですね」

良いことや新しいことを吸収して、会社を活発化させたいと常に考えている。

「千葉は、チャレンジしないであきらめることをすごくきらいます」

たとえ失敗しても、やったことには意義があると考えてくれる。だから若手社員も手を上げやすいし、“出る杭は打たれない”社風につながっているんだろうな。

 
一流のお客さんと接するから、仕事以外にも学ぶことはある。正しいテーブルマナーや銀器の磨き方を、入社してから知る社員も多い。

なかなか日常で触れることのない世界。でもそこで働く皆さんはすごく気さくで、話をしていて気持ちがいい。

きっと、人を大切にする千葉社長の考え方が、会社全体に浸透しているからだと思う。

高野さんは、どんな人と出会いたいですか。

「前向きで、チャレンジ精神があって、自分の可能性を伸ばしたいと思っている人。そういう社員から新しいものを得たいと、会社も思っていますから」

(2018/04/27取材 増田早紀)
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