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私らしい気づきで
旅に、暮らしに、
ちょうどいいホームを

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「そのニットの色、春らしくていいね」

「彼女はすごく真面目で頑張り屋さん」

株式会社Rバンクの金子さんはよく、一緒に働くスタッフのいいところを口に出している気がする。

人が前向きになれる言葉を、ちゃんと表現できるって素敵だなあ。

Rバンクは、世の中にまだシェアという考えが浸透する前から、女性が安心して暮らせるシェアハウス事業をはじめ、建物や空間の有効活用を続けてきた会社です。

デザイン性だけでなく、心地よさにもこだわった空間づくりには、この会社特有の細やかな気配りが感じられる。

今回紹介するのは、今年の4月からスタートしたホステルの仕事。東京・浅草から神奈川県の三浦まで、京急沿線のまちをつなぐホステルを一から一緒につくっていく仕事です。

合わせて、シェアハウスの担当者も募集しています。

どちらも、人が居心地よく過ごす場所をつくるために、自分の気づきを活かせる仕事だと思います。



向かったのは、浅草駅から歩いて5分ほどのところにあるホステル「plat hostel keikyu asakusa karin」。

隅田川に架かる橋を渡ると、町屋格子のような外観の建物が見えてきた。

平日の昼下がり。ホステルに泊まっている旅行者たちはみんな出かけているらしい。

フロントでぼんやり待っていた私に声をかけてくれたのは、イタリア出身のクラウディア・ラドガーナさん。ホステル事業部全体を統括するマネージャーとして働いている。

旅行会社のインバウンド担当や営業の経験もあるクラウディアさん。Rバンクに入社したのは昨年の冬のこと。

「金子さんと偶然出会って、これもご縁だと思って入社したんです」と、流暢な日本語で話してくれた。

まずは施設のなかを案内してもらう。

3階建てのホステルには、二段ベッドを並べたドミトリータイプの部屋から、トイレやお風呂を備えたダブルルームまで、さまざまな仕様の部屋がある。

フロント脇の小さなキッチンには、冷蔵庫や電子レンジだけでなく、たこ焼き器まである。

「Rバンクには、シェアハウスで培ったノウハウがあるので、女性の目線が生かされているんです。かわいらしい小物を置いたり、ベッドなどのサイズも部屋に合わせて造作したりしていて」

クラウディアさんがお気に入りだと紹介してくれたのは、このホステルの名前の由来にもなった、カリンという木材を床材として取り入れた個室。

Rバンクに縁のあるデザイナーが、ラオスでデザインしたカリンの床材は、色も風合いも温かい。新築のきれいさがよそよそしく感じられないのは、そういう素材へのこだわりがあるからかもしれない。

「レビューで、『家に帰るみたいな感覚でした』って書いてくださる方もいて、本当にうれしかった。浅草には観光名所がたくさんあるけど、川のこっち側は情緒があふれる下町で。きっと気を張らずに過ごしていただけたんだと思います」

屋上に上がると、スカイツリーが間近に見える。

「ご近所の方が、『ここは花火も見えるよ』って教えてくれました。お月見イベントをやってもいいかもしれないですね」

浅草という土地柄、海外のお客さんが多いのかと思いきや、半分くらいは日本人。ビジネスや就活で利用する人もいるのだそう。

旅慣れたバックパッカーだけでなく、一人で旅する女性や家族連れなどいろんな人が訪れる。

「どんな国籍でも偏見なく、お客さまを一人の人間として迎えられる心を持っていたい。新しく入る人がもし、英語がそんなに流暢じゃなくて最初はうまくいかなくても、次までに調べておこうっていう向上心があればいいと思います」

ホステルで過ごす人への思いを話してくれた、クラウディアさん。普段は事務所で仕事をしていることが多いので、現場からの声は大切にしたいという。



そんな現場をまとめているのは、アシスタントマネージャーの佐藤さん。

学生時代から、バックパッカーとしていろんな国を旅行してきたのだそう。

「10年くらい前にドイツで泊まったホステルはすごく印象的でした。1年後にもう一度訪ねたら、スタッフの方が私のことを覚えていてくれたんですよ。しかも日本語で挨拶してくれて、うれしかった」

リーズナブルな価格だけでなく、人のよさを感じられるところも、ホステルのいいところだと言う。

話を聞いていると、大きなリュックを背負ったお客さんが帰ってきた。

佐藤さんはすかさず、「welcome back !」と声をかける。なにやら冷蔵庫に忘れ物をして戻ってきたようだ。

しばらく言葉を交わして、お客さんはまた出ていった。

気さくに話ができるっていいですね。

「そうですね。ただ、今のお客さんは、今日の朝ご家族から連絡があって、旅程を変更することになったっていう話を聞いて心配していたんです。外国人だからフレンドリーにすればいいっていうわけじゃなくて、状況に応じた気遣いは必要かもしれません」

「困っているけど、言い出せないお客さんもいます。廊下に立っているお客さんがいたら、素通りせずに声をかけたり、落ちているゴミを拾うだけじゃなくて、なぜ落ちちゃうのか考えたり。そこまで気づけるといいですね」

佐藤さんは、現在7人のアルバイトスタッフと交代でホステルを運営している。

朝はフロントのオープンタイムである8時から。チェックアウトするお客さんを送り出すときに、目的地への行き方を一緒に調べる手助けもする。

それが終わったら、次のお客さんを迎えるため、急いで全館の掃除をすませる。

「ホステルの仕事って、いろんな国の人とワイワイして華やかな仕事に思うかもしれないですけど、実際は縁の下の力もち。8割は掃除や数字の管理のような地味な仕事です」

「自分たちにとっては普通の日でも、お客さんにとっては一生に一度の来日かもしれないから、手を抜いたお部屋でお迎えするわけにはいかないですよね。この建物を自分たちの居場所として、経年変化も味に変えていけるように守っていきたいんです」

オープンから一ヶ月。少しずつ、お客さんを迎える環境を整えながら、今考えているのは、このホステルらしさをどう打ち出していくかということ。

今度の週末には、スタッフミーティングを兼ねて、お客さんも参加できるたこ焼きの会をするのだそう。

「スタッフがそれぞれのアイデアで、現場を楽しくしてほしい。ただ、アルバイトの子たちにいきなり『やってみて』と言っても難しいと思うので、まずは私たちがやって見せようと思って」

前職でもホステルの仕事をしていた佐藤さん。

宿泊施設で働いていると、連休などのシーズンは繁忙期で休めないだろうし、家族や友人と休みが合わなくて困ることはないですか?

「今度の10連休も、さすがに丸々休むことはできないですけど、希望を出せば何日かはカレンダーに合わせることができるし、日数としては後から相当するお休みはいただけます。取締役の金子さんからも、『休みはみんなの権利だからね』と言われているので」



金子さんには、以前シェアハウスの取材でお会いしたことがある。佐藤さんの言葉に、ああなるほど、とその人柄が思い出される。

金子さんはこの日も、忙しい業務の合間を縫ってホステルに駆けつけてくれた。

「Rバンクはちょうど1年前、京急電鉄の傘下に入ったので、従来のシェアハウスだけでなく、ずっとやりたかったまちづくりも、これから一緒に取り組める機会を頂くことになりました。実は、そのときからすでに、ホステルの計画があったんです」

宿泊サービスに加えて、ホステルにはコミュニティ形成のノウハウも求められる。

長くシェアハウス事業に携わってきたRバンクが大切にしているのは、人をつなぐ場所づくり。

はじめての人もふらっと入れて、安心して泊まれるホステルを目指して、プロジェクトはスタートした。

「まずは浅草からスタートして、今後は京急沿線にホステルを増やしていきます。今すでに来春オープン予定の羽田のプロジェクトがスタートしていて、葉山、横須賀、三浦など、魅力ある沿線のまちをつないでいく予定です」

プラットホームのようにつながる宿だから、Plat hostel。ロゴはレールをモチーフにしている。

シェアハウス事業では、女性が中心になって活躍してきたけれど、ホステルでは男性も大歓迎とのこと。

「これから私たちが目指しているのは、シェアハウスをはじめ、コミュニティ型の賃貸や、ホステルなど世代を超えてお互いに支え合い、心通うまちづくりに関わること。京急と共同でこれからも、いろんなタイプの事業が生まれてくると思います」

「だからそういう変化を楽しみ、会社と共に一緒に成長し続けたいと思ってくれるスタッフが必要なんです。会社のロゴマークのRの文字が、あえて完成形ではなく途中の状態なのも、成長し続けたいという理念があるからなんです」

年齢を重ねてもずっと、好奇心を絶やさず、進化しながら働いてほしい。

そんな思いから、Rバンクではライフスタイルの変化に合わせた異動や働き方の変更にも柔軟に対応している。

「ホステルのマネージャーとして入社した人が、年を重ねて体力的にしんどくなったら、賃貸事業に移ってもいい。京急の事業部に出向している社員もいますよ」

「結局、人が一番の財産なんです。経営者は、働く人が“Rバンクは自分たちの会社”だと思って育てていきたくなる環境をつくる必要がある。だから、今はちゃんとライフスタイルの変化に応じた働き方や、経験に応じた昇給ができるように仕組みを整えています」



そんな環境で長く働いてきた、シェアハウス事業部のお二人も声を聞かせてくれた。

亀田さんと永桶さんは、普段は渋谷にあるオフィスを拠点に、お客さんへの物件案内や、オーナーさんとのやりとりなどの仕事をしている。

このホステルが完成したときは、会社のみんなで試泊をした。

普段、シェアハウスの仲介でたくさんの部屋を見ているお二人。

キッチンやベッドなど、空間に合わせてオリジナルでつくるこだわりは、シェアハウスとも共通していると感じたという。

「一般的なドミトリータイプだと、ベッドにカーテンだけしかついてないこともあるんですけど、ここのベッドはちゃんと囲まれていて、なんだか秘密基地みたい。プライベートがちゃんと守られる配慮はRバンクらしいなと思いました」

「あとシェアハウスと共通しているのは、利用者同士を無理に交流させようとしないということ。いつもみんなでワイワイしてるというより、個人のスペースがちゃんとあって、それぞれのペースで過ごすことができるのがいいなと思いました」

一人ひとりが、それぞれのペースで一緒に過ごすための優しい心遣いがこもった、ホステルとシェアハウス。

旅も暮らしも、明日を健やかに迎えるために。安心できるホームをつくる仕事だと思います。

(2019/4/16 取材 高橋佑香子)

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