求人 NEW

いい湯がいい縁をつなぐ
温泉があるオフィスで
地域の新しい顔になる

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

ふと「温泉に行きたい」と思うことがあります。

心身ともにリフレッシュしたいときや、親しい人との旅行先を考えるとき、温泉が選択肢に入る人は、少なくないはず。

温泉があるだけで、そこに人が集まる理由が生まれるように思います。

福岡県の北西部にある古賀市。交通の便のよいベッドタウンでありながら、海や山も近く、自然の豊かさと利便性が両立されたまちです。

今年の秋、古賀市で、温泉旅館をリノベーションしたインキュベーション施設がオープンします。

地域の人が自由に活用できるコワーキングスペースと、主に市外の企業を対象としたシェアオフィス・サテライトオフィスからなるこの施設。今回はここで働くコミュニティマネージャーを募集します。

まちの人にこの施設を利用してもらうきっかけをつくったり、都市部の企業のサテライトオフィスを誘致したり、市内外の人とまちをつなぐ役割です。

事業パートナーとして市と連携するのは、日本全国でサテライトオフィスの誘致やコミュニティ活性化を支援してきた株式会社あわえ。全面的にサポートするので、マネージャーは経験がなくても大丈夫とのこと。

人と関わるのが好きで、地域の人たちの懐に飛び込んで仲良くなれるような人を求めています。

(取材はオンラインで行いました。写真は提供いただいたものを使用しています)



福岡県古賀市。初めて聞く地名だったので、地図で調べてみると、福岡市のすぐ近くにあることがわかった。

「博多駅まで快速電車で20分、福岡空港までは車で30分と、すごくアクセスがいいんです。東京や大阪からも来やすい場所だと思います」

そう教えてくれたのは、古賀市経営戦略課の枦(はし)さん。ハキハキと明るい口調で話す方。

まずは今回、市内にインキュベーション施設をつくることになった経緯から聞いてみる。

「古賀市唯一の温泉旅館である、薬王寺温泉の『快生館』が、新型コロナウイルスの影響で休業になってしまいました」

「立派な建物で、そのままにしておくのはもったいない。何か地域のために活用できないかと、旅館のオーナーさんから話があって。いろいろ検討した結果、インキュベーション施設として活用することになりました」

古賀市の静かな山奥にある、薬王寺温泉。

大正7年に発掘されてから、多くの旅館が立ち並び、賑わった時代もあったものの、現在は天然の温泉に入れる施設が1軒残るのみなんだそう。

今回の施設では、外観は変えずに、客室や宴会場などの共用部をリノベーションした。

建物の1階はコワーキングスペースで、地域の人たちも利用可能。住民同士が交流できるイベントや、起業・創業を学ぶ講座なども行っていきたいそう。

2階は、もともとの客室を活かしつつリノベーションしてシェアオフィスやサテライトオフィスに。都市部の企業のサテライトオフィスを誘致することを想定している。

「テレワークが普及して、大都市にいなくても働きやすい世の中になってきました。コロナ禍の影響で休業してしまった場所を、コロナがある今の生活に対応した新しい施設に生まれ変わらせたい。そんなアイデアがこの事業の起点なんです」

大浴場はそのまま残してあり、利用者は自由に温泉に入れるそう。

まちにとっても、天然温泉は大切な資源。旅館は維持できなくなってしまったけれど、人が集まり、豊かな時間を過ごせる場所をこれからも残していきたい。

都市部からアクセスのいい古賀市なら、企業にとってのメリットも多そうだし、仕事終わりに毎日温泉に入れるのも魅力的。

コミュニティマネージャー自身も、毎日仕事終わりに温泉に入れるワークスタイルを楽しめるそう。

「古賀市は小さなまちのなかに、海も山も川もあります。若い人が遊べるような派手な場所はないけれど、都会すぎず田舎すぎず、住むにもちょうどいい場所だと思うんですよね」

実際にベッドタウンとして人気の古賀市は、ファミリー層が多く住んでいて、市の平均年齢は45歳と、ほかの自治体と比較しても若い。

都会と田舎のいいとこどりができそうだけど、古賀に住む人たちの自己評価はあまり高くないんだとか。

「まちの人たちは、古賀のことを『何もないまち』って言うんです。いろいろあるからこそ、突出したものがないと感じてしまうのかもしれません。わたしは鹿児島の田舎出身なので、なんでもあるじゃん!って思うんですけどね」

古賀市の人は、少し内向的。まちに対する思いがあっても、それをあまり表には出さない人が多いという。

「このインキュベーション施設が、地域の人がまちに誇りを持つきっかけになったらいいなと思うんです」

「サテライトオフィスの利用者に『古賀っていいところだね』って言ってもらえたら、まちの人たちも自信を持てて、もっと地域が活気づいていくと思います。そうすれば、古賀に住みたいと思う人たちも増えるだろうし。その核として、『古賀にはこんな場所がある』って自慢したくなるような場所をつくれたらいいなと思っています」



コミュニティマネージャーは、具体的にはどんな仕事をしていくことになるんだろう?

教えてくれたのは、あわえの全国の地域拠点を統括している吉田さん。普段は東京オフィスにいることが多いそう。

新しく入る人は、吉田さんのチームの一員として動くことになる。

徳島県美波町に本社を構えるあわえは、全国各地の自治体で地域振興に取り組んできた。これまで支援してきた自治体の数は150にものぼる。

「コミュニティマネージャーの仕事のひとつは、企業の誘致です。東京の企業にコンタクトをとって、視察をセッティングします。その企業が古賀市を訪れたときに、興味を持ってもらえるようなご案内をして、進出まで支援するのがコミュニティマネージャーの役割です」

本社とは別の、第二第三の活動拠点として構えるサテライトオフィス。

都会にはない豊かな自然環境をアピールするのではなく、ビジネスチャンスやよい人材との出会いがある場所だと思ってもらうことが、企業の誘致には大切だという。

まだ企画段階という誘致戦略の内容を、少しだけ教えてもらう。

「ファミリー層が多い古賀市では、子育て中のママさんに向けたテレワーク講座や、子ども向けのプログラミングやロボット制作体験を提供できるようなIT企業にアプローチしていこうと考えています」

デザインやITなど、テレワーク向きのスキルやノウハウを学べるような講座を開催して、実力がついたらそのまま採用したいと考える企業も多いという。

昨年11月にサテライトオフィスをオープンした福岡県の八女市では、すでにテレワーク講座を実施し、コロナ禍にも関わらず多くの参加者が集まった。

働き口の少ない地域では、テレワークで働きたいという需要も増えているのかもしれない。

「地域でのコミュニティづくりも、大切な仕事です。1階のコワーキングスペースは、地域の方も利用できるスペースにするので、イベントを開催したり、起業創業に興味のある人に向けた講座を企画したりしたい。『地域で何かやりたい』と思う人が気軽に集まれるコミュニティをつくりたいと思っていて」

「コミュニティが盛り上がれば盛り上がるほど、企業誘致にもつながります。がんばっている地域の人たちを見て、視察にきた外部の企業に、自分たちもここで何かやりたいと思っていただきたいなと」

すべてのベースとなる、地域の人たちとの関係づくり。

古賀市のみなさんを、どうやって新しい施設に呼び込んでいったらいいと思いますか?

「それが我々としても重要な部分だと思っていて。今回、インキュベーション施設には、あわえがサテライトオフィスとして拠点を構える予定です。その際、“開所式”をオープン1ヶ月後に大々的なイベントとして開催しようと思っています」

これまでも、各地でオフィスをオープンする際には、地域の人や地元メディアに呼びかけたうえでイベントを行ってきた。

オープン1ヶ月後、というのがポイントなんでしょうか。

「コミュニティマネージャーには、1ヶ月間でまちのいろんなところに我々と一緒に挨拶に回って、開所式の宣伝をしてもらいます。開所式では、ここをどんな場所にしていくか説明したり、これから開催するイベントのアナウンスをしたり。興味を持ってもらって、また気軽に足を運んでもらえるような流れをつくっていきます」

「開所式の集客と準備のなかで、コミュニティマネージャーがまちの方々に名前と顔を覚えてもらって、暮らしやすく仕事もしやすい環境を整えていくことも狙いです」

古賀市には、まちづくりに関心のある市民も多く、外国人技能実習生向けに日本語や文化を教えるボランティアグループなどが、主体的に活動しているそう。

そんな人たちと関わるなかで、シェアスペースに興味を持ってもらって、開所式を訪れたいと思ってもらうことが、最初の仕事になる。

テクニックや経験よりも、素直な気持ちで地域の人と仲良くなって、「この人がいるなら行ってみよう」と思ってもらうことが大事なんだろうな。

「マネージャーって肩書きだから、むずかしい仕事に思うかもしれません。でも、スキルは伸びていくし、毎週の定例会議でこちらから仕事の指示も出すので、そこは全然気にしないでほしい。とにかく明るくて素直で、人が会いたくなるような雰囲気を持っていること。それが何より大切だと思っています」



コミュニティマネージャーは、きっとほかの地域から移り住んでくることになる。今のところ、古賀市を拠点にするスタッフはほかにいないから、不安を感じることもあるかもしれない。

そんなとき、あわえでコミュニティマネージャーの活動支援を担当している下川さんの存在が頼りになると思う。

「普段は東京で働いているんですが、コミュニティマネージャーとはかなり密接に連絡を取り合っていて。八女市のマネージャーとは、仕事の相談から、オフィスに蜂が出ましたっていう些細な報告まで(笑)、毎日どれくらい連絡しているんだろうかって思うくらいのやりとりをしています」

連絡があったらなるべくすぐに対応して、距離の遠さを感じさせないように心がけているという下川さん。

担当地域には、月に一度訪問しているそう。古賀市にも頻繁に通いながら、ともに地域を盛り上げていくことになる。

「初めて訪れる土地で、きっと寂しくなるときもあると思うんです。わたしは同僚でありながら、ときには友だちや家族みたいな位置付けで頼ってもらえるように、仕事でもプライベートでも、サポートしていけたらいいなと思っています」

自分に、多くの人を集める力があるだろうか?きっと自分ではわからないことだと思う。

でも、やってみたいという気持ちが芽生えたら、それを大切にしてほしいです。

旅館として、長年まちと人の接点をつくってきたこの場所。生まれ変わったあとも、新たな縁が生まれるのを楽しみにしています。

(2021/7/15 オンライン取材 増田早紀)

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