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会話と企画と調整力で
デザイン会社を
内側からデザインする

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「デザイン」と聞くと、ロゴやWebページ、プロダクトなど、目に見えるものをつくる作業をイメージする人が多いと思います。

それ以外にも、ブランドのコンセプトを考えたり、お客さんとのコミュニケーションを工夫したり、会社で新しい仕組みをつくったり…。

エイトブランディングデザインと出会ってから、「これもデザインのひとつだ」と感じる対象が広がりました。

株式会社エイトブランディングデザインは、その名の通りブランディングデザインを専門とする会社。

クライアントの強みを明確にするところから、それをどう打ち出すべきか?という戦略を練り、そのために必要なロゴやパッケージなどを形にするところまで、トータルでデザインしています。

今回は、そんなエイトブランディングデザインを内側からデザインしていく「マネジャー」を募集します。

デザインといっても、いわゆるデザイナーの仕事とは違います。

代表の西澤さんのスケジュール調整などの秘書業務、プレスリリースの発信や取材対応といった広報業務、そして新規問い合わせ窓口としてのお客さんとのコミュニケーション業務。この3つを柱として、会社をより良くするための仕事がすべて、マネジャーの仕事です。

ブランディングデザインの世界に身を置きたい人、自分のスキルや経験を活かせると感じた人も、ぜひ読み進めてください。


エイトブランディングデザインのオフィスがある、南青山。

表参道駅から、アパレルショップやカフェを眺めながら歩いていく。どのお店も、表の植栽まで丁寧に世界観をつくっていて、歩いているだけで楽しい気持ちになる。

7分ほどで到着した「エイトビル」も、入口の周りに植えられた緑が気持ちのいい建物。

中におじゃまして、階段で4階のミーティングスペースへ。

大きな窓から周囲をのぞめる気持ちのいい部屋で、代表の西澤さんが迎えてくれた。

丁寧な話のなかにも時折冗談を交えて、話しやすい雰囲気をつくってくれる方。

今年で16期目になるエイトブランディングデザイン。

最近の状況は、いかがですか?

「実は、今年に入って過去最高数のお問い合わせがずっと続いているんです。もともとお付き合いしている業種が幅広いので、コロナの影響は幸いにも少なくて。最近は特に、アフターコロナを見据えて動いているお客さまと、次のフェーズに向けて舵を切り出した感じですね」

昨年はYouTubeで動画配信をしたり、西澤さんが本を出版したり、これまで以上に発信に力を入れた一年だった。それがいまの状況にもつながっている。

社内にも大きな変化が起きつつあるという。

「デザイナーを大幅に増員する予定です。今まで僕が中心となってプロジェクトをまわしてきたところを、次世代のリーダーに任せていくために、ブランディングデザイナーとアシスタントスタッフのチームをいくつか置く予定で」

「マネジャーにも同じように、チームとして動いてほしいと思っています」

会社が忙しくなれば、そのぶんマネジャーの仕事も増えていく。

日本仕事百貨でも何度も募集してきたこのポジション。これまでのマネジャー業務は個人で仕事を進めることが多かったものの、新しい体制下では、チームメンバーでサポートし合いながら会社をマネジメントしていってほしいそう。

そもそも、ブランディングデザインとはどんなものなのか。

あらためて西澤さんに聞いてみる。

「僕らはクライアント企業のデザイン部長のつもりで仕事をしていて。お客さまのブランディングをまるっと請け負って、コンサルティングや企画から取り組み、最後のデザインまで担当しています」

例として教えてくれたのは、スペシャルティコーヒーの専門店「堀口珈琲」。初めて仕事をしてから、10年近い付き合いなんだそう。

堀口珈琲の強みは、ブレンド。質の高いコーヒー豆をブレンドして新たな風味をつくりだすことに情熱を注いできた。

ただ当初は、ブレンドの奥深さやおもしろさをうまく言語化できておらず、その魅力がお客さんに伝わりきっていなかった。

西澤さんたちは、堀口珈琲のみなさんと一緒に20種類以上あったブレンドの商品数を9種類までに絞ることを企画。焙煎度に応じて1から9のナンバーを振り、それぞれの味わいに名前をつけることで、特徴をわかりやすくお客さんに伝えることができるようになった。

このブレンドのシリーズが、今では堀口珈琲の看板商品となっている。

「それ以降も、新商品が出るたびにパッケージのデザインを任せていただいて。最近だとロースタリーの新築やWebサイトのリニューアルにも一緒に取り組みました。会社が大きくなる節目節目でお声がけいただいているのは、めちゃくちゃうれしいことです」

「クライアントの経営戦略やブランドのあり方をちゃんと理解して、それぞれの会社に必要なものをデザインするのが僕らの仕事です。それはグラフィックかもしれないし、Webデザインかもしれないし、建築や不動産の人とチームを組んで建物をつくることかもしれない。デザインって、領域を限定する言葉ではないんですよ」

何かをつくって終わりではなく、企業や事業の成長、ときには右肩下がりの状況にも向き合いながら、長い目で見て伴走していく。

エイトブランディングデザインは、そうやって自分ごととしてクライアントのデザインに取り組み続けてきた。

「僕らデザイナーは、お客さまのブランディングデザインに一生懸命取り組みます。だからマネジャーには社内のことを任せたい。エイトブランディングデザインのブランディングをしてほしいんです」

「マネジャーって聞いたときに、思い浮かべるイメージは人それぞれだと思うんですが、うちでは積極的に仕組みをつくっていくようなところが大きくて」

仕組みをつくる。

「みんなが働きやすくなるような社内の仕組みもそうだし、広報戦略や企画の部分も、自分で計画を立てて実行してほしい。自ら仕事をつくり出していくクリエイティブさを求めたいなと思っています」

「デザインのバックグラウンドはなくていいんです。阪上が入って、それはなくても問題ないものだとわかりました」


そんなふうに会話のバトンを渡されたのが、マネジャーの阪上(さかがみ)さん。新しく入る人は、阪上さんとチームで働くことになる。

アパレルメーカーでECサイトの売上管理やキャンペーン企画を、その後Web広告の会社では、配信業務や運用を経験してきた阪上さん。

前回の日本仕事百貨の記事を読んで、ピンときたんだそう。

「『この仕事は自分にぴったりだ!』『経験がフルに活かせる』って思いました。いつか自分で起業したいとも思っているので、ブランディングを学ぶにもすごくいい環境だなって」

実際に入ってみてどうでしたか?

「ゆっくり時が流れていく会社ではないですね。でもみんな楽しんでやっているので、気持ちのいい忙しさです。わたしも自分に合った仕事ができている充実感があります」

日々の仕事で特に大切なのは、秘書業務。30分刻みでミーティングが入っているという西澤さん。スケジュール管理やセミナーの準備に抜け漏れがあると大変だ。

広報では、新商品が発売されたときのプレスリリースの作成やホームページでの情報発信、イベントの企画・運営なども担う。今、人手が足りていない部分でもあるので、新しいメンバーが入ったらイベントなどを通じた発信を強化していきたいそう。

また、一般的には営業や問い合わせ対応といわれる業務も仕事内容に含まれる。

「新規のお問い合わせをいただいた会社と連絡をとって、面談を何回かして、お見積書や契約書を作成する。ブランディングデザインの仕事がはじまる前段階の仕事です」

面談には西澤さんやブランディングデザイナーも同席するものの、それ以前にヒアリングが必要な場合は阪上さんが対応し、コミュニケーションを重ねてミスマッチがないかしっかりと確かめる。

問い合わせが増えている今、さらに重要さが増す仕事だと思う。

とはいえ、今回募集するマネジャーは、これらの業務や領域にとらわれず、より広い視野でマネジメントに取り組んでほしい。

「わたしは、自分にはできないデザインの仕事をしている西澤やデザイナーたちをすごくリスペクトしていて。みんなが最大限力を発揮するために、あったらいいなって思うことは、どんどん提案してやっています」

たとえば阪上さんは、問い合わせ件数が前年比でどれくらい増えているのか、明確に数値化して分析。それが、今回のスタッフ増員の根拠にもなった。

ほかにも西澤さんのスケジュールの組み方を工夫することで、以前より短い時間で対応できる案件数を増やすことができたという。

いろんな種類の仕事に横断的に取り組む、マネジャー。

複数の仕事を同時進行することが得意な人なら、その力をもっと高めながら、仕事の幅を広げていける環境だと思う。

阪上さんの話を横で聞いていた、西澤さん。

「デザイナーたちと、お互いにリスペクトを持っているのが見ているとわかるんです。そんな関係性になれるのは、阪上がクリエイティブに仕事に取り組んでいることがデザイナーに伝わるからだと思っていて。受け身な人だと、なかなか馴染むのはむずかしい」

「僕らがプロのデザイナーとして仕事をするように、マネジャーにも、プロのマネジャーとしての誇りを持っていてほしいですね。まあ、そこまでハードルを上げたいわけじゃないんですけど」

ひとつでも自信を持てるスキルや経験があるといいかもしれませんね。「自分にはこれがある」と胸を張れるような。

「たしかに、そうですね。まだプロとは言えなくても、このスキルには自信あるな、エイトのマネジメントにうまく役立てられへんかな、みたいな。腕に覚えあり、な人がいいかなと思います」

取材を通じて印象に残ったのは、西澤さんが話をしている最中の阪上さんの振る舞い。商品の話が例に出ると、さっと立ち上がって見本を持ってきてくれるし、スケジュールを聞かれたらすぐに答える。その姿に、プロの仕事を感じました。

その一方で、冗談を言って笑い合ったり、自分はこう思う、という意見を伝えたり。

そんなバランスが、エイトブランディングデザインらしいなと思いました。

おふたりの話にピンとくるものがあったら、ぜひこの会社のマネジャーとして、その力を存分に発揮してください。

(2021/10/7取材 増田早紀)
※撮影時はマスクを外していただきました。
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