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スーツケース
ひとつぶんの世界を
切り拓く旅

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

旅に出るとき、何を鞄に入れていこう。

同じ時間を過ごすなら、お気に入りのものがいい。

財布や小物入れに、Tシャツや靴下。そして、ともに歩みを進める靴も忘れずに。

そうやって選んだものは、きっと信頼のおけるもの。旅のお守りにもなる存在だと思います。

「AS A BIRD(アズアバード)」は、一緒に旅したくなる商品を生み出すブランドです。

靴なら木型、革小物なら革から、Tシャツなら糸をつくるところからスタート。使うほどに魅力が増し、長く愛せるアイテムを企画から製作、販売までおこなっています。

運営しているのは、株式会社BIRD PROJECTS。

2020年に設立し、法人化して約4年。昨年は、東京・清澄白河に直営店をオープンしました。次のステップでは、直営店の運営を強化しながら、国内外に販路を開拓していきたい。

今回は、AS A BIRDの世界観を伝える直営店の運営スタッフを募集します。

小さな会社だからこそ「何を、どう届けていくか」まで、自分たちの手でつくっていく感覚を味わえる環境です。

あわせて販路開拓を担ってくれる仲間も募集しています。

 

直営店があるのは日本仕事百貨のオフィスもある、東京・清澄白河。

お寺や呉服店など下町らしいお店もありながら、コーヒーショップや蒸留所など、新旧さまざまな個人店が点在している。

清澄白河駅のB1出口から、左手に進み5分ほど。1本通りへ入ったところに、暖簾のかかったお店を見つけた。

ここが、直営店「AS A BIRD Atelier & Weekend Store」。

外から覗いていると、代表の藪崎(やぶざき)さんが、「わざわざありがとうございます、楽しみにしていました!」と、迎え入れてくれた。

店内には、シューズや、色とりどりのソックス、ストール、手ぬぐいなど。おしゃれで、実用性も高そうなプロダクトと、金槌や木型などものづくりの道具も飾られていて、つい立ち止まって見たくなる。

「これは、うちらしい商品だと思いますよ」

そう言って藪崎さんが見せてくれたのは、かかとにターコイズが埋め込まれた黒いレザーシューズ。石が埋め込まれているなんて、めずらしい。

「ターコイズは、昔シルクロードを歩いて交易していた人が、お守りとしてラクダの首にもかけていたそうです。旅人のお守りになればうれしいなと、ブランドのアイコンにしました」

「天然石なので一つひとつ、柄が違う。大量生産を想定しているブランドではできないものづくりをしているんです」

大学時代から靴づくりやシューズデザインに取り組んでいた藪崎さん。15年ほど国内大手のシューズブランドのインハウスデザイナーとして働いていた。

「会社員時代は、年間の3分の1から4分の1ほど国内外へ出張や旅をしていて。まさに旅をするように暮らしていました」

「そうするなかで、気づいたんです。旅に持っていくスーツケースにはお気に入りのもの、自分が信頼を置いているものだけが詰まっているなって。これらをつくれたらいいな、と思いました」

30代半ばになったこと、コロナ禍に入ったことも重なり、新たな一歩を踏み出すことを決心。2020年に独立し、シューズと服飾雑貨のデザイン事務所を立ち上げる。

当初は大手からの受託案件をメインに活動しながら、自身のブランド立ち上げを準備。2023年11月、新規事業として旅をコンセプトにした「AS A BIRD(アズアバード)」をローンチした。

「インスタグラムで製作の様子を投稿していたら、予想以上に反響があって。『直接見てみたい』という声に応えたいという気持ちもあり、ブランドのローンチから半年後に直営店をオープンしました」

まずは、どんなものづくりをしているのかを知ってほしいと、藪崎さん。店内を回りつつ、話を聞いていく。

「プロダクトの軸は3つあって。1つ目は、旅先での経験が豊かになること。2つ目は日本製のクラフトマンシップを大切にすること。3つ目は、使うたびに魅力が増すものであること」

「うちのアイテムといい時間を過ごしてもらいたいんです」

そう言いながら、藪崎さんが商品である店内にディスプレイしてあるレザーのブーツを見せてくれた。

よくみてみると、着用前と着用後のシューズが一足ずつ並んでいる。

「新品よりやっぱり使用した後のほうが断然美しい。そんなアイテムがつくりたくて」

「やみくもにアイテムを増やしていくことは考えていないんです。スーツケースに収まるものは限られているからこそ、品質に妥協はしたくない。そこを起点に商品を展開しています」

 

現在、直営店の営業は土、日曜日の週末限定。

「平日は、近所にあるアトリエや直営店でAS A BIRDの商品を製作したり、店内のディスプレイとかブランディングについて考えたり。なので、ショップとしては週末限定のオープンにしていて」

「お客さんにそれをお伝えすると、商品を見る表情が変わるんですよね。つくり手が、この場所で生み出したものを販売しているという信頼感があると思うんです」

一方で営業日が限られていることもあり、多くのお客さんに商品を届けることが難しかった。

「お客さまから『平日休みでなかなかお店に来れなくて、やっと来ることができました』と言っていただくことも増えてきて。週末だけの開店では、届けられていないものがあると感じているんです」

「ただ僕自身、平日はものづくりをしたり、クライアントのデザインも受託しているので、今の体制ではなかなか手が回らないのが正直なところ」

来店の需要に応えるためにも、今後、営業日を木曜と金曜日と増やしていくなど、直営店の運営を強化していきたい。

また、オープンからこれまで直営店の運営を支えてくれていたスタッフが卒業。あらためて一緒にブランドを発信してくれる仲間を探している。

新しく入る人は、店舗やイベントでの接客から、ECサイトの対応、SNSの投稿などブランドを知ってもらうための幅広い業務を担っていってほしい。ゆくゆくは店長として店舗の運営全般を担うこともできる。

展示会の販売の手伝いも経験できたり、希望があれば、全国にある生産拠点を見学する機会を設けたりする予定なんだそう。

「事務まわりなど、仕組みとして整理されていない部分も正直多いです。一緒に会社の基盤を整えながら、ブランドを育てる感覚を楽しんでもらえるとうれしいですね」

 

「この直営店は、お客さまから直接反応をいただける場所であり、答え合わせの拠点だと思っていて。お客さまと会話のラリーを繰り返していくことで、商品もアップデートできるし、ブランドも育てられていくと思うんです」

店づくりも、ブランドを知ってもらうための大切な要素の一つ。新しく入る人は、店舗のディスプレイなども一緒に考えていくことになる。

ただ商品を並べるだけでなく、どれだけ素材にこだわっているのか、どんな想いで手がけているのか。伝えていくことの重要さを体感したできごとを話してくれた。

「今年、パリとミラノでそれぞれ大規模な展示会へ参加して。そこで、『なぜこのようなものづくりをしているの?』『できあがるまでにどんなストーリーがあるの?』、とよく質問されたんです」

「これまでは、商品の名前と価格をあわせて並べていただけ。でもそれでは伝わらないものがある。アイテムが生まれたストーリーを丁寧に発信していくことが大切なんだと、そこから表現の方法を変えました」

帰国後すぐ、商品一つひとつのものづくりの背景を、丁寧に言葉に落としていった。

「職人にとっては当たり前かもしれないけれど、カシミヤニットも、ソックスも、手拭いも、カットソーも。とても手間ひまをかけてつくられているものが多いんですよね」

「そういう背景に光を当てて、伝えていくことが大事なんだと。その背景を紹介したくて、プライスキューブにも語ってもらう事にしました」

接客では、自分自身がアイテムを使った感想もあわせて伝えていく。

お店のディスプレイは、オープン当初からずいぶん変えたという。

「入り口にあるディスプレイは、初めはなかったんです。外からお店をのぞいてくれる方も多かったんですが、『何のお店かがわからなかった』って言われることもあって。どんなものを扱っているか知ってもらうために、窓側にスツールを置いて商品を並べてみたんです」

「そうしたら、入口で止まっていたお客さまの足が店内まで伸びるようになったんですよね。小さなことだと思いますが、新しく加わる人も、この商品なら配置はどうすればいいのか、どう伝えたら魅力が伝えわるのか。まずは自分視点で探していってほしいと思っています」

小さな反応を見逃さず、常にアップデートし続けてきた藪崎さん。来店者数も増加し、売上も着々と伸びている。

スピード感を持ってお店が着実に成長しているのは、そんな前向きな視点があるからだと思う。

今後はどんな展開を考えているんでしょう。

「スーツケースに詰める旅に必要なものをつくりながら、ラインナップを広げる。そうして応援できる人を増やしていく。それは今後も変わりません」

「応援したいのは、旅人でもあるし、BIRD PROJECTSに関わってくれる人たちでもある。だから、取引先や生産拠点を増やしたりすることで、ものづくり産業を応援できるような存在にもなりたいです」

取材の際、数年先までの事業計画を見せながら話してくれた。

「採用面接でも、実際に事業計画を見てもらおうと思っていて。将来のイメージを見てもらった上で、自分なら何ができそうか考えてほしいんです。これまで会社がやってきたやり方でなくてもいい。持ち込み企画歓迎ですよ」

創業者と二人三脚で仕事ができるのは、大きなやりがいと成長につながるはず。挑戦できる機会もきっとあると思う。

どんな人が向いていると思いますか?

「なによりも旅が好き、そしてポジティブで推進力のある人ですね。僕の好みに合わせようとしなくてよくて。『旅人を応援する』その軸やブランドの成長計画に沿っていれば、新しいアイデアや挑戦してみたいことを、どんどん形にしていってほしいです」

藪崎さん自身、旅が挑戦となり、そのたびに応援してくれる人も増えていった。

次は、誰かを応援するようなものをつくりたい。根っこにはそんな想いがある。そして、そのまなざしは、ともに働く仲間にも向けられている。

 

藪崎さんと話していると、「これってどう思いますか?」と、よく意見を聞いてくれて、その答えを「その発想、面白いですね」と興味を持ってくれるのが印象的でした。

些細なアイデアでも、きっと拾い上げて一緒に形にしてくれる。

そうやってスーツケースひとつぶんの世界が、広がっていくんだと感じました。

世界中の旅人を、挑戦する人を応援する。そんなブランドを育てていく人を待っています。

(2025/07/17、08/21 取材 大津恵理子)

9/22(月)の夜には清澄白河のリトルトーキーに藪崎さんをお招きしてしごとバーを開催します話を直接聞いてみたい方はお気軽にご参加ください

「旅人が生んだブラドの軌跡 正解がない時代のものづくり」

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