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ちゃんと“かたち”にする
だから、続いていく

地域活性やまちづくりなど。

大きな言葉で語るほど、一方で見逃されているものもあるような気がします。

それは地域に何をもたらしたのか。本当に、続けていけるのか。

あまりに考えすぎて自分を窮屈にさせても仕方がないけれど、できるだけ心からやりたいこと、誰かのためになることを追求したい。規模の大小にかかわらず、具体的な“かたち”にしていけることに関わっていたい。

そんな気持ちを抱えている人に紹介したいのが、さとゆめという会社です。

さとゆめは伴走型コンサルティング会社。社名には“ふるさとの夢をかたちに”という意味が込められています。

たとえば地域の特産品を活かした商品をつくるとしたら、販路を探し、ときにはアンテナショップなどの売り場を自社で構え、雇用を生み、事業として回っていくまで関わり続ける。

はたまた、道の駅の立ち上げに関わることもあります。人が集まり、産業が生まれて、新たに人が住みはじめるにはどうしたらいいか。何度もその地域に通い、地元の人たちと一緒に汗をかきながら考える。

ビジョンや夢を思い描くだけでなく、まさしく「伴走」するような姿勢で、全国各地の課題と向き合ってきました。

今回募集するディレクターの仕事は、さとゆめが創業からの5年で生んださまざまな事業のタネを育て、立派な木へと育てていくようなもの。“かたちに”するところからさらに一歩踏み出して、“育む”フェーズをともに走ってゆく人を求めています。

 

東京・市ヶ谷駅のA3出口からほど近いビル。

エレベーターで9階までのぼると、そこにさとゆめのオフィスがある。

まずはじめに話を聞いたのは、代表取締役の嶋田俊平さん。後ろの棚には、これまでさとゆめが関わってきた商品や冊子、関連分野の書籍がずらっと並んでいる。

年間20~30の地域で、60件ほどのプロジェクトに関わっているというさとゆめ。

今、会社としての過渡期を迎えているという。

「ありがたいことに、非常にたくさんの地域からお声がけいただいて。かつ、プロジェクトがある程度軌道に乗ってからも『せっかくここまでやってきたんだから、一緒にやりましょう』という形のものが増えてきているんです」

たとえば山梨県小菅村では、村内に点在する古民家を客室に変え、村全体をひとつのホテルにする事業を開始。

道の駅などを運営する株式会社源(みなもと)、古民家再生のプロフェッショナルである株式会社NOTE、そしてさとゆめという3社の共同出資によって運営会社を設立し、嶋田さんはその代表にも就任。

来年春のオープンに向けて、マネージャーも日本仕事百貨を通じて採用した。

また、長野県の信濃町や小海町では、森を活かしたヘルスツーリズムの事業にも取り組んでいる。県内に支社を構えて、現地にスタッフを派遣。信濃町では40社と提携し、年間6000人が参加するプログラムへと成長させている。

ほかにも特産品を活かした商品開発や、その販路としての道の駅やアンテナショップの運営支援、さらに今年からオウンドメディアを通じた情報発信もスタートし、取り組みの幅はますます広がってきているようだ。

「ぼくら自身が事業主体になるケースが増えていて。伴走していたつもりが、いつの間にか自分たちが走っているというね(笑)」

事業を運営するうえでは、当然リスクを負うことになる。

さとゆめは0から1を生み出して軌道に乗せるフェーズで強みを発揮してきた会社だ。1から10、20…と事業を育てていくフェーズを経験してきた人はまだまだ少ない。

嶋田さん自身、今まさに試行錯誤しながら奔走しているところだという。

「我々も悩んでいるところなんです。そこまでやるのか?と」

「じゃあ、翻ってぼくらの会社の意義ってなんだろうと考えたときに、それは “ふるさとの夢をかたちに”すること。そこだけはぶれていないですし、そのためになることなら、やっぱり参画すべきなんじゃないかと思うんですよね」

0から1のフェーズで何度も地域に足を運び、その地の人とのコミュニケーションから想いや夢を汲み取り形にするさとゆめのアプローチは、泥臭い部分も多い。言い換えれば、立ち上げフェーズには持ち出しが多いとも言える。

さとゆめ自体の取り組みを継続的なものにするためにも、一つひとつの事業を通じてしっかりと収益をあげ、次のプロジェクトに還元していくことが必要だ。

今回募集するのは、そんなさとゆめの第二フェーズを推進していくディレクター。インバウンドやヘルスツーリズムなどの観光分野の担当と、民間企業やNPO、財団や行政を巻き込んで社会課題の解決を目指すソーシャルムーブメント分野の担当を募集している。

 

社内には、その両方の分野をまたいで携わっている方もいる。日本仕事百貨の記事がきっかけで入社した小川恭子さんはそのひとり。

東京の多摩地域に生まれた小川さん。当時はちょうど多摩ニュータウンの計画が進んでいくタイミングで、自身の成長とともにまちが出来上がっていく様子を目の当たりにしていた。

「目の前でリアルにシムシティが繰り広げられているようで。これは一体なんなんだろう?って、ずっと思っていたんです」

「それで、高校生のときに母に連れられて、議員さんのタウンミーティングに行ったんですよ」

なかなかそんな機会もないですよね。

「聞きに行ってみようよというので、行く行くって。そうしたら、議員さんの見ている世界と自分たちがリアルで感じている世界って、なんか違うなと感じて」

まちって誰のためにあるんだろう?誰が動かすんだろう?

目の前で進む“まちづくり”への違和感は、大人になっても抱き続けていた。

大学を卒業し、市場調査の会社で働きはじめた小川さん。自動車の担当で、“マーケティングのど真ん中”とも言えるような仕事をしていた。

東日本大震災を機に、以前から関心のあった公共分野へと異動。次第に、データ分析やリサーチはたくさんある仕事のほんの一部でしかない、ということを感じるようになったそう。

「頭を動かすだけじゃなく、もっと汗水垂らすところに関わっていかないと、公共の課題って解決できないんじゃないかと思って。日本仕事百貨でさとゆめの募集を知って、転職してきました」

5月の入社から半年ほど。主に既存プロジェクトの一部を引き継いで担当している。

「山梨県小菅村で道の駅や温泉、自然体験施設などを運営する株式会社源の、経営のOJTみたいなことをしています。会議運営のしかたや会計フローの改善、もっと言えば事業計画やビジョンづくりから一緒に考えています」

想いはあっても会社としての体制が整っていなかったり、各部門のプロを集めても、まだ連携がとれていなかったり。そういったさまざまな課題に優先順位をつけて、解決策を地域の人たちとともに考え、大きなゴールに導いていくのがディレクターの役割になる。

毎週のように小菅村を訪ねるときもあるそう。

「何か報告書を出して終わり、提案をして終わりではなくて、仕組みを考えて、動くところまで見届ける。あくまで主役は村の方なので、状況を見ながらご一緒させていただいています」

地域に関わる一方で、企業やNPO、自治体などを巻き込みながら社会課題の解決を目指すソーシャルムーブメントの案件も担当している小川さん。こちらは東京での動きが多い。

「会社に所属しているんですけど、みんなそれぞれのリズムで働いていて。事務所にふたりしかいない日とか、1週間ぶりだね、ということもよくあります」

自由な働き方ができる反面、自己管理の意識は常に求められる。

「取り組みが幅広いので、わからないこともたくさん出てきます。仕事が手いっぱいになっても、誰かが受け止めてくれるわけじゃないし、必要だと思ったら自分でチームをつくらなきゃいけない。自律して働けることが大切です」

「あとはみんな、ここでの仕事のほかに活動している人ばかりなんです。複業が当たり前というか。外で得た気づきをさとゆめに活かすこともできますし、逆もまた然りで、それはすごくいいところだなと思っています」

小川さんは、前職から継続的に関わっているプロジェクトのほか、地元の多摩地域でも活動をはじめようとしている。

小川さんにとっての多摩ニュータウンがそうであるように、自分のふるさとで何かしたいと思っている人ならば、さとゆめが培ってきたノウハウやネットワークを活かして、その後のステップにつなげることもできるように思う。

 

そんなさとゆめのソーシャルムーブメント分野における代表的な取り組みとして、「日本さばけるプロジェクト」がある。その中心を担っているのが、クリエイティブディレクターの長谷川恵一さん。

“魚をさばく”という行為を通じて、食文化や技術の継承、その源である海洋環境の保全について考えるきっかけをつくるのが、さばけるプロジェクトの目指すところ。おおもとは日本財団のプロジェクトだ。

さとゆめは事務局として、全国44地域で開催している「さばける塾」の立案・集客・運営フローなどの仕組みづくり、YouTubeで魚のさばき方を解説する「さばけるチャンネル」の運用などを行なっている。

一切広告を打っていないにもかかわらず、動画の累計再生回数は1000万回を超え、チャンネル登録数も10万人を突破。当初想定していなかったような広がりを見せているそう。

「全国の調理学校と連携しているんですが、それこそ初年度はなんですかそれ?みたいな話ですよ(笑)。『魚をさばく塾をやりたいんです!』って」

「オペレーション面では、すべての現場に足を運ぶわけにもいかず、衛生管理や運営の難しさもあります。あとは受講された方にライセンスカードをお配りしていて。そういった仕組みづくりや広報も行なっています」

今後は、渋谷区立の15の小学校と連携した子ども向けの塾や、さばけるサミットなども企画しているとのこと。

ひとつの地域に深く関わる案件に比べて、ソーシャルムーブメント分野ではより幅広く、多様な立場の人と関わる機会も多い。

長谷川さんは、どんな人と一緒に働きたいですか。

「会社の現状を考えると即戦力が求められるので、何か武器を持っている人に来てもらいたいですね。これだけは誰にも負けないとか、これをやりたいんだ!とか。なんとなく地方創生に関わりたいという人は難しいと思います」

さとゆめのみなさんから共通して感じるのは、実直さ。目の前の人たちが本当に必要としていることを、一緒に伴走しながら考え、かたちづくっていく。

だからこその悩みや葛藤もきっとあるだろうけど、「こうあるべき」という型であるとか、「これぐらいでいいや」という限界をあらかじめ決められることなく、思う存分挑戦できる環境だと思います。

1月9日には代表の嶋田さんをゲストに招いてしごとバーを開催します。今回の募集に興味を持った方は、嶋田さんの静かな情熱にぜひ触れてほしいです。

(2018/11/29 取材 中川晃輔)

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