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社長が走る
みんなもつられて走り出す
何でもはじめる製材屋さん

日本仕事百貨の取材をしていると、“なんでも屋さん”のような仕事をしている人と出会うことがあります。総務部のようなポジションだったり、人数の少ない会社でみんなが幅広い仕事をしていたり。

株式会社米澤製材所もそんな会社のひとつ。

「うちって何屋だろう?」と働く人たちが口にするほど、いろいろなことに取り組んでいる会社です。

もともとは富山県で江戸時代から続く製材所。今は製材業やログハウスなどの建築や、浴槽・洗面台の輸入販売などが事業の中心になっています。

さらに最近では、ベルギーのインテリアブランドSEMPREのショールームをつくったり、社長の好物であるフィッシュ&チップスの販売をはじめたり…。

社長の米澤さんが「いいな」と思ったことをきっかけに事業が生まれ、社員が並走する。そんなふうに広がってきました。

今回は水廻りのインテリアブランド“KANEJIN”の営業事務担当を募集します。

ドイツやイタリア、中国から、日本ではめずらしい素材・デザインの洗面台や浴槽を輸入し、国内の高級ホテルやマンションに数多く納品しているKANEJIN。

営業事務は問い合わせ対応や見積もり作成、仕入先の海外メーカーとのやりとりが主な仕事です。イベントがあるときは準備・運営に関わることもあります。

あわせて営業職と、東京・蔵前のショールーム内にあるフィッシュ&チップスのお店で働くアルバイトスタッフも募集中。

いろいろな仕事に興味を持てる“なんでも屋さん”にぴったりな会社だと思います。



都営大江戸線の蔵前駅のすぐ近くにある、黒塗りの小さなビルがKANEJINのショールーム。

昨年取材したときは改修工事中だったので、移転前の青山オフィスで話を聞いた。一体どんなショールームが完成したんだろうと、ワクワクしながら中に入る。

入ってすぐ右手側にフィッシュ&チップスのカウンター、奥には個性的なガラスの花器や石のテーブル、木材やグリーンが大胆に展示してある。

飾らない感じがなんだか心地よい。中を見てまわっていると、社長の米澤さんが上のフロアから降りてきた。

「どうも!またよろしくお願いします。ここ、いい感じの雰囲気でしょう?まずは全体を案内するよ」

米澤さんの後について階段を上っていくと、到着したのはビルの屋上。扉の先には広々とした空間がひらけている。

「気持ちいいでしょう。1日中ここにいたいくらいだよね」

「ここに置いてあるものは、椅子もテーブルも花器も全部ベルギーから取り寄せたSEMPRE(センプレ)の商品。ショールームの一部としてお客さんを案内したり、イベントに使ったりしているんだよ」

SEMPREはベルギーのインテリア雑貨ブランド。花器を中心に、木材や石、ガラスなど素材の質にこだわった商品をつくっている。

米澤さんが惚れ込み、昨年から日本の総代理店として商品を扱うことになった。

「彼らは、ひとつとして同じものをつくらないってポリシーだから、グラスも飲み口が全部バラバラなくらい。さっき見てもらった1階は彼らのデザインなんだけど、空間のつくり方も独特でしょう。そういうところに惚れたんだよね」

続いて、ひとつ下のフロアを案内してもらう。

「ここでは、たまにイベントをやったりご飯食べたり。外国のお客さんをここに通したらみんな喜んでくれるんだよね」

さきほどとはまったく違う、和の空間。ここも居心地がよさそうだなあ。

「まあ、この部屋もショールームみたいなもので。ドアもテーブルも柱も、この内装は全部自分たちの木材でつくってるからさ」

富山県にある米澤製材所の本社では、樹齢150年を超える輸入木材を使ったログハウス建築や、一枚板のテーブルなどを製作・販売している。

「この部屋だけでなく、ここのビルは一棟丸ごとうちでリノベーションしたから。全部自分たちでつくれるのは、魅力でもあるよね」

2階はオフィスと打ち合わせスペースで、最初に見た1階がSEMPREのショールームとフィッシュ&チップスのお店。

太い木製の柱や青銅の洗面台まで、ビルのすべてがこだわりの詰まった自分たちの商品だという。

一棟全部をショールームにすると言っても、なかなかここまでできないですよね。

「まあね、やりすぎ感は満載なんだけど(笑)。ただ、うちがここまでつくれるってお客さんに知ってもらえるし、建物のどこにいても商品に触れてもらえるから、思い切ってよかったなあと思うよ」

今回ショールームをつくることに決めたのは、設計事務所やデザイナーといった固定のクライアントだけでなく、一般のお客さんにも広く商品を知ってほしいから。

「オープンして半年、やっぱりショールームは持つべきだなって。ここがあるおかげで一般のお客さんも来やすいし、営業スタッフも実際に商品を見てもらいながら打ち合わせができる。フィッシュ&チップスを食べながらイベントができるのもいいよね」

そうそう、フィッシュ&チップスのお店はどんな調子ですか?

「これが結構好評なんだよ。正直、ここまで人が来てくれるとは思ってなかった。国産の鱈を使うし、タルタルソースも毎日手づくりするし、こだわって良いものを出せばちゃんとお客さんが来てくれるんだなって」

「ただ今はアルバイトが足りてなくて、オープンできない日があるのがもったいない。今回はお店の中心になってくれる人が来てくれたらいいなと思っているんだよね」

ショールームを形にするという、ひとつ大きなことを成し遂げた米澤さん。

これからやりたいことも、もう決まっているんですか?

「今は一枚板のテーブルをもっとアピールしていきたいなって。手の届きやすい価格帯の商品もあるから、それを一般のお客さんにも知ってほしい」

「あとはKANEJINでオリジナルの洗面ボールなんかもつくりたいし、SEMPREの商品もどんどん日本国内で売っていきたいしね」

なんだか、また新しいことがはじまりそう。

とはいえ米澤さんは普段、国内外を飛び回っている。今回募集する人が一緒に働くことになる、このショールームを支えている人たちにも話を聞いてみたい。



「ここで働いている人は、ほとんどが前回の日本仕事百貨の募集で入ってくれたんだよ」と米澤さん。デザイナーの小形さんを紹介してくれた。

小形さんは、商品カタログや展示品の説明プレート、フィッシュ&チップスのショップカードやメニューなど、ショールームに関わるほぼすべてのデザインを担っている。

「前職もデザインの仕事だったんですけど、それだけやり続けるよりも幅広い仕事に取り組める会社がいいなと思って転職しました。あと、いわゆる社長っぽい人は性に合わないなあと思っていたので、こんな雰囲気の社長なら面白いかなって。相当フランクですからね(笑)」

東京オフィスで働いている人は、今は4人。どの職種もひとりずつしかいないので、各自の仕事に加えて、さまざまなことに取り組んでいる。

「常にコミュニケーションをとりながら、チームで仕事をしている感じです。簡単な見積りも頼まれたらつくるし、英語がわかるので海外からのメールに対応することもあります」

ショールームの掃除やフィッシュ&チップスのお店の手伝いなど、みんなで行う。

「イベントも多いですね。台東区の会社が合同で行うイベントや展示会への出展とか、月に1回くらいは何かしらイベント関係の仕事があるような気がします」

「社長のアイデアひとつでいろんなことが起きるので、面白がってそれを受け止められるといいかな。何かひとつだけを極めるよりは、漠然としていてもいいから、いろいろやってみたい人。自分の専門外でも抵抗なく関われる人がいいのかなと思います」



そんな小形さんの隣の席で働くのが、営業事務を担当している荒川さん。

新しく営業事務として入る人は、荒川さんと仕事を分担していくことになる。

普段はどんな仕事をしていますか?

「いろいろあるんですけど…、まず海外関係では仕入先のメーカーとメールや電話でやりとりをします。商品について尋ねたり、輸入するときの条件を決めたり」

「国内向けには、お客さんからの問い合わせに答えたり、見積書や請求書を発行したり。KANEJINの商品を保管している倉庫が富山にあるので、そちらの発送手配と在庫管理もしています。検品のために富山や中国の工場に出張することもたまにありますね」

営業事務の仕事だけでも、かなり幅広い。

「ほかにも営業の代わりに直接クライアント先に出向いて、商品をご説明することもあります。実は以前飲食店で働いていたので、フィッシュ&チップスのレシピを考えたのも私です」

そこまでやるのは、大変じゃないですか?

「個別で見たらどの仕事も楽しいですよ。ただやっぱり一人で全部やるのは大変なので、ぜひ仕事を分け合える人がいたらいいなと思います」

実はまだ入社して半年ほどで、日々勉強をしながら仕事に取り組んでいるという荒川さん。

この会社のどんなところに惹かれたんだろう。

「営業事務の経験があったのと、英語も少しできたので活かせたらいいなと思って。扱っているものにも興味を持ちました。インテリアや花器の世界観を見たら、この商品に関わる仕事、面白そうだなって」

経験はあったものの、新しく覚えることも多かった。特に商品の幅が広いのは特徴のひとつ。

「他社が取り扱わない商品や取り寄せに時間がかかるものでも、いいと思ったら輸入する、という考え方をうちは大事にしていて。なかにはカスタマイズ品もあるし、納期も注意すべき点も商品によって全然違うんです」

最初のころは見積り作成などをしながら、ベースとなる商品知識を少しずつ身につけていった。

「たとえば洗面台の排水口に取り付ける金属の部品を“排水目皿”って言うんです。入るまでまったく知らなかったし、今度はそれを英語でどう表現するのかを調べて。海外の方に試しに言ってみて通じたら、『この表現でいいんだ!』ってひとつ学びになります」

「目皿ひとつ取っても、ボウルとセットなのか、単品での販売なのか、メーカーによって異なっていて。パーツが足りない状態でお客さんのもとに届いてしまったら大変なので、ミスのないように毎回確認しています」

荒川さんは、どんな人と一緒に働きたいですか?

「やっぱりいろいろやる会社なので、みんながプラスアルファの仕事をするから、まわっている感じはあります。隣の人が忙しいときに手伝いができるくらい、柔軟に対応できる人ならいいなと思います」



担当の仕事にこだわらずに、なんでも屋さんとして柔軟に働くスタッフのみなさん。

社長の米澤さんのように、いろいろなことを仕掛けるわけではなくても、その勢いを楽しみながら、一緒に形づくっているように感じました。

面白そうだと思ったら、ぜひ仲間として一緒に走ってみてください。

(2019/5/10取材 増田早紀)

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