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楽しいことも
しんどいことも
一人よりみんながいい

「思ったことを伝えてくれたらいいですよ。楽しく会話しましょう」

取材がはじまってすぐ、東京建築PLUS代表の中里さんにかけられた言葉です。

飾らず向き合ってくれる中里さんの言葉に、無意識のうちに肩に力が入っていたことに気がつきました。

会社でも、自分にとって無理のない状態でいられたら、仕事の時間はもっと心地よくなるのかもしれません。

店舗の内装設計や施工管理を手がける東京建築PLUS。

ここには、仕事を楽しみながら、自然体で働くことを大切にする人たちが集まっているように感じました。

今回は、施工管理スタッフ、そして東京建築PLUSが運営する本屋「plateau books」で働く人を募集します。

どちらも未経験でも大丈夫。建築に興味がある人はもちろん、本が好きな人にも読み進めてほしいです。


地下鉄白山駅を降りて、歩くこと5分。

昔ながらの街並みに馴染む、青いタイル張りの建物が見えてきた。このビルの2階に東京建築PLUSの事務所がある。

階段をあがると、コンクリート打ちっぱなしの空間に、本がずらりと並んでいた。

東京建築PLUS は、2013年の設立以降、リピーターを中心に店舗の設計施工などを幅広く請け負っている会社。

建築の会社が、どうして本屋をはじめたんだろう。代表の中里さんに教えてもらう。

「建築って、つくった建物から街につながりを生みだすことができる。同じように、何かと街をつなげるような取り組みを、自分たちでもしたいなと思ったんですよね。じゃあ何をしようかって考えたときに、本が好きだから本屋だったらできるかなって」

そこで昨年、事務所の隣につくったのが「plateau books」。

週末にオープンしている本屋では、コーヒーやお菓子を楽しむこともできる。読書会や企画展示などのイベントに合わせて訪れるお客さんも多いそう。

「お客さんに渡せるように、まちのマップをつくったんですよ。『ここ行ってみたい!』って場所を見つけてもらえればと思って。そういうところから少しずつ、街とのつながりもできていったらいいですよね」

「お客さんが伝えたいことを読み解く過程は、読書と似ている部分があるなと思うんです。事務所のスタッフも、みんな本が好きですね。本の話もよくします」

施工管理は、どんな空間にしていくか、お客さんと打ち合わせするところから仕事が始まる。

「こんなお店にしたい」というお客さんの言葉から意図を汲み取り、頭のなかでイメージをふくらませることは、たしかに本の台詞から登場人物の気持ちや場面を想像することと通じる部分があるかもしれない。

「コロナ禍になってから、本屋はしばらく閉めていました。事務所も2ヶ月ぐらいリモートワークにしていて。でも途中で、リモートワークはもうやめようって思ったんです」

どうしてですか?

「効率を求めるならリモートワークのほうがいいと思うんです。移動時間もないし、一人で集中できるだろうし。でも、仕事の時間は楽しいほうがいいと思っていて。そのためには、みんなが一緒にいる時間を積み重ねることが大切なんじゃないかなって」

「だから今は、前以上にみんなと話す時間をとっているんです。就業後にゲームをしたこともありましたね。あれはすごく楽しかったなあ」

たしかに、ちょっとした雑談の時間って、息抜きにもつながるし楽しいですよね。

「そう。仕事中もよく話しかけちゃいますね。『昨日のあのテレビ見た?』とか(笑)。お昼もタイミングが合えばみんなで食べるんですよ」

担当案件が施工期間に入ると、全員が揃わないことも多い。だからこそ、みんなで過ごせる時間は、コミュニケーションをとって楽しむようにしている。

「最近は、分担できる仕事はあえてみんなで担当するようにしていて。同じ案件でも、図面を何枚も書いたり、いろんな手配が必要だったりする。チームとして取り組むことで、みんなで働いている感覚が増した気がしますね」

「施工管理の仕事って、最初はとくに覚えることも多いし、プレッシャーがかかる部分もある。ただ、そういう負担も、チームで話してみんなで共有できたら、そんなに悩むことでもないなって感じられると思うんですよね」


中里さんとともに会社を支えてきたのが、戸田さん。

「前職では大手ゼネコンにいました。ここで働くようになってからは、小さい会社だからこその無駄のなさを感じますね。社内稟議用の資料作成とかがない。根本の仕事だけをやればいいというよさはあると思います」

「入社して3年経った今は、一人で任せてもらえる範囲が増えました。すべて中里に聞いていた状態だったのが、どう調べたらいいのか分かるようになって。自分に直接ご依頼をもらえることも多いです」

お客さんとの打ち合わせからはじまり、施工図や工程表の作成、現場の管理、完成した物件のアフターフォローまで、さまざまな工程に携わる施工管理。

戸田さんは、どの過程が一番楽しいですか。

「どこも好きですね。打ち合わせはこれから始まるんだなってわくわくするし、現場に入れば、職人さんと会話しながら進めるのが楽しい。完成すると達成感があります。それぞれの過程に、楽しさと大変さが両方ある感じです」

「この前も面白い打ち合わせがあったんです」と、最近担当した案件を聞かせてくれた。

依頼主はパン屋さん。倉庫として使っている2階を、別な用途でも使えるひらかれた空間にしたいと改装依頼をもらったそう。

「日持ちするパンや包装資材をストックしておく場所は、改装後も必要で。収納スペースとイートインスペースがうまく共存するようなデザインを、設計士さんや店主さんと何度も話し合いました」

希望する内装イメージは、本当に実現可能なのか。施工管理の戸田さんが、予算のことも考えながら打合せをしていく。

「どうしたらいいかな?って相談をもらって、自分なりにつくり方を調べて提案して。この場所をつくるメンバーとして、対等な立場で一緒にいられたことがうれしかったですね」

「ただ、お客さんによっては、打ち合わせやデザイン以上に、スピードや予算を重視する方もいる。お客さんが求めているものを最優先させることを大切にしています。こだわりを持ちすぎず、お客さんによって形を変えられるのが、この会社のよさですね」

仕事の時間はもちろん、プライベートの時間も楽しんでいる戸田さん。

服づくりが好きで、個人でも活動しているそう。

「普段自分が着るもののほかにも、ダンスの衣装やウエディングドレスをつくらせていただくこともありますね。施工管理は自分で現場のスケジュールを組むので、時間を調整しやすいんですよ」

「あとは、本を読むのも好きです。本が並んでいるのを見ているだけで楽しい。だから昼休みはよく、この本屋でぼーっと本を眺めながら休憩していますね」

ときには本屋のスタッフとして、店頭にある本の紹介文を書いてSNSにアップしているそう。

施工管理というと忙しいイメージがあったので、いろいろ活動をされていてちょっとびっくりしました。

「たしかに忙しい時期はあります。そんなときも、服づくりや本屋の仕事があることで、自分のなかのバランスがとれているなと思っていて。施工管理とはまったく違う時間があるおかげで、ストレスなく働けているように感じますね」

「あとは、自然体で働けているのもいいんだと思います。いつもありのままな中里と一緒にいると、この会社で仕事モードになってもしょうがないって思うんですよね。家にいるときと同じ自分で過ごせるから、楽なんですよ」


そんな戸田さんに、同じ施工管理を担うはじめての後輩ができた。日本仕事百貨の記事をきっかけに、今年3月に入社した林さんだ。

「前職までは全然違う仕事をしていました。文系だったし、建築については本当に未経験で。ただ、職人さんと仕事をしてみたいなっていう気持ちは前からありました。暑い日も体を動かして頑張っている職人さんって、本当にすごいなと思うんです」

入社してからは主に戸田さんのもとで、施工図の書き方や工程表のまとめ方、現場での施工管理方法など、一連の業務を学んでいるそう。

「やっぱり現場の仕事は楽しいですね。職人さんの作業を見るのが面白いです。毎回知らなかったことばかりで、『こんな道具を使うんだ』とか、『お店の壁ってこんなふうにつくるんだ』って驚いています」

壁はどうやってつくるんですか?

「まず、壁を支えるための骨組みをつくったあと、石膏ボードという板状のボードを立てて。そうしてはじめて壁紙を貼ることができるんです。これ、それぞれの作業に専門の職人さんがいるんですよ」

「今まで知らなかったことを知れるのは面白いですね。お店に行っても、この内装はどうやってつくっているんだろうって、見る目が変わりました」

建築を学んでいくうちに、身近な建物にも興味がわいてくる。そんな循環が、日常生活をちょっと楽しくしてくれるのかもしれない。

「ただ、想像していた以上に責任重大だなって思います。前に一人で現場監督をしたことがあって。その日の報告を戸田にしていたら、私の説明不足のまま工事が進んでいることを指摘されたんです」

その現場では、特殊な立地に合わせ、長さを調整して床をつくる必要があったそう。ところがその情報が共有されておらず、完成間際まで床をつくってしまっていた。

「もしかしたら、一からやり直す必要があるかもしれない。職人さんが身体を動かしてつくってくれたものを壊すと思うと、その日は眠れませんでした」

知識や経験がない状態では、正しく工事が進んでいるか判断することも難しい。

職人さんに工法を説明したり、的確な指示を出したりできるようになるまではまだ時間がかかりそう、と林さん。

新しく入る人も林さんのように、ときに失敗しながら知識や経験を蓄えていくのだと思う。

「正直、仕事内容は本当に大変だなと思っていて。でも、しんどさはあまり感じないんです。それは多分、中里と戸田が『なんとかなるよ』っていう雰囲気を出してくれるからだと思っていて。2人を見ていると『あ、大丈夫なのかも』って思えて気が楽になるんです」

「2人のもとで、これからも専門知識を学んでいきたいです。独り立ちできるようになったら、ほかのことにもチャレンジしてみたいですね。雑貨を買い付けして、この本屋で売ってみるとか。そういう余白があるのがいいですよね」


取材というよりは、おしゃべりをしているような。そんな時間でした。

みなさんが自然体でいられる、というのもよくわかる気がする。それはきっと、仕事のしかたや価値観にもそのまま表れていると思います。

この人たちと働きたいと思ったら、まずは連絡してみてください。

(2020/08/25 取材 鈴木花菜)

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