求人 NEW

誰もが住まいを
自分のものにするための
道具箱

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

リノベーションやDIYは、ここ数年で身近な選択肢のひとつになってきました。

その魅力は、自分らしい空間をつくれること。一方で、時間や手間をかけられない人にとっては、いまだに少しハードルが高いかもしれません。

ほしい空間も、どんなふうにそれを手に入れたいかも、人によって違って当たり前。そんな一人ひとりの声に応えようと生まれたサービスが「toolbox」です。

小さな照明スイッチから床材、DIY用の工具、洗面台やキッチンまで。数え切れないほどの資材や道具をECサイトやショールームで提案するほか、リフォームやリノベーションの設計・施工も行っています。

コンセプトは、「自分の空間を編集するための道具箱」。主にDIYやリフォーム、リノベーションに必要なあらゆるものが手に入るサービスを目指しています。

今回募集するのは、toolboxの設計施工チームのメンバーです。打ち合わせから見積作成、設計、現場管理、アフターフォローまで、一貫して担当し、長く深くお客さんと関わる仕事です。

あわせて、Webサイトのコンテンツ制作、システム企画、カスタマーサービスのスタッフも募集します。

 

取材に訪れたのは、JR目白駅。駅前から続く目白通りの並木道を10分ほど歩いていく。

行列のできているラーメン屋さんやお菓子屋さんもあれば、商店街の合間に教会も建っている。いろんな要素のあるまちだなあ。

到着した3階建のビルには、年季の入った建物のあちこちに凝った改装が加えてある。入り口も奥まっていて、オフィスというより秘密基地に入っていくような気分。

ここには、不動産仲介事業を行う東京R不動産の関連会社4社のオフィスが入っている。

toolboxも、もともと東京R不動産のプロジェクトのひとつとしてはじまり、2013年に会社として独立した。

1階のショールームを通り抜け、2階へ。ミーティングルームの一室で話を聞いたのは、執行役員の一杉(ひとすぎ)さん。R不動産時代から、toolboxの責任者を務めている。

「toolboxっていうサイトができて11年になります。建材やパーツの販売が今の主力事業なんですけど、実はもともとそのつもりではなくて。『空間を売っていきたい』と思って立ち上げたんですね」

部屋を着せ替えるように、気軽で自由な空間づくりを提案していきたい。

そんな想いから、空間づくりに必要なツールやアイデア、自分たちのノウハウを集めて伝える場として、サイトやショールームを育ててきた。

「物販の足元が固まってきたので、原点に立ち返ってあらためて空間に力を入れていこうと、今回、設計施工を増員することにしました」

これまでの設計施工チームは、部分リフォームサービスから派生したリノベーションや、R不動産と連携した不動産企画などを中心に取り組んできた。

大々的な発信はしていないものの、相談は途絶えないという。

どんなふうに仕事につながっていくんですか?

「たとえばうちのキッチンを見にきたお客さんによくよく話を聞いていると、本当はこれを機にリビングの床全体を変えたいと思っている、なんてこともある。そういう方に、まとめて空間づくりをお手伝いできますよってご案内をしています」

お客さんが空間にどんなことを求めているのか。しっかりと耳を傾けて、本当に必要なものを提供する。

toolboxの設計施工も、ほしい空間を形にするためのツールのひとつなんだと思う。

設計施工の経験から生まれた取り組みもある。

たとえば、2016年にリリースした「ASSY(アシー)」は、定額制のパッケージリノベーションサービス。

使用する素材やパーツの組み合わせはあらかじめtooolbox側で決めておき、間取りは施主が自由に決められる。価格は住戸面積で一律なので、費用計算もしやすい。

部屋のテイストや予算を考えて一からデザインを決めるのは、やりがいがあっても大変な部分。そこがパッケージになっていることで、お客さんは間取りや家具を考えることに注力できる。

「求める空間にASSYがフィットする方もいれば、話を聞くなかで別のご提案をする方もいます。どんな案件でも一つずつ丁寧にコミュニケーションをとっていくので、ご依頼に応えるだけで結構忙しいんですよ」

toolboxの設計施工は、一気通貫ですべての工程を担当するのが特徴。

お客さんとの打ち合わせにはじまり、契約や設計、材料の手配、職人さんとの調整や現場管理、引き渡しからアフターフォローまで、一人の担当者が担う。

案件のすべてを把握しながら手も動かす、プレイングマネージャーのような役割。幅広くカバーする大変さはあるものの、そうすることで、臨機応変で柔軟な対応が可能になる。

「分業しないので、お客さんのことも現場のことも担当者はよく知っている。だからこそ提供できる価値もあって」

「たとえば、うちで2回リノベーションしたお客さんもいるんですよ」

ワンルームマンションを購入した若い男性。「かっこいい部屋に住みたい」というのが最初の要望だったという。

では、その「かっこいい部屋」を自分で形にしてみては?と、自ら設計をすることを一杉さんは提案した。

正式な図面は一杉さんが作成したものの、お客さんは一通りの仕様を自分で決定。現場でも職人さんと一緒に作業し、そのために壁の塗り方まで練習したのだとか。

その体験が忘れられないと、結婚後に家を引っ越したときも、一杉さんに声をかけてくれた。今度は奥さんも交えて、部屋全体の設計に関わったそう。

「自分で本気で向き合った住まいの満足度は、完成の瞬間だけに留まりません。こういう一対一の体験を多くの人に味わってもらって、世の中の空間に対する興味を引き上げていけたらいいなって思いでやっています」

「でも、誰もに自分でつくりましょうって言っているわけでは全然なくて」

自分でつくらなくてもいい、ということですか?

「参加意識って、一緒に手を動かしてつくることだけではなくて、いかに自分で決めたか、自分が考えたかっていうことなので。満足度のつくり方と内容って、いろいろあると思いますよ」

 

なかには、「すべてお任せで」というお客さんもいるという。そういう場合も、いくつかのパターンから好きなものを選んでもらったり、近いテイストのものを提案してみたり。どのお客さんにも、自分でしっかりと考え、判断するというステップを踏んでもらえるように工夫している。

その空間で、自分はどうありたいか、どうなりたいか。

人によって求めるものは違うし、正解もないから、誰もが自分なりの主体性を持って住まいづくりに関わればいい。

話を聞いていても、何かを押し付けられることのない感じが、とても心地いい。

「僕らは、お客さんの肩を叩いたり、引き上げたりするような役割かなと。お客さんと一緒になって、満足できる空間をつくるサポートができたらいいですよね」

現在、toolboxの設計施工チームのメンバーは、一杉さん以外に3人。設計経験者と現場監督それぞれの経験者が所属している。

「設計と現場監督両方の経験があったら近道だけど、大前提ではないです。それよりは、こういう空間をつくりたいっていうような、空間への興味や課題意識の強さが大切だと思っています」

 

森村さんは、現場監督の経験者。今年4月に入社し、チームでは一番の新人なんだそう。

大学で設計を学んだ森村さん。空間が実際に形になる様子を知りたいと、現場監督の仕事を選んだ。

大手ハウスメーカーのグループ会社で、リフォームの工事監理を担当していたそう。

「現場監督は好きな仕事だったんですけど、大きい会社だったのでほとんどが分業制で。お客さんと接するのは営業の担当で、自分の仕事は計画の内容を形にすることでした。もっと最初から最後まで、もっとお客さんに寄り添って提案してみたいと思うようになりました」

「それに、用意された商品から選ぶことがほとんどなので、空間全体をお客さんが自分で考えるのはむずかしいんじゃないかと疑問に感じていて。toolboxには住み手主導のイメージがあったので、ビビっときました」

入社して最初の仕事は、ショールームの洗面空間の施工。実際に手を動かす仕事は、前職ではほとんど経験がなく、新鮮だった。

それ以外にも、接客や設計、さらにはサイトにアップする記事の執筆など、仕事の幅広さに驚いたという。

「今まで現場監督という一部分の仕事しかやったことがなかったので、転職したら急にいろんな業種をやることになった感じがして。想像よりも大変で、『どうしよう…』と思ったこともありましたね」

「でもトータルで関わるうちに、この仕事をやりたい、っていうものが見つかって、そこからすごく楽しくなりました。与えられた仕事をこなすんじゃなくて、自らやりたいって思えるものと出会えたことがうれしかったですね」

森村さんが力を入れていきたい仕事というのが、「職人サービス」。

たとえば、「壁一面を本棚にしたい」「窓際の壁にテーブルを付けたい」というように、自宅の一部分に手を加えたいとき、どこに依頼すればいいかわからないというケースが多い。

そこでtoolboxは、自分の家にぴったりの内装を、住む人自身が直接職人さんと相談しながら形にできるサービスを提供している。

「フルリノベーションだとハードルは高いけれど、カウンターや本棚ひとつだったら、入りやすいですよね。今年はこの棚、来年はキッチン、とか、少しずつ家を更新していくっていう考えがあってもいいんじゃないかなって思うんです」

住む人に、主体的に自分の家のことを考えてほしい。

toolboxの理念と森村さんの想いは、少しずつ重なってきているように感じた。

 

「自分がどう思うのか、何をやりたいのかは、結構問いますね。新しく入る人は、学ぶことの多さ以上に、そこに苦労するんじゃないかと思います」と、一杉さん。

お客さんに言われるがままつくるのは、toolboxのサービスではない。

希望とは違うものでも、その人にとってベストだと感じたら、「自分はこっちがいいと思う」としっかり伝える。歩み寄りながら、よりよいものを目指していく。

それが本当の意味で、ユーザー目線に立つことだと思う。

「『かっこいい空間をつくりたい』っていうような理由で入ると、うちはちょっと打ちのめされるかもしれない(笑)。自分のためではなくて、相手のためにつくる仕事なので。お客さんが満足してくれることで、自分も満足できる人がいいと思います」

想いに芯がありつつ、相手を受け入れる柔らさも持っている。話していて、気持ちのいいお二人でした。

住まいには、いろいろな選択肢がある。

それに気づくきっかけをつくることが、toolboxの役割のひとつなのかもしれません。

(2021/12/1取材 増田早紀)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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