求人 NEW

物語のある場所に
育まれる暮らし
まちを変えるデザイン

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

“広い空、豊かな緑、風が抜ける丘の上のアパートメント”

“晴れた朝には、青空広がるウッドデッキで目覚めのコーヒー”

これは株式会社ブルースタジオのホームページに書かれている、物件紹介の一節です。

写真だけでは伝わりづらい物件の情報。紹介文をあわせて読むと、ここでの気持ちのいい暮らしの様子が手に取るように思い浮かぶから不思議です。

ブルースタジオは、建築設計をはじめ不動産売買や賃貸借、マーケティングやプロモーションまで、住まいにまつわることを一貫して行う会社。

事業の中心であるリノベーションでは、単に物件を改修するのではなく、まちの雰囲気から住む人たちの生活スタイルまでを俯瞰的にとらえて、物語を紡ぎ出すようにデザインしています。

今回募集するのは、広報スタッフ。それぞれの物件で、入居者を募集するときのPR全般を担います。

広報に少しでも携わったことのある人、住宅や建築に興味のある人なら、楽しみながら仕事の幅を広げられると思います。



総武線の東中野駅から歩いてすぐの場所に、ブルースタジオのオフィスがある。5階建てのビルの各階には不動産や設計、広報などそれぞれの部署が入っている。

通りに面した1階のミーティングスペースで、最初に話を聞くのは専務取締役の大島さん。クリエイティブディレクターとして、日々多くの案件に関わっている。

業界経験がなくてもわかるようにと、一つひとつ丁寧に話してくれた。

「ブルースタジオは今年で22年目になる会社です。2000年からはじめたリノベーションの仕事では、建物を再生するだけじゃなくて、PRやその後のマネジメントまで含めて、場の価値をトータルで高めること大切にしています」

場の価値をトータルで高める。

「実はこれって、今の住宅業界ではあまりうまくいっていないんです。たとえば建築家が一生懸命デザインしたマンションでも、入居者募集では“敷金礼金0円”みたいな広告になっちゃったり、チラシはイマイチでも行ってみたらすごくかっこいいデザインだったり」

「もしも洋服だったら、有名デザイナーの服は限られた高級店でしか買えないし、広告もテイストにこだわってつくられるから、ずっと高い価値が保たれていく。そんなふうに住宅も、すべてを一貫させることができれば、その価値を高めることができるはずなんです」

だからこそブルースタジオは、依頼を受けてコンサルティングを行うところから、入居者募集や管理という最終段階まで、社内で一貫して行う。自分たちですべて完結できるからこそ、効果的な提案ができている。

「僕たちは、そんな自分たちの仕事を『物件から物語へ』という言葉を使って表します」

物件から物語へ?

「たとえば今日ちょうど内覧会をやってきたのは、鷺沼にある築40年の団地をリノベーションした物件でした」

鷺沼は、もともと農村地帯で里山が広がっていた土地。

オーナーは代々野菜や果物、観葉植物を育ててきた農家さんで、アパレルショップで働いていた息子さんが跡を継ぐために最近帰ってきたという。

社会の流れにも目を向けると、都心から自然のある場所へと移り住む若い家族が増えている。

「物件を取り巻くこの状況をすべて俯瞰的にとらえて、この場所、この時、このオーナーさんだからこそつくれるオリジナルの物語を考えていくんです」

野菜や植物を大事に育ててきた農家さんなのだから、住民の憩いの場となるような緑の溢れる広場をつくろう。

息子さんが観葉植物やアパレルのポップアップショップを開けば、まちの人たちとの接点にもなるはず。

そんなアイデアをかたちにして、「GREEN BASKET」という物件を構想。長年鷺沼で大地を育んできたように、緑ある暮らしを共に育みたいという、オーナーの思いが込められている。

「何より大切なのは、オーナーがビジョンを持つことです。その世界観に共感する住人が集まってくることで、庭先を掃除したり植物の世話をしたりと、ビジョンを実現するために住人自身が率先して動きはじめるんです」

共感しているから、住まいを自分ごととして捉える人たちが増える。そうするとコミュニティもどんどん発展して、結果的に住み心地のよい生活環境が生まれる。

それは不動産に限らず、まちづくりでも同じだという。

「市民が当事者意識を持って行動しないと、まちに変化は生まれません。だから僕らは、地域のグランドデザインの仕事も引き受けています」

公営住宅のリノベーションだったら、地域の歴史や課題を見つめ直して、これからどんなまちを広げたいかをまず考える。まちの物語をデザインして、その物語に共感する住民を集めることで、地域の姿も変わっていく。

「僕らが行うすべての仕事は、社会課題の解決につながると思っています。だから働く人はコミュニティや社会のあり方に関心のある人だといいですね。表層を見るのではなくて、プロジェクトの根幹から理解して物語をデザインすることが大切です」



デザインした物語に対して、共感する人たちを集めるのが広報の一番の役割。

具体的にはどうやって仕事を進めていくのだろう。

教えてくれたのは、執行役員の岩田さん。広報チームのマネージャーで、新しく入る人の上司になる方。

「今回入る人には、事業用不動産の案件をメインで担当してもらいたいと考えています。10案件ほどが同時に動いているので、それぞれのプロジェクトに合ったプロモーションを考えて、ディレクションする仕事です」

事業用不動産は、個人の住宅とは異なり、収益化を目的とするもの。

ブルースタジオでは、集合住宅のオーナーからリノベーションの依頼を受けて、ブランディングから入居者募集まで行う長期的なプロジェクトが多い。

パンフレットやWebページはどんなデザインがいいのか、ロゴやイラストはどんな雰囲気のものがいいのか。どんなイベントなら入居希望者が集まるのか。

それぞれの物件によってアプローチ方法はさまざま。広報担当は、建築・設計や不動産管理の担当と連携して、もっとも効果的なプロモーションを考えていく。

「すべて社内で完結することもありますし、制作会社と一緒に動くこともあります。プロジェクトに合わせてその都度適切な形を考えます」

「たとえば座間市の『ホシノタニ団地』プロジェクトは、ネーミングやロゴ制作、コピーライティングや写真撮影のコーディネートまでほぼ社内で行いました」

ほとんど使われていなかった鉄道会社の社宅をリノベーションした「ホシノタニ団地」。地域に根付くお寺・星谷寺(しょうこくじ)から命名された。

移り住んできた若い世代と周囲の地域住民との交流が少ないという課題を抱えていた座間駅周辺。鉄道会社がオーナーだったこともあり、ここを起点に沿線のにぎわいを取り戻したいという思いが背景にあった。

リノベーション後は広い敷地内に駅前広場を設けることで、住民と地域の人たちの交流を創出。マーケットイベントを定期的に開催し、今ではマンション内外からたくさんの人が集まる場になっている。

「ホシノタニ団地の案件では、地域の雰囲気を伝えるPR動画の制作や、イベントの企画・運営も広報が担当しました。社内外の幅広い人が関わるので、どのタイミングでどんな仕事が必要になるか、全体を把握して指示を出す必要があります」

経験がないと難しい仕事に感じます。

「最初から全部できなくても大丈夫ですよ。ブルースタジオの仕事の進め方をしっかりと理解した上で、自分の得意分野から仕事の範囲を広げてもらえればと思います」

「ただ、ひとつの仕事だけをやっていればいい会社ではなくて。たとえWeb関連がすごく得意な人でも、それ以外の仕事にも積極的に挑戦してほしいですし。マルチにやってみたいという意欲が大事だと思います」

建築や不動産の知識も入ってから勉強すれば大丈夫だそう。まずはブルースタジオの仕事そのものに興味を持てることが大切になると思う。



現在広報の実務を担当しているのは3人。そのうちのひとり、及川さんにも話を聞いた。

新しく入る人は、及川さんから仕事を教わることが多くなると思う。

及川さんはもともとデベロッパーで、ベンチャー企業向けオフィス開発の事業に関わっていた。広報担当だったこともあり、プロモーションイベントを企画したり、Webページをつくったりといった業務は、今の仕事にも通じる部分があるそう。

「ただ大きな会社だったので、関係者の調整や確認に膨大な時間を取られることが多く、なんだかもどかしくて。お客さんであるベンチャー企業の人たちが、自分の好きなことに熱意を持って仕事しているのがすごく印象的だったんです」

自分ももっと情熱をかけて取り組める仕事をしたい。

そう考えていたころ、ちょうど自宅をリノベーションする機会があったそう。

「そうしたら、なんだか生活がすごく豊かになったような気がして、リノベーションに興味を持ちはじめたんです」

日本仕事百貨でブルースタジオの記事を見て、3年前に入社。イベントの企画運営や取材対応、Webページの更新やプレスリリース作成などを担当している。

「ブルースタジオの仕事は、毎回異なる物語を異なる人たちに届けるもの。物件もさまざまで決まった型がないので、どうすればきちんと届けることができるのか試行錯誤の積み重ねです」

ルーティーン作業ではないし、スケジュール通りに進まないこともある。毎回チャレンジを重ねていくような感覚だそう。

「でも、広報ひとりで進めるわけじゃなくて、プロジェクトチームみんなで力を合わせて、共感してもらえる物語を考えていきます。少数精鋭なぶん、自分のアイデアをぶつけられる機会も多いので、自分もひとつの物語づくりの一端を担っているって日々実感できる仕事だと思います」

一つひとつの物件から紡ぎ出される物語。

ブルースタジオの一員になるということは、その物語に自分の色が加わるということだと思います。

自分の仕事が、まちの姿やそこに住む人の暮らしを変えることにつながる。その誇りを持って働く人たちの、生き生きとした姿が印象的でした。

(2019/3/19取材 増田早紀)

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