産地で働く、暮らす
インターンシッププログラム
オープンハサミ

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産地が、産地であるために。

なくてはならないのが、つくり手の存在です。

400年以上にわたって焼き物をつくり続けてきた長崎県波佐見町（はさみちょう）では、古くから分業体制がとられてきました。

石膏型をつくる型屋、それを使って焼き物を形づくる生地屋、絵付けや釉薬がけを施して焼き上げる窯元、商品として企画・販売する商社など。それぞれの工程に特化した職人たちが、協力しながら日々焼き物をつくっています。

伝統柄からポップな器まで、バリエーションの幅広さが波佐見焼の特徴です。最近は器の専門店だけでなく、ライフスタイルショップなどで販売される機会も増えているので、気に入って使っている器がじつは波佐見焼だった！という人も多いかもしれません。

そんな波佐見焼のつくり手の数は、近年ぐぐっと減りつつあります。

職人の高齢化や、機械の老朽化、原料や燃料の高騰など。さまざまな要因が重なって、事業をたたむ人が増えているんです。

このままいくと、いつか波佐見焼がつくれなくなってしまう。そうなる前に、産地に新しい人の動きを生んでいきたい。

そこで今回、「オープンハサミ」というプログラムを企画しました。

オープンハサミは、滞在型のインターンシッププログラムです。波佐見町内で一定期間暮らしながら、メーカーや商社の仕事を実際に体験することができます。

いくつかの企業を回るなかでよく耳にしたのが、ミスマッチが起きやすいということ。たとえば、デザインや企画志望なのにまったく違う仕事を割り当てられたり、黙々と作業するのが好きなのに接客や営業の担当になっていたり。

事前に判断できればいいのですが、ものづくりの過程はなかなか表に見えないことも多く、実際に働きはじめてからすれ違いに気づくことも多いようです。

今回は、プログラムを通じて仕事を体験したり、会社ごとの違いを感じたり、自分の感触をたしかめながらじっくり滞在してもらいたいと考えています。

参加資格や経験の有無は問いません。ものづくりへの関心や想いがあれば大丈夫。

プログラムの参加企業は４社あります。それぞれどんな会社で、どういった人を探しているのか、詳しくは各企業の求人記事をご覧ください。

それから、応募にあたって移住を検討する方も多いと思います。仕事だけでなく、暮らしも大事な要素のひとつです。

今回、インターン参加者は原則として、共同宿舎の「西海ハウス」で寝泊まりしてもらいます。近くにはスーパーやコインランドリーもありますし、自炊も可能です。ぜひ波佐見での生活も想像しながら、過ごしてみてください。

日本仕事百貨の編集者で、現在は波佐見町から車で30分ほどの東彼杵町（ひがしそのぎちょう）に暮らしている中川も、現地での滞在をサポートします。プログラム終了後、移住や就職を考える段階や、実際に働くことになってからも、面談などを通じて継続的にサポートをしていけたらと考えています。

波佐見町ってどんなまちだろう？と気になった方は、下記のページもご覧ください。

このインターンシッププログラムが、波佐見の未来を開く、ひとつのきっかけとなるように。その最初の一歩をともに踏み出してくれる人をお待ちしています。

1/13(金)の19:00から、波佐見焼振興会・山下さんをゲストに迎えたしごとバーを開催します。

今回は、オープンハサミへの参加を考えている方も交えて行います。参加にあたって気になることがあれば、直接いろいろと聞いてみてください。

イベントの詳細はこちら。