コラム

地域は「人」
編集は「関わりしろ」
ゼミを通して見えたもの

昨年の10月から12月にかけて、全3回の「地域を編集するゼミ」を開催しました。

インタビューや写真撮影、記事作成から校正まで。日本仕事百貨のスタッフが行なう一連の「編集」プロセスを実践的に体験してもらおう、という企画です。

舞台となったのは、茨城県日立市。

鍛治職人さん、お菓子屋さんのマダム、有機栽培にこだわる農家の2代目…。この土地で活躍する10名の方々と出会い、その魅力を伝えるべく、ゼミ生と一緒に奮闘してまいりました。

それにしても、このごろ「地域」や「編集」という言葉をよく目にするようになりました。

さまざまな文脈で使われているこの言葉に、どことなく胡散臭さを感じる人もいるかもしれません。地域おこしってなに? 編集って、どういうこと?というように。

自分のなかに同じような気持ちを抱えつつも、今回あえて「地域を編集する」という言葉を掲げて臨みました。なんとなく使うのはよくないけれど、もっとじっくり向き合ってみれば、何か見えてくるかもしれないと感じたからです。

およそ半年間、向き合ってみて。少しわかったことがあります。

「地域」とは、地形や土地の持つ性質で区切られるだけでなく、そこにいる人の存在によって輪郭がはっきりしてくること。「編集」とは、まちや人との関わりしろを増やすこと。

奮闘の過程は、こちらのレポートに綴りました。そして成果としてのインタビュー記事は、下記から読むことができます。

気になるものからでも、ぜひ読んでいただけたらうれしいです。

「金属と向き合い、 つきつめた その先に描く夢」
宇田 直人さん

「ありのまんまを見つめて そのまんまで生きる」
篠崎 桃子さん

「まちを歩けば、誰に会う 出会いからはじまる わたしらしい生き方」
柴田 美咲さん

「場所や肩書にこだわらない だからこそ見えた夢の叶え方」
三ツ堀 裕太さん

「ギブから生まれる信頼関係 ただ、それさえあれば」
鈴木 潤さん

「好奇心が引き寄せる人とモノ 海辺に穏やかに佇む 70歳の料亭」
渡邊 映理子さん

「仲間とお客さんと 地球にも人にも優しい農業を この先もここで」
樫村 智生さん

「わたしは『旅のひと』 人生の先輩から学んだ話」
上野 昭子さん

「歩幅が合うと、楽になる 『はじめまして』のはじめ方 」
渡邊 友貴子さん

「理想郷は、すぐそこに 腹を決めると見えてくるもの」
原田 実能さん

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